足利事件、核兵器、密約

足利事件の菅家さんが17年の服役の後、昨日釈放された。
この件について書いておきたいことは山ほどある。
裁判官の人事制度、司法と検察の癒着、取り調べの無法さ、国家賠償請求の困難さ、等々、、、、
ただ、今は、一つだけ良かった点を書いておきたい。
菅谷さんが死刑にされなくて良かった、ということだ。
「人を殺したものは、みな死刑にすべきだ」という暴論を吐く者は、この菅家さんの件をよっく、噛み締めてほしい。
人は過ちを犯すものなのだ。
殺さなくて、本当に良かったと思う。
警察の取り調べでについて菅家さんは、

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逮捕後の調べで自白してしまったのは、刑事たちの責めがものすごかったから。「おまえがやったんだ」「早く話して楽になれ」と言われ、否定しても全然受け付けてもらえませんでした。
別の２件の女児殺害事件を認めたのも、刑事に無理やり体を揺さぶられて「おまえがやったのは分かっている」と言われたから。髪を引っ張られたり、足でけ飛ばされたりもし、どうにもならなくなって「やりました」と言ってしまいました。
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と言っている。
警察、検察はこのことについて、説明責任を果たすべきだろう。
マスコミは、そこをこそ、追求すべきだ。
この件を受けて麻生太郎に、取り調べの可視化について質問をした記者がいる。
答えはこうだ。
「可視化すればえん罪が減るという感じはない」
麻生太郎には、公正さを確保するということに興味がないのだろう。
彼にはコンマ１秒でも早く、政界を去っていただきたいものだ。

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北朝鮮の核実験の愚かぶり、非人道ぶりについては、書くまでもない。
しかし、日本はどうだ？
以下は、毎日jpより抜粋。

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河村建夫官房長官は（5月）１日の記者会見で、１９６０年の日米安全保障条約改定に際し、両政府が結んだ日本への「核持ち込み」黙認の密約を外務省が組織的に管理していたとの一部報道について、「（同条約で定めた）核持ち込みの事前協議がない以上、核持ち込みはなかったということに全く疑いを持っていない」と述べ、密約を改めて否定した。
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密約の証拠文書は、すでにアメリカの情報公開法に基づく資料請求で明らかになっている。
西山太吉さんの『西山事件』を見ても明らか。
アメリカ海軍のラロック（元）提督は「日本に入港する際、艦載機に装着した核兵器をどこかの島に積み下ろして、それから入港したことなど一度もない」と証言している。
この前提で河村官房長官の発言を読むと、愚かさを通り越して呆れてしまう。
「無罪を主張している者は皆無罪」と言っているようなものではないか。
自公政権は、国民にとんでもなく白々しい嘘をついているのである。
（仏教徒って嘘ついていいんだっけか？(笑)）

国民を飢えさせて核兵器を作る北朝鮮。
国民に嘘をついて核兵器を配備する日本。
情けないが、大して変わらんじゃん？

政治を、ウソつきから取り戻さなければならない。

ラロック証言は、以下から引用した。
日本記者クラブ