夕暮菜日記

私的日記、教育、社会、音楽、等々について

日本動画協会の東京都青少年健全育成条例改正に関する声明(全文)

2010年12月24日 05時53分03秒 | 社会
一つ前のエントリーで触れたのだけど、なんか、嫌な予感するので、全文テキスト化した。
元の文は、ココからリンクを辿ったところにある。


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報道関係各位                              平成22年12月21日
          東京都青少年健全育成条例改正に関して
                                 一般社団法人日本動画協会

 周知のとおり、東京都の青少年健全育成条例改正案が、今月15日、都議会本会議で可決、成立しました。
 本件都条例の改正においては、漫画・アニメーションの販売規制とともに、表現内容も規制対象とされています。
 ところが、その規制の対象や要件は曖昧であり、憲法で保障された表現の自由の精神に照らして大きな問題があるものと言わざるを得ません。
 しかも、本件都条例改正により規制表現の対象となったアニメーションの制作を行っている制作会社は、映像表現者として表現の自由を我が憲法上保障され、その業界団体である当協会に対して告知やヒヤリングがなされることが、憲法の定める適正手続きの保障の見地からは必要であるにもかかわらず、かかる手続きも一切なされることなく、一方的に法案が可決されてしまいました。
 従って、当協会としましては、本件都条例改正を極めて遺憾に思っております。

 そして、同じく本件都条例改正の規制対象とされた漫画に関しまして、コミック10社会他多くの団体が、本件都条例改正に抗議と反対の意を表明されています。
 これは、漫画家の表現の自由を守ろうという見地からのものであって極めて正当なものである上に、本件都条例改正の規制内容が曖昧であり、適正な手続きも欠如している現況下においては、当協会としましては、コミック10社会による抗議・反対の意の表明に賛同し、これを支持するものであります。

 コミック10社会は、「東京国際アニメフェア2011」への協力・参加を断固拒否する旨を発表されていますが、東京国際アニメフェアは、世界中に日本のアニメーションの価値を伝え、評価を高めた実績を持つすばらしいイベントであり、当協会は順当な開催を望むものであります。
 しかしながら、コミック10社会の不参加と協力拒否により、「東京国際アニメフェア2011」は参加社の大幅な出展撤回が避けられないことによって、これまでのようなクオリティを保つことが極めて困難であり、来場者の期待に応えうるものとなるか微妙な状況です。

 当協会は、東京国際アニメフェアの事務局を受任しているものであり、主催者ということではありませんので、イベントを実行するか中止をするかの判断を下す立場にはありませんが、運営に責任を負う者として、このままの状況で推移いたしますと、実質的には実行不能な事態になると言わざるを得ません。
 アニメーションを愛するファンの皆様の多くがこのような事態を大変残念に思われていることと同様に、長年東京国際アニメフェアの事務局を努めてきた当協会としましても無念でならないことを、皆様にご理解賜りたく存じます。
                                        以上
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