ミクロネシア 青年海外協力隊環境隊員のブログ

ミクロネシア連邦国において環境分野で活動する青年海外協力隊、シニアボランティアからの報告。コメントお待ちしています。

お葬式での一コマ

2013-05-19 14:08:06 | ポンペイ州
5月17日(金)、友人の死から8日が経過した。
喪主である故人の兄に故人の写真を贈ろうと思い、晩に家を訪ねた。葬式から一週間が過ぎているにも関わらず、そこでは親戚だけが集まってサカオが飲まれていた。時間も遅かったこともあり、いくらかの人はサカオに深く酔い、ぐったりと椅子に座り、言葉数も少なくなっていた。(サカオには鎮静作用があるため、飲めば飲むほどテンションが下がり、ついには深い眠気を催す。そのため「平和なお酒」とも言われる)

自分も少しサカオを頂き様子を伺っていると、兄嫁が部屋からベビーパウダーとシェービング用のムースを持ってきた。そして、隣に座っていた夫の首、肩にベビーパウダーをおもむろにかけ始めた。さらにムースを頭にかけていく。次々にゲストが白い粉まみれ、ムースまみれになっていく。そして自分もパウダーの洗礼を受ける。兄嫁もゲストからの反撃を受ける。一部では反撃がエスカレートし、お互い服ごと体が真っ白になる。

突然始まったこの出来事を自分は大笑いして見ていた。頭のてっぺんに山盛りになった白いムース。ニヤニヤしながらお互いにパウダーを掛け合う様子。静かだった場の雰囲気が何やら一変した。

どうしてこんなことをするのかと問うと「これはポンペイの習慣だ。こうやってみんなでふざけることで楽しくなるんだよ」と。

この習慣、考え方をすごく人間的でいいなと思う。いつまでも悲しんではいられない。お互いに元気になるように笑い合う。
ポンペイ人の喜怒哀楽を感じた夜だった。


24年度2次隊 浜川


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