レイ…南の島で見られる「歓送迎」や「お祝い」の時などに贈る、首や頭にかける花輪。作る時は贈る人への想いをこめて。
この花輪をヤップ語でnuunuw:ヌーヌーと言います。
花と葉っぱを編みこんだもの、毛糸を使ったもの、1ドル札やキャンディーを編みこんだものまで種類もいろいろです。
☆さて、今回紹介するのはアルミ缶のプルタブを使ったヌーヌー。
中央の銀色の部分がプルタブです。プルタブに毛糸を編みこみ繋げていきます。編み方次第でスタイルは無限。
(プルタブを使うのはミクロネシア4州でもヤップ州だけ?)
☆これもリユース。
真ん中の白い部分はタバコのフィルターです。
(黄色と緑の部分はハイビスカス)
☆ヤップの卒業式。
卒業生は家族、友人から贈られたヌーヌーに埋もれます。
ローカルから学んだ、ローカルスタイルの≪リユース≫の紹介でした。
『アルミ缶のリサイクルについて』
アルミは何度でもリサイクルでき再びアルミになる、という優れた性質を持っています。
①資源を大切にできる
アルミの原料になるのボーキサイトは天然資源。
②ゴミを減らす
再利用することでゴミが減る。
③エネルギーを節約
回収されたアルミ缶から原料にする再生地金を作るエネルギーは、原料のボーキサイトから新しくアルミニウムを作る時に使うエネルギーのたった3%。つまりエネルギーが97%も節約できる。
(アルミ缶リサイクル協会のHPより)
以前「空き缶アート」のブログでも紹介したとおり、ヤップ州ではUNDPの援助によりアルミ缶のリサイクルが始まっています。ただ、リサイクル出来る施設はないため空き缶を回収し海外へ輸出するのみ。
また、昨年12月に申請されたリサイクル法の改訂案は未だに執行されていません。
そのため換金も3セントのままなので、住民は5セントになるのを待って家に空き缶をストックしているようです。リサイクル業者に持ち込まれる缶の量は以前に比べると減ったようです。。ここでは『アルミ缶→リサイクル』というより『アルミ缶→3セント(お金)』という考え方のほうが多数。意識は違いますが捨てればゴミになってしまう資源をリサイクルすることに変わりはありません。
リサイクル啓発には2つの意識を。
(ヤップ満江友紀)
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