早いものでコスラエに赴任してから2ヶ月が経ちました。
前の記事で川上遼子隊員からポンペイ州で雨が全然降らず断水の危機があったと説明がありましたが、コスラエ州でも同様の現象がありました。2月後半の2週間程度雨が全く降らず、3月に入ってから場所によってはある時間を断水にしている地区もありました。私がコスラエ州立病院のサニテーション施設のスタッフと共に飲料水サンプリングで現場に同行した際に、雨水タンクが空の家庭もたくさんありました。ウトエ地区のある滝では川にも滝にも水がほとんどなく、コスラエに1年半程いる隊員によると「こんな現象は今までになかった。」と話しています。
しかしそこからポンペイ州同様、年間約5000mmの雨が降るコスラエ州。その後の一週間は青空が見えることなく、ひたすら激しいスコールと曇り空の繰り返しです。現状は大丈夫ですが、今後同様の現象が起こらないとは限りません。地球温暖化の影響等で、気候が変動し始めていて、少なからずコスラエ州にも影響が出始めているかもしれません。
先週の3/26(金)に私の配属先であるKIRMA(Kosrae Island Resource Management Authroty)と他の団体と共同でゴミ拾い活動を行いました。私にとってはコスラエに来て初のゴミ拾い活動です。場所はタウンサック地区でコスラエ空港から一番近い地区です。活動を始める前には上記のような激しいスコールが降り、少雨になったのを見計ってゴミ拾いを始めたのですが、作業途中でまた激しいスコールが降り、終わった頃に雨がやんで青空が見えるというなんとも皮肉な天候でした。
これが作業中の写真です。
主に川沿いを中心に行われました。コスラエアンは裸足で川に入り、どんどん上流に上がってゴミ拾いを進めており、私も同様に裸足になって共に行いましたが、石がゴツゴツでコスラエアンのようにどんどん進みませんでした。しかし楽しかったです、いい経験できました。コスラエの川の水は非常に透き通っていて綺麗です。しかし、その綺麗な川にもゴミがこんなにもあったのは残念です。
コスラエアンは綺麗好きです。こういったゴミ拾い活動はコスラエ州でもよく行われているそうです。こちらのパーティにも何度か参加させて頂いていますが、パーティの最後にはみんなでゴミ拾いを行い、簡単なゴミ分別もしっかり行っています。これもコスラエアンと今までコスラエ州で頑張って来られた環境教育隊員が共同して築き上げてきたものなのかなと思います。
しかし、道を歩いていると道端にはジュースの缶やお菓子の袋等があちらこちらに散乱しています。車からそれらのゴミを投げ捨てている人も何人か見かけました。ミクロネシア内ではコスラエが一番ゴミが少ないという話も少し聞きましたが、それでも日本と比べると多いです。ゴミ拾い活動をやる事は非常にいい事だと思うのですが、それ以前にゴミを道や川、海、森などに捨てないようになっていけばいいと思いますが、なかなか人の意識を変えるのは難しい事です。
私はこのコスラエ島とコスラエアンが大好きです。コスラエアンとともにこの美しいコスラエを守っていける環境活動を少しずつでも作っていきたいと思います。そのためにどうやっていけばいいのか日々勉強ですが、頑張りたいと思います。
平成21年度3次隊 コスラエ州 柏原 庸一