歯歯歯日記

歯科医院の仕事の傍ら、感動した・印象に残った出来事、歯の知識そしてワンちゃんのことなどそこはかとなく書き綴っています

歯科でみる骨粗鬆症

2010年07月02日 | 歯歯歯豆知識



今では骨粗鬆症というと、「老人性、閉経性のものがあり骨折しやすい」
そのような認識があると思います。
現在、日本の骨粗鬆症患者は約1200万人いると推定されています。
そのなかで治療を受けているのは、わずか200万人ほどです。

そして、老人の骨粗鬆症のよる大腿骨骨折は数万件に上り、
「寝たきり老人」
の主原因にもなっているといわれています。

骨粗鬆症を認識できるレントゲンといいますと、
前述しましたように
大腿骨骨頭部、背骨・腰椎の骨折が最も多いため、
整形外科等での撮影で初めて実感するケースがほとんどです。

それでは、歯の分野で骨粗鬆症を発見できる方法はないだろうか?
そんな試みが1990年代から始まっております。

 このようなレントゲンをご覧になった事がありませんか?


下あごの骨の特に外側(基底部骨)は炎症の影響を受けにくいといわれています。
よって、骨粗鬆症のスクリーニングに十分使用できる可能性があります。



歯医者さんに行き、こんな画像を見たら、どの程度骨の厚みがあるか、
ご自分で確認するのも一つの予防指針になりますね。
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