4/23 投稿 過渡期 13話
爺が来たのはタケルが東京に来てからだった。
爺は遠山家に代々働いていた庭師の生まれだった。
爺自身は庭師の仕事はしていなかった。
爺はタケルより一回り半年長だったから、タケルを生まれたときから
知っていた。
だからタケルの食事の世話からプライベートな世話までよくした。
タケルの両親が給料を払い、タケルのマンションに住み
食費もタケル持ちだったから爺はリッチだった。
タケルの女たちのつまみ食いもよくして、女にも、性欲の処分にも
困っていなかった。
これまでタケルは女たちに振り回された。
世間的にはタケルがしたい放題に見えたけど、
金持ちのボンボンで女たちは彼を利用した。
爺はタケルに女の扱いを教えた。
その女はとても美人だった。
タケルは動くサイフだった。
自宅に連れてきたその美人を見て、爺はタケルが食い物にされていると
思った。
その女の帰ったとき爺は言った。
だんな様、あの女の御しかたをお教えします。
タケルは真剣に爺に耳を傾けた。
次の夜、女がタケルと帰宅した。
タケルは寝室に女を招き、脱がせた。
それからベッドに女と入った。
女はスタイルがよく、なにも疑うことなくタケルのひざにいた。
タケルは枕の下に手を伸ばすと、爺の用意したムチの1本に触れた。
タケルは女をひざに押さえつけると、そのムチで女の尻をひっぱたいた。
女は悲鳴を上げ、タケルをひっかこうとした。
でもさすがにタケルは男だった。
女を押さえつけ、爺と呼んだ。
爺はドアを開けた。
この女を躾けてよと爺に言った。
かしこまりました
爺はそういうと、女の手首を持って、ベッドから引きづり降ろした。
そして手首を黒いひもで結ぶとドアの上のフックにかけた。
オアは両開きだった。
女は高いフックにくくられ、足が床に届くかどうかだった。
爺はタケルのパンツを女の口に押し込むと
タケルさまの女になるには、タケルさまにまず従順でなければと言ってから
皮のムチで女をひっぱたいた。
ムチは女の体にからみつくように当たった。
女は悲鳴を上げた。
タケルのパンツが女の喉の深くに入り、舌は動かなかった。
グエーという醜い音が声がのどから出た。
爺はムチを女の前にふるった。
ムチの跡が腹にがついた。
今度は尻、尻を右に左に打った。
それから爺はやってみますかとタケルを誘い
ムチを渡した。
タケルはムチを鳴らした。
ムチが女の背、腰、尻に当たった。
爺はムチさばきをタケルに教えた。
もう一度、タケルはムチをふるった。
ムチは尻の両ホッペに赤いすじを一列につけた。
爺は女をフックから下ろし、口からタケルのパンツを出した。
それから女をタケルの足元に引きづって行くと、
そら、あなたの不作法な振舞いをタケルさまに謝罪なさいとタケルの前にひざまずかせた。
タケルさまはあなたの下部ではありません。
女は泣き泣きタケルにごめんなさいをした。
爺は女が泣きやむと、服を着なさいと言った。
それから女を椅子に座らせ、ご自分の立場を考えなさいと10分ほど
説教し、女を階下に送り出した。
道路に出ると、爺はタクシーを見つけ、女は帰宅した。
それからタケルを捕まえると、
女はムチで躾けられます。
お強くなってください、だんなさま。
とタケルに散々言うのだった。