「オペラ座の怪人」じゃなくて、ほんとのオペラに浸った一日でした。
「そーいえば、METライブビューイング」なんだっけ?と思い立ち、チェックしたら今日から「ドン・カルロ」だって言うじゃありませんか!
というので慌てて行きました。
「ドン・カルロ」は以前にわたくしの大好きなトーマス・ハンプソンさんがロドリーゴを演じた時の舞台を(もちろんTVですが)観て以来、ロドリーゴ萌えという理由だけで好きなんですが。
この時のカルロはアラーニャさんだったらしいです。
知らなかったのですが、これってフランス語版とイタリア語版があるそうで、ハンプソンさんが出たときのはフラ語だったらしいとか?
今日のビューイングもドン・カルロはアラーニャさんでした。
んでも彼はスカラ座でラダメス歌ってブー食らって、怒って退場しちゃって以来出入り禁止らしい。
厳しいですね、スカラ座のお客さんは。帰っちゃう歌手もすごいが。ほんとにあるんだそういうの。
さて、それはともかく。
今回はイタリア語、約一カ月前に上演・収録されたもののビューイングでした。新演出ということで、古いものと新しいものが混在したような舞台で面白かったです。
ただ、男性陣はフィリッポ王以外はかつらがなかったので、なんか現代っぽいなーと思いました。
エリザベッタ役は昨年「トゥーランドット」でのリュー役で誰よりも喝采を得ていたマリーナ・ポプラフスカヤさんでしたが、んーーーー、リューの時は気にならなかったんだけど、ちょっと役と合ってないというかカタい感じがしたような、って上から目線でごめんなさい。
もちょっと包容力?がある声のほうがいいのかなあー役的に。リューはすごく良かったと思うんだけどなあ。
会ったことも無いカルロの婚約者⇒会ってすぐお互いフォーリンラブ⇒直後(ほんと直後)にカルロ父の王の妻にされてしまうというか、選択を迫られて王の妻になる⇒カルロへの愛はあるが王妃としての位置は保つ、みたいな変化が激しい役なので、けなげさ一筋のリューより大変よね。
あと、すみませんこれもリューの時はあんまり気にしなかったけど、お顔がスクエアー!髪を結いあげるとものすごい四角く見えて、ちょっと...。うーぬすみませんこれも。
いえ、歌は素晴らしいんです、すみずみにまで神経行き届いていて。ただちょっと今回はピリピリした感じありすぎかなって、そういう風に作ってるのかもですが。
アラーニャさん。良くは判りませんが、役があっちへこっちへ振れるのでチョコマカしてる感じがしました。翻弄される王子っていう役どころなのでしょうがないのかな。
声はとてもいいと思いました、もちょっと落ち着きが欲しい感じありましたがどうなんだろ。 子供っぽく見えちゃうというかなあ。
でもいいのロドリーゴがかっこよかったから。 彼はカルロと深い友情で結ばれつつ王の信頼も得ていてなかなか大変な板挟みなんだけど、結局教会からにらまれて暗殺されてしまう。
高潔で男前でいい役だ。ほんと好き。一幕でのカルロとの二重唱はいつ聴いても素敵。
んー、あとはエボリ公女、でかすぎ(失礼)。誰よりでかいんだもん、オペラではありがちですが。 絶世の美女って言われても「でかいしょ」で終わってしまってごめんなさい。
いろいろ突っ込みましたが、舞台としての全体の出来はすごかったと思います。
で、夜はBS-hiでスカラ座の初日の様子と、「椿姫」の放映を観ました。 スカラ座は世界一の劇場で、初日に観に行く(行ける)ことがステイタスになっているという、すんごい大イベントなんだそうです。
あまりに世界が違いすぎて「ほえー」という感じでした。楽団員たちも「オレらスカラ座DNAだからさ」みたいな。ふげー。
スカラ座で歌える日本人って居るんだろうか。居たのかも、居るのかもですが知らないのですみませんです。
あまりにプライド高すぎて、お客さんもチョー厳しそうだから、ブーブー食らって泣いて帰る歌手も多いんだろうな。カラヤンがフレーニを起用した「椿姫」は大失敗で、以後30年くらい上演なかったらしいってほんとかいな。
おとろてぃ。
でも今日の放映は「椿姫」でしたよん、ゲオルギュー様。うつくすぃ!完璧。 アルフレードはかなり熊ちゃんですがラモン・ヴァルガスさん、上手かったけどちょっとタイプじゃないかな。
アルフレード父は素晴らしかった、いいキャラなんですよ。
衣装もセットも美しく、なんと演出は「愛の嵐」の監督だったリリアナ・カヴァーニ女史、ひー。でも奇をてらったりしない上品な舞台でした、良かった。
いつも思うんですが、オペラって死ぬ人の死ぬまでが長いのよね。カルロの時も、ロドリーゴ延々歌ってるし、「椿姫」もヴィオレッタ相当長持ちよ。
でも、寝たりしながら歌うのは大変だろうなあ。プロはすごいわ。
っていうかもう何時間分を暗記して歌う脳ってどうなってんだろ、やっぱりオペラ歌手ってモンスターだわ。
「椿姫」大喝采でした。いやぁよかったよかった。
「そーいえば、METライブビューイング」なんだっけ?と思い立ち、チェックしたら今日から「ドン・カルロ」だって言うじゃありませんか!
というので慌てて行きました。
「ドン・カルロ」は以前にわたくしの大好きなトーマス・ハンプソンさんがロドリーゴを演じた時の舞台を(もちろんTVですが)観て以来、ロドリーゴ萌えという理由だけで好きなんですが。
この時のカルロはアラーニャさんだったらしいです。
知らなかったのですが、これってフランス語版とイタリア語版があるそうで、ハンプソンさんが出たときのはフラ語だったらしいとか?
今日のビューイングもドン・カルロはアラーニャさんでした。
んでも彼はスカラ座でラダメス歌ってブー食らって、怒って退場しちゃって以来出入り禁止らしい。
厳しいですね、スカラ座のお客さんは。帰っちゃう歌手もすごいが。ほんとにあるんだそういうの。
さて、それはともかく。
今回はイタリア語、約一カ月前に上演・収録されたもののビューイングでした。新演出ということで、古いものと新しいものが混在したような舞台で面白かったです。
ただ、男性陣はフィリッポ王以外はかつらがなかったので、なんか現代っぽいなーと思いました。
エリザベッタ役は昨年「トゥーランドット」でのリュー役で誰よりも喝采を得ていたマリーナ・ポプラフスカヤさんでしたが、んーーーー、リューの時は気にならなかったんだけど、ちょっと役と合ってないというかカタい感じがしたような、って上から目線でごめんなさい。
もちょっと包容力?がある声のほうがいいのかなあー役的に。リューはすごく良かったと思うんだけどなあ。
会ったことも無いカルロの婚約者⇒会ってすぐお互いフォーリンラブ⇒直後(ほんと直後)にカルロ父の王の妻にされてしまうというか、選択を迫られて王の妻になる⇒カルロへの愛はあるが王妃としての位置は保つ、みたいな変化が激しい役なので、けなげさ一筋のリューより大変よね。
あと、すみませんこれもリューの時はあんまり気にしなかったけど、お顔がスクエアー!髪を結いあげるとものすごい四角く見えて、ちょっと...。うーぬすみませんこれも。
いえ、歌は素晴らしいんです、すみずみにまで神経行き届いていて。ただちょっと今回はピリピリした感じありすぎかなって、そういう風に作ってるのかもですが。
アラーニャさん。良くは判りませんが、役があっちへこっちへ振れるのでチョコマカしてる感じがしました。翻弄される王子っていう役どころなのでしょうがないのかな。
声はとてもいいと思いました、もちょっと落ち着きが欲しい感じありましたがどうなんだろ。 子供っぽく見えちゃうというかなあ。
でもいいのロドリーゴがかっこよかったから。 彼はカルロと深い友情で結ばれつつ王の信頼も得ていてなかなか大変な板挟みなんだけど、結局教会からにらまれて暗殺されてしまう。
高潔で男前でいい役だ。ほんと好き。一幕でのカルロとの二重唱はいつ聴いても素敵。
んー、あとはエボリ公女、でかすぎ(失礼)。誰よりでかいんだもん、オペラではありがちですが。 絶世の美女って言われても「でかいしょ」で終わってしまってごめんなさい。
いろいろ突っ込みましたが、舞台としての全体の出来はすごかったと思います。
で、夜はBS-hiでスカラ座の初日の様子と、「椿姫」の放映を観ました。 スカラ座は世界一の劇場で、初日に観に行く(行ける)ことがステイタスになっているという、すんごい大イベントなんだそうです。
あまりに世界が違いすぎて「ほえー」という感じでした。楽団員たちも「オレらスカラ座DNAだからさ」みたいな。ふげー。
スカラ座で歌える日本人って居るんだろうか。居たのかも、居るのかもですが知らないのですみませんです。
あまりにプライド高すぎて、お客さんもチョー厳しそうだから、ブーブー食らって泣いて帰る歌手も多いんだろうな。カラヤンがフレーニを起用した「椿姫」は大失敗で、以後30年くらい上演なかったらしいってほんとかいな。
おとろてぃ。
でも今日の放映は「椿姫」でしたよん、ゲオルギュー様。うつくすぃ!完璧。 アルフレードはかなり熊ちゃんですがラモン・ヴァルガスさん、上手かったけどちょっとタイプじゃないかな。
アルフレード父は素晴らしかった、いいキャラなんですよ。
衣装もセットも美しく、なんと演出は「愛の嵐」の監督だったリリアナ・カヴァーニ女史、ひー。でも奇をてらったりしない上品な舞台でした、良かった。
いつも思うんですが、オペラって死ぬ人の死ぬまでが長いのよね。カルロの時も、ロドリーゴ延々歌ってるし、「椿姫」もヴィオレッタ相当長持ちよ。
でも、寝たりしながら歌うのは大変だろうなあ。プロはすごいわ。
っていうかもう何時間分を暗記して歌う脳ってどうなってんだろ、やっぱりオペラ歌手ってモンスターだわ。
「椿姫」大喝采でした。いやぁよかったよかった。