「バンテージ・ポイント」＠日テレ

なんとなく見損ねていた一本、なんとなく観てました。

豪華キャストで、息もつかせぬ大アクションの数々、「羅生門」的な、それぞれの人物の視点から描かれるスペインサミット（だったような）での米国大統領暗殺の顛末。

「２４」的手法かなーみたいな気がしました。こいつが敵キャラかよ！みたいなのは知っていたので、どう落としてくれるかと思って観てましたが、うーぬー、そこまで引っ張ってそれかよ、みたいな。

巻き戻し何回したっけ、わかんなくなりましたが、大統領暗殺を企てた組織らしいものの何たるかとか目的（暗殺は暗殺だけどさ）とか、なんか犯人の一人が弟返せとか粘ってたが、弟出てた？　警官を装ってた？男はなんだったんだっけな、とか、わさわさ出てはぶっ殺されて行くので慌ただしい。

おまえかよ！な悪キャラに説得力が無くて、顔見せっぽかったのが残念。

大統領替え玉って本人にしか見えませんでしたけど？とかね。

最初に流れた場面と、後からそれぞれの人物視点で流れる場面と、前の場面と同じものに追加映像というか違う場面が上手く挟まっていて違和感なく、すごい編集技術だなあ、撮影もすごいぞ、テンポもいいし、かっこいいんだけど、落とし所がようわからん。
具体的に、「で？」みたいな。

デニス・クエイドさんはいつも誠実でいい人なので安心出来る。わたくしの知る限り悪い役で彼を観たことが無い。派手さはないけど、いい俳優だと思います。
アクションこなしまくってましたぞい。

LOSTなマシュー・フォックスくんがスーツってのがちょっと違和感、顔が長いぞ。
「天使と悪魔」のヴィットリアだったアイエレット・ゾラーさんだっけ、恐いです。
フォレスト・ウィテカーさんも今回はいい人。走ってましたよー。
蜘蛛女のキスだったりしたウィリアム・ハートさんとか、リプリーなシガーニーさんとかやたら豪華なキャストでびっくり。

もったいないな、そこそこ楽しめましたけど、あれだけ頑張ったんだからもちょっとオチを。