逆恨みにもほどがあんだろー、エフィアルティス＞「300」

と、いつも思ってしまうですよ。
原作と映画は断られたあとエフィアルティスが身投げしちゃうっていうのがあるけど（死に切れなかったな）、ほぼ同じなんですけど、映画は王様がエフィアルティスを哀れに思ってる風で、原作には無い「勝利に貢献したくば、水の補給、戦死者を運んでやること、負傷者の手当てをしてやってくれ」ってな風に戦士としてではない道もあるぞと諭してあげてるんですよね。

戦列に加えない理由は盾を上げ続けられないことがファランクスを崩し、全体に響くからなんですが、字幕では「お前は役に立たない」とちょっと厳しい言い方になっちゃってますが、セリフでは「わが友よ、気の毒だが、お前を兵士として使ってやるわけにはゆかぬ」なので、王様お情け深いですよ。

それを恨みに思うとは、エフィアルティス君、相当いじけモード。

彼が裏切ったことを知っても動じない王様、しかーーーーーーーーし
「そこのお前。エフィアルティス。」と槍で指し示し、「永遠に生きるが良い」
と、痛烈な一言を冷静な表情と声で浴びせる。
こりゃイタイわな、あのあとエフィアルティスはどうなったんじゃろ。

字幕では「一生後悔しろ」でしたが、ここはセリフどおりでも良かったんじゃないかな、皮肉を込めてるっていうのが判って。

ま、とにかく逆恨みのおかげでスパルタン全滅、罪は重いぞエフィアルティス。
だけど俳優さんはあの装備大変だっただろうな。
うちでは、母が「ゴラムちゃんみたい」と言ってます。母ゴラム大好きなんだよねー、もー。「哀れをさそう」って理由で。だーたしかに。あたしもゴラムは大好き。普通だった頃の姿よか、ああなっちゃった時が好きなんだ。あのこけこけしたとこが。

ちょっと話が逸れるけど、ゴラムを演じたアンディ・サーキスさんは、当初声を吹き込むだけ（キャラはCG）という仕事だったそうですが、あまりの大熱演ぶりにピージャク監督が驚いて、それなら顔や身体は出ないけど、動きをコピらせてもらうから、ってことになり、あの動きも取り入れることになったとか。全身白タイツで大熱演されたそうで、やっぱりそういう役者魂すごい。ちゃんと結果になってるし、MTVのときも大笑いの大熱演だったんだ。ゴラムが出てきてまーたいへんって。結局キャラの顔もサーキスさんの表情をプラスしたので本当に生きているようになったんだとかで、ぶらーぼー。小さな仕事と思われても揺るがせにしない、いいことだ。尊敬。そのあともキングコングになってたけど、こちらはあんまり映画自体が面白くなかったな。ご本人も船員役で出てたけど変な植物に食われてたし。