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まさかのここに来てヅカオタ状態、日々叫んでおります、ほかにジョジョ、初代ガッチャマン等好きです。
管理人 Masayo

「ラブリー・ボーン」

2010-02-05 22:14:11 | Movie
公開されて間がないので、あんまり書けないんですが、うーむー。

「つぐない」でのアンファン・テリブルな演技がたまらなかったシアーシャちゃんが今度はホラーみたいなひどい死に方をしちゃうという、これまた強烈な印象の「ラブリー・ボーン」ですが、シアーシャちゃん今回は2年前よりすっかり大きくなり、でもいたって普通に元気な女の子だったんだけど、近所に住む変態おやじに言葉たくみにおびき寄せられ悲惨な殺され方をしてしまう。
成仏できないシアーシャちゃん=スージーは、この世とあの世の中間で現世を見つめるしかないんだけど、そのあたりの無力感とかいい感じでした。
映像もきれいで凝ってたし。

スージーのお父さんは犯人さがしに没頭して家庭を顧みず、お母さんはいたたまれなくなって家を出てしまう。スージーはなんとか家族たちに自分の思い、言葉を伝えたくて、実はすぐ近くまで来ていて、ろうそくの炎がゆらめいたり、お父さんや妹ちゃんが「はっ」と気付くとかっていうのがちょっとシックスセンスな感じもしてスリリング。
勘ってホントはそういうものかも?または虫の知らせっていうのかな。
それと、演技もみんな力みすぎずいい具合に、豪華なのに普通さを出していて、あえて地味っぽいのが良かった。あんまり事件のことについてどうこうっていう存在じゃないんだけどお母さんのお母さん、スージーのおばあちゃまがたくましくて、酔っ払いで家事だめだったりするんですがお母さんが出てった後もスージーの家族をまとめようと奮闘してくれるのが一服の清涼剤でした、サランドン様さすが。

そしてアカデミー助演男優賞ノミネートもうなづけるのが犯人役のスタンリー・トゥッチさんで、先週「ジュリー&ジュリア」を観た時にはメリル様の優しい旦那様を演じていてとぉっても素敵だったのが、一転して不気味で恐い殺人犯。
風貌もだいぶ変えているんだけど、たたずまいからして変えているのはお見事だけど、レクター博士やバッファロー・ビルより恐いかもと思ってしまいました。
殆ど設定としてはバッファロー・ビルなんだけども、一見普通なので始末に負えないというか。きょもいよーーー!こわいよー!

というのでかなり引っ張ってくれるのですが、後半がくっと失速してしまい。
警察ものとか捜査官ものじゃない作品なので、犯人が捕まって解決というところに重きを置いていないのはわかるとしても、指名手配されて交通も検問があってしかるべきな部分が全くゆるゆるで、あれじゃ警察間抜けすぎだし、犯人に緊張感がそこだけ欠けちゃってる。
犯人に殺された女性や少女たちも出てくるけど、特に現世に興味もなさそうだし、先に殺されたアジア系のホリーという子の存在もあいまい。

スージーのクラスメイト?の霊感のある少女の描かれ方も全然伏線になってなくて、あることのためにだけ存在したのか???それ今じゃくていいじゃんよー!!!なずっこけになってしまい、ちょっとそれはないだろう、とか、憧れの彼の心理が全く描かれてないぞとか、途中まで丁寧に描かれていたはずの心理描写がゼロになっちゃっている気がしたし、「それじゃ成仏できないでしょ、いいのかスージー!!!」な展開でちょっと待った!

ま、望むとおりの展開になられてもそれはそれで恐すぎるんだけど。

ファンタジックさを押す作品で、少女の想いを何とか表現したいというのはいいんだけど、相対する残酷な犯罪の処理の仕方が半端で残念でした。

伏線がうまく張れていない、花の意味も押しが足りないし、説明しすぎはだめだけど、するのかしないのか、思わせぶりな見せ方が無駄に終わってる部分も多くもったいなかったです。

でも終わりには希望もあって、そういうことならいいのかな、とも思ったり。

もうちょっとどうにかなってもよかったなと思いました。

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