さて、話題も佳境に入りつつあるかなと。
セクシーセクシーと言われ続ける(実際そうなんだけど)Gerry@ファントムだが、その危険なまでの成熟した男の魅力を炸裂させつつも、実は彼は女性を知らないままなのである。
深読みは敢えてせず、与えられた情報だけで飛躍せずに類推するに、彼は生まれてこの方誰からも優しく抱きしめられたことすらなく、およそ愛を受けずに育った。唯一マダム・ジリーが彼に憐れみを持って接してはいたらしいが、彼女でさえファントムを恐れていたことは否めない。本来ならばそういう境涯の男性が、初めて好きになった女性クリスティーヌにここまで堂々と、性の快楽へ導くかのような抱き方、接し方は出来ないと思われるが、映画でのファントムは華麗で優雅で危険だ。確かに「The Music Of The Night」で嬉々として洞窟を見せ、自分の世界を誇示するように誘うように歌うファントムだが、このときは手袋をした手で後ろから抱きしめ、気を失ったクリスティーヌの頬に触れるだけ。いきなり襲ったりしない。男女というよりは、宝物を愛でる感覚のほうが強いように見える。
しかし、完全優位で終わると見えた場面は、クリスティーヌがファントムの仮面をはがしたことにより形勢逆転、ファントムは恐ろしい声で怒りながらも、クリスティーヌにあこがれる気持ちを吐露してしまう。このあたりでファントムは音楽の師から、恋する男へと変化するが、愛し方を知らない彼の恐ろしいまでの直情はクリスティーヌを怯えさせてしまう。
ファントムとは音楽という芸術で心を通わせあっていた関係から危ういセクシャルな要素を秘めた関係になりかけるも、彼が人殺しであるという受け入れられない事実があり、ラウルとの関係に安らぎを見出すクリスティーヌ。だが、ファントムの歌声が聴こえると魅入られたように引き寄せられてしまう。抱き寄せられ、ささやかれただけだったのに、クリスティーヌの中の女はファントムによって覚醒させられたのだ。そしてソウルメイトとしての精神的なつながりから、一気に男と女になろうとする「The Point Of No Return」では、今度はファントムは素手でクリスティーヌに触れる。腰に胸に髪に首すじに。クリスティーヌはファントムの歌に呼応するように力強く歌い、キスひとつなく、だが激しく抱きしめられて女になる。そして恋焦がれるファントムは舞台の上で、役を忘れて「Anyway you go let me go too, Christine that's all I ask of...」と歌いかけてしまう。痛々しいまでの告白は残酷にも打ち砕かれてしまうのだが。
この場面での濃厚な官能は、「触れることのエクスタシー」である。スピリチュアルからフィジカルへと変貌する様が鮮烈で、ふたりが未だ純潔ゆえ、駆け引きなど無く求め合う姿に息が詰まる。
惹かれることに理由など無い、どうしようもないのだというメッセージを秘めた歌と共に屈指の名場面となった。
セクシーセクシーと言われ続ける(実際そうなんだけど)Gerry@ファントムだが、その危険なまでの成熟した男の魅力を炸裂させつつも、実は彼は女性を知らないままなのである。
深読みは敢えてせず、与えられた情報だけで飛躍せずに類推するに、彼は生まれてこの方誰からも優しく抱きしめられたことすらなく、およそ愛を受けずに育った。唯一マダム・ジリーが彼に憐れみを持って接してはいたらしいが、彼女でさえファントムを恐れていたことは否めない。本来ならばそういう境涯の男性が、初めて好きになった女性クリスティーヌにここまで堂々と、性の快楽へ導くかのような抱き方、接し方は出来ないと思われるが、映画でのファントムは華麗で優雅で危険だ。確かに「The Music Of The Night」で嬉々として洞窟を見せ、自分の世界を誇示するように誘うように歌うファントムだが、このときは手袋をした手で後ろから抱きしめ、気を失ったクリスティーヌの頬に触れるだけ。いきなり襲ったりしない。男女というよりは、宝物を愛でる感覚のほうが強いように見える。
しかし、完全優位で終わると見えた場面は、クリスティーヌがファントムの仮面をはがしたことにより形勢逆転、ファントムは恐ろしい声で怒りながらも、クリスティーヌにあこがれる気持ちを吐露してしまう。このあたりでファントムは音楽の師から、恋する男へと変化するが、愛し方を知らない彼の恐ろしいまでの直情はクリスティーヌを怯えさせてしまう。
ファントムとは音楽という芸術で心を通わせあっていた関係から危ういセクシャルな要素を秘めた関係になりかけるも、彼が人殺しであるという受け入れられない事実があり、ラウルとの関係に安らぎを見出すクリスティーヌ。だが、ファントムの歌声が聴こえると魅入られたように引き寄せられてしまう。抱き寄せられ、ささやかれただけだったのに、クリスティーヌの中の女はファントムによって覚醒させられたのだ。そしてソウルメイトとしての精神的なつながりから、一気に男と女になろうとする「The Point Of No Return」では、今度はファントムは素手でクリスティーヌに触れる。腰に胸に髪に首すじに。クリスティーヌはファントムの歌に呼応するように力強く歌い、キスひとつなく、だが激しく抱きしめられて女になる。そして恋焦がれるファントムは舞台の上で、役を忘れて「Anyway you go let me go too, Christine that's all I ask of...」と歌いかけてしまう。痛々しいまでの告白は残酷にも打ち砕かれてしまうのだが。
この場面での濃厚な官能は、「触れることのエクスタシー」である。スピリチュアルからフィジカルへと変貌する様が鮮烈で、ふたりが未だ純潔ゆえ、駆け引きなど無く求め合う姿に息が詰まる。
惹かれることに理由など無い、どうしようもないのだというメッセージを秘めた歌と共に屈指の名場面となった。
こんなにも毎日こちらに立ち寄ってしまうのも、どれもこれも、自分が感じているものの言葉にならないものを、ものの見事に表現されているMasayoさまの文章に引き寄せられ、映画を、歌を、Gerryファントムを反芻できるから、なのだと思っております。多謝!
こんな文章が書けるMasayoさま adore youuuuu。 (夜中のバカ、おゆるしを。)
ありがとふありがとふ。。。
ちなみに、私も今晩また地下通路の“見返りファントム”に会いに行きます~。(インフルエンザの)病み上がりにて、真剣にヤヴァイわ~。
洞察が深いです。ここまで読みきっておられると製作者側から表彰されてもよいのではないでしょうか。手袋と、素手の違い・・・気づきませんでした。
ところで、私もあのファントムの成熟した男の色気・・あれが「女性経験がほぼ無い」という男のものであるところに驚愕いたします。
が、そこがファントム様の魅力ですね。
彼女を自分の住処である場所に連れ込み・・いえ、誘い出し(一緒だよ)、寝かせても、決してガツガツしないところが、下宿に女を連れ込んだ大学生とは違うところです。(笑)
そして、何よりもあのガタイ。
太もも。
地下でこそこそとフュギュア制作とか作曲などの文化活動にいそしんでいたとは思えません。
筋トレでもしていたに違いありません。
しかし、バトラー様は手がデカイですよね。
最近では、この「ポイントオブノーリターン」で「手」に集中して見て、萌えてます。(笑)
噛まれたいさま
ははは、なんか語ってしまったわーと書いてから思ったけど、わたしなりの解釈ってことでご参考までに読んでいただければです。照れ。
あひる口さま
English Zone見つかりましたか?買っておきましょうか?まだこちらにはたくさんあります。インフルエンザあがりのお体にセクシーファントムはキいたですか?わたしは酸素不足で困りました、あはは。
拙文読んでいただきありがとうございます。
あいあいさま
ははは、表彰ですか。といってもこれはわたしの感じたことを書いたまででして、もっと深い意図があるのかもだし、ないかもだし?
そそ、この場面ではファントム素手ですの。
タンミノワさま
ヒートしすぎて炭化しております、わたくし。そそそうなんです、あのセクシーさが、まーまったくピュア?なままで出来上がってるとは!いったいあのガタイをどこで鍛えていたのかっ?とか。太もも!とか。
ねー♪ 手はでかいし、指もぶっといし、いかついんだけど、そのでかい手でほっそいクリスの腰を抱き寄せちゃうから、折れるぞい!とはらはらしちゃったりもー。