アウトローの系譜？

前にも書いたけど、最近宝塚の演目はアウトローが多い。
主役はだいたい、モテモテの二枚目って設定なんだが、それって実はすごく役の幅が狭まるってことでもある。

気取って真ん中に居ればいいだけなら楽なんだけど、それじゃ古臭いし飽きられもしましょう。そういうのだけが得意な人はいいんだろうけど。
なんてったって、昨年は礼音さんが思わず銀橋前のお客さんから「ワッルいわー」と言われるほどの悪党（観れませんでしたけどね。。。チケ難というか当然のように）を演じられたし。
そしてかっこよかったわけだから、ありですよあり！

てなことで、ことしはお正月から雪組さん新トップコンビお披露目公演「ルパン三世」言わずと知れた国民的人気アニメ（原作漫画はどうなったんだろ）のまさかの宝塚化。しかしうまく作ってあって楽しめますし、早霧さんの個性がルパン三世に合っていて楽しめました。

こちらもお正月から、花組特別公演、専科の北翔さん主演の「風の次郎吉」。これは人数が少ない特別公演の良さを活かしまくった会心作で、アタマからしっぽまであんこぎっしりの鯛焼き状態で、うまいのなんの。
こんな楽しい＆良く出来た舞台は今まであっただろうかというほど。　公演日数の少なさは悔やまれるところですが、長くしたら倒れる人がたくさん出そうな限界超えのパフォーマンスでしたので、そういうところも面白かった。
これが大劇場公演ならこんな無茶しないんだろうね。　しかし、北翔さん、つい、殺陣の先生に「主役が息が切れて大変な立ち回りにしたいんです」って「つい言っちゃったの」ってか！　追い込むわーーーそりゃ。
主役がそうだから下級生たちも楽なんかできねえよってことで、みな必死、しかしみなさん素晴らしかった。

観てないですが、2月は月組さん特別公演「義賊サルバトーレ・ジュリアーノ」があり、これは実在だったそうな。なんか最後死んじゃってたか？
そして、雪組さんもこれも特別公演なのかな、望海さん主演のアル・カポネもの。これシャレにならないコワイカオー。

この後北翔さんが星組さんトップになったら全国ツアーで「大海賊」、大劇場お披露目が「ガイズアンドドールズ」と、北翔さんはことしずっとアウトローだねえ。

来年はクッサい二枚目やってちょだい（笑）。

望海さんなんて、去年から蘭寿さん退団公演ではDV夫だったし、エリザではルキーニ、雪組さんに移って、錬金術師、次がマフィアと、まともな人生歩んでないぞ役で。おおーい。

あんまり悪い役ばっかりやるとそんなんばっかり当てられちゃうんじゃ？

北翔さんは明るいワルも多いので、心配してませんが（笑）。

いい役ばかりじゃつまらない、時に悪い役も楽しんで、明るいワルなら毒がないからいいし。

ってなところです。