ITエンジニアの九十九折(新)

これまで経験したことや考えを思いつくままに綴って行こうと開設しました。マラソンをするように長く続けて行くつもりです。

151.地元優良企業の蹉跌(750字)

2008-09-02 | Management&Economics
先日、ネットニュースを見ていたら、私の出身地、宮崎の志多組が民事再生法の適用を受けたと報道されていました。

志多組は戦前(1931年)より県内で建築業を営み、地元資本の大手企業の一つとして、宮崎の他、隣県の鹿児島、熊本、そして大分県の国公立大学を出た学生たちの有望な就職先ともなって来ました。

従って、これまで優秀な人材を確保していたと思われます。

それにも関わらず、今回は民事再生の手続きをする事態になったのです。
原因は、宮崎県が進めた入札制度改革の影響や首都圏での大口取引先の倒産が引き金になり、負債総額は278億円にも上るそうです。

しかし、今回の件に限らず、宮崎では過去何年かにわたり、それ以外の優良企業も同じような憂き目に遭って来ました。

シーガイア →2001年会社更生法適用(後に、リップルウッドHが買収)
宮崎交通 →2005年産業再生機構支援(ホールディングス形態により復活)
スカイネットアジア航空 →2005年産業再生機構支援(全日空と業務提携)

経済基盤で劣り、さらには市場マーケット規模、地理上の問題と地方企業を取り巻く環境は決して楽観できるものではありません(一部で、ネット通販を活用し、業績を伸ばしている流通業は見られます)。

今、地方では宮崎の例に限らず、似たような現象、不況に見舞われている箇所が多いように思われます。正に、「蹉跌」と呼べる状況です。

志多組のニュースはこちらより
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/39835?c=260
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