散歩の閑人:メタ坊っちゃまのYOASOBI?

若気の至りが過ぎてメタボでも、世遊びは辞められない。

川崎大師・飴屋

2009年01月06日 | ☆神奈川県(ハマ以外)

小学校正門へ続く坂を上ろうとする道の角に飴屋があった。白い飴の塊とベッコウ色の飴の塊をねじ上げて、太い柱から飛び出した横木に、一本背負いよろしく飴を投げるかのように巻き付けて引く。その動作を繰り返す内に縞々模様の飴の大きな塊が出来る。打ち粉をふるった台に乗せ、ごろごろと転がす内に、先端を細く伸ばしてゆき、菜っぱ包丁でコトコトと切っていく。あるときは、溝を幾筋も穿った板に載せ、さらに取っ手の付いた板を上に載せてゴロゴロやると、丸い玉になった飴が転がりだしてくる。転がった飴玉にグラニュー糖をまぶして化粧する。5円か10円玉を渡して買った記憶があるけれど、いくつ買えたのかは覚えていない。友達と遊ぶ約束がなかった日の下校時には、必ず飴屋の作業を眺めてから家に帰った。
川崎大師に行くと参道にあの懐かしい飴屋がある。それもタンタカタカタカと拍子をつけて、2人で掛け合い競い合うかのようなリズムで飴を刻んでゆく。試食もガンガン勧めてくる。「参拝帰りにお土産にどうぞ」といわれ、つい買ってしまう。もちろん、住吉屋の久寿餅でお茶するのも忘れない。
別の店では、マネキン人形がぎこちなくコッッッッットカタカタと無機質に張り合い無く包丁を動かしているのも、ナンジャ?と思いながら、つい笑えてしまうのがいい。無駄なものって世の中には必要なんだよね。


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