散歩の閑人:メタ坊っちゃまのYOASOBI?

若気の至りが過ぎてメタボでも、世遊びは辞められない。

派遣社員

2009年01月05日 | ★メタ坊徒然草
最近のニュースは、派遣社員の解雇「派遣切り」の話ばかりだ。派遣先の業績悪化に伴う人員整理により、派遣会社から解雇通告を受け、社員寮から追い出されるというもの。良くてマンガ喫茶、悪くてホームレスだという。雇用保険もないから、失業手当ももらえないらしい。派遣先の会社では、派遣社員は自社の雇用ではないから人事課・人件費の扱いではなく、物資調達課が物件費として会計処理がされているともいう。つまり、原材料や部品と同じ扱いで、生産計画が減少すれば自ずと雇用を切るようにできていた。これが「派遣」の実体だった。テレビドラマのように3か月を目途に、自分のスキルを磨き、より待遇の良い会社に派遣されるなんてことは、都合の良いシナリオでしかなかった。
テント村を作ったとか、炊き出しをしたとか、よくよくテレビを注視していると、同時に東京山谷の風景が映し出された。東京山谷は、横浜寿町、大阪釜ヶ崎とともに日本三大ドヤ街とされる。現在のように機械化される以前、人手=肉体労働者が必要とされた時代に、日本の高度成長期を底辺から支えた人々が日雇い労働者として雇用されていた。くしくも、麻生総理が「失業対策は炭坑問題から始まった。炭坑を経営していたからよくわかっている」と発言した。経営者・雇用者サイドから見れば、炭鉱労働者、日雇い労働者と派遣社員は、同類と見ているわけだ。「社員」という呼称が「労働者」とは違うと勘違いさせた。気が付けば同じ社員でも「正」と「契約」と「派遣」では、その待遇に大きな隔たりがあった。だからといって、それぞれは厳しい環境の中で翻弄されているものの、団結するきっかけを失ってしまったし、それをコーディネートする組織や指導者も存在しなくなってしまった。
今の世の中、暗い事件、残忍な事件が多発する。逮捕してみれば、ほとんど「無職」の肩書き?である。人間、働いて収入を得、糊口をしのぎ、いくらかでも豊かさを感じたなら、平穏に暮らそうとするものではないだろうか?バブル時代が生み出したバラマキ体質が、日本人をダメにした。政府は、借金をしてまで、再び金をバラまこうとしている。対処療法というが、いかがなものか?

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