
世代的なものなのか、むしょうにクジラが食べたくなるときがあります。
豚肉・牛肉を当たり前のように食べられる今どきの若者なら、
この衝動は一生ないに違いありません。
メタ坊が小さかった頃は、冷蔵庫もなかったし、
家では魚が動物性たんぱく質で、
トンカツやすき焼き、まして生姜焼きでさえ、
豚肉、牛肉類は、祝い事や来客時限定でした。
だから、学校給食は「ごちそう」そのものです。
好き嫌いをいって残すヤツは、
ほぼ貸家を持つ地主か、駐留米軍基地の従業員の子どもです。
給食には、どんな形にせよ、肉の代用品として鯨肉が使われていて、
これがダメという人の多くは、クジラのベーコンが入っている献立のときでした。
千葉の祖母に預けられることの多かったメタ坊は、
郷土食の「クジラのたれ」をよく食べていたので、
クジラのベーコンは逆に大好物でした。
今回も道の駅・和田浦WA・O!のレストラン「和田浜」で、
くじら竜田揚げ定食 1350円
くじらフライ定食 1350円
を食べて、鯨食文化を愛する日本人であることを再認識しました。
「捕鯨」という目的がなければ、
阿波・徳島から紀伊・勝浦(太地)、房総・安房(和田浦)へと、
漁民が移り住むこともなく、必然、メタ坊が生を受けることもありません。
また、黒船だって日本にやってこなかったでしょう。
(レジ前に置いてあるクジラのモニュメント)
(店舗入口)
(店内)
冒頭に書き込んだように、今どきの若者が立ち寄ることが増えたせいか、
くじら料理や近海の魚料理を売りにしていたレストランのはずが、
いつの間にか、ハンバーグ定食を特別メニューとして掲げていました。
スーパーでクジラが出ていたら即購入しています。
醤油、ニンニクとショウガで味付けしたステーキが一番。
鯨肉が高騰し始めたころ、
そういうときに限って食べたくなるもの。
そこで、マグロの血合いの塊を買ってきて、
下味を漬け、竜田揚げにすると、
実に鯨肉そっくりなものが出来上がります。
ただ、腹が膨満して、
翌日はオナラがひっきりなしに出るので困りました。