まだ我が子が小さい頃、近所に昔ながらの魚屋さんがあって、年末になるとお節料理を売り出した。この店の一押しの人気商品は「栗きんとん」で、発売と同時に3日ほどで売り切れるほどだった。20センチ四方のプラケースに入って二千円。栗がたっぷり入って、ほどよく上品な甘さだった。聞けば、旦那さんが丁稚奉公した先の主人から教わった製法で、暮れが近づくと買い込んでおいた南京袋いっぱいのさつまいもと栗を下処理からはじめ、夜通しの作業に追われるのだという。あるとき、この作業と朝の市場の買い出しが体に辛いとこぼしていたが、突然に廃業してしまった。以来、奥さんを見かけることはあっても、旦那さんを見かけることがない。
ふと、思いついて「栗きんとん」づくりに挑戦した。紅あづまを蒸して擂り鉢にあて、砂糖を加えて鍋でこね、仕上げに市販の栗の甘煮をいれた。水飴を買い忘れたので、やむなく砂糖にしてみたものの、甘さがしっくりこない。それでも、1日で家族の胃の腑に納まったから良しとしよう。
ふと、思いついて「栗きんとん」づくりに挑戦した。紅あづまを蒸して擂り鉢にあて、砂糖を加えて鍋でこね、仕上げに市販の栗の甘煮をいれた。水飴を買い忘れたので、やむなく砂糖にしてみたものの、甘さがしっくりこない。それでも、1日で家族の胃の腑に納まったから良しとしよう。
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