散歩の閑人:メタ坊っちゃまのYOASOBI?

若気の至りが過ぎてメタボでも、世遊びは辞められない。

犬神家の一族

2021年09月08日 | ☆たまに娯楽

ご臨終です。昭和二十二年 信州 那須市・・・物語は始まります。
メタ坊の高校時代、角川書店から文庫本で「横溝正史」作品が出版され、特に私立探偵・金田一耕助が登場する作品はほとんど読んだ気がします。
本陣殺人事件
獄門島
ハつ墓村
そして、犬神家の一族。
まだまだ、いろいろありますが、いずれの作品もベストセラーになるとともに、テレビドラマ化あるいは映画化され、中でも「犬神家の一族」は、市川崑監督により 1976年と30年後の 2006年に制作・公開されました。
今、Gyao!で2006年版「犬神家の一族(ここをクリック!)」が、9月18日まで無料配信されています。

1976年版と見比べると、ストーリーのほとんどはそのままなのですが、30年間の時を経ると、カメラワークや作り込み方がここまで違うのか!と、そのワンカットごとに目を凝らしてしまいます。
YouTubeに、1976年版がありましたので、そちらもご覧になってみてください。
犬神家の一族 1976年作品
主演の金田一耕助は、どちらも石坂浩二さん。
ヒロイン・野々宮珠世は、1976年島田陽子さん、2006年松嶋菜々子さんです。

ところで、佐清の母・松子がタンスの中に祀った小さな軸絵に手を合わせるシーンがあります。

横溝作品は、結核療養地だった長野県や、戦時疎開先の岡山県を舞台にして物語が展開するものが多数あります。
西日本に広くあった呪術信仰の「狗神・犬神」から小説着想の一部になっていることがわかります。
犬憑きは、狐憑きとも同じといわれることからも、こんな家紋もつくられています。

推理小説は、二重にも、三重にも、謎が絡まっていることで謎解きは面白くなりますが、中でも犬神家の一族をはじめとする横溝作品は、日本の風土をベースにおどろおどろしく作りこまれていて読み返し観返すたびに飽きません。
それにしても、ほとんどの人が殺されてから、すべての謎を解き明かす金田一耕助って名探偵なのかなぁ?
加藤武さん演じる等々力署長のいう「世の中には2種類しかいないんだ、いいやつとわるいやつ」って、うんちくのある言葉ですね。


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