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シジミ狩りの遠い思い出

2014年09月22日 | 日記

中学生の時に友達に誘われ、自転車をこいで少し遠い干拓地まで出かけた思い出があります。

 

目的は“シシミ狩り”でした。

 

 

玉葱の沢山入っていた網袋を入手して、それにシジミさんを獲っていくのが我々の狩りのスタイル。

 

狩りといっても簡単な作業の繰り返しでしたけどね。

 

後で分かったのはシジミさんの大きさが違うということ。

 

そして味の濃さもスーパーで売っているそれとは別物でした。

 

あれ以来、シジミ汁を飲んでも美味いとは思いません。

 

シジミは何処にいるのかということですが、岸から少し離れた所に入っていけばすぐにいます。

 

腰から首の辺りまで入り込めば、それ以上の場所まで行く必要はありません。

 

それだけ十分過ぎるほど採れました。

 

沢山持って帰っても食べきれないので、クーラーボックスに半分入る程度を目安にしていました。

 

獲り方は先ほどの位置に入ったら、次のことを繰り返します。

 

ちなみに入れ物だけで、その他道具はいりません。

 

自分の素足で地面(泥)を探ると感触があります。

 

そう、シジミの感触です。

 

足で挟む、または握るようにして網のない方の手で掴み、袋に入れるのです。

 

誰にでも出来ました。

 

シジミさんたちは、まばらに散らばっているように思えますが実は私の中では違うことに気付きました。

 

あくまでも私の感覚なのですが、しじみさんたちは、護岸と平行して横一列に一定の間隔を持ち、前後もそんな感じで位置しているのです。

 

ですから基本は最初の1個で、それを探り当てたらった、その大きさで問題がなければ、あとは溺れないように横に進んで行くだけでした。

 

ところでシジミの身を食べるなんて貧乏絵過ぎる、又は肝臓の悪い人が意識して食べていると思われるように、小指のつめほど小さな身のサイズが見慣れた大きさなのですが、私たちが採っていたのは普通サイズでもアサリの身程度の大きさはありました。

 

しっかりとした食感を今でも覚えています。

 

 

だからエキスが相当出るわけです。

 

 

 

 

※私の手ではありません(これくらいの大きさでした)。

 

 

シジミを入れると物凄く白濁しますから。

 

ちなみに、シジミの身を食べないと、すべての養分は吸収されませんのでご注意を。

 

こんなことをした後は、そのすぐ目の前にある海側の防波堤で雑魚釣りをして家に帰ってました。

 

雑魚といってもハゼとかカレイなんでおかずにはなりました。

 

ただシジミ獲りも親からついに禁止令が出てしまったのです。

 

大学生がその周辺地域の水域で何人か死んだらしいのです。

 

私たちはあまり危険であることを認識していませんでした。

 

でも後で知ったのは、彼らは卸業者へ小遣い稼ぎとして販売していたのです。

 

私たちが採獲っていた場所は人しか入れない場所で、それなりにシジミが大きく、だから希少価値があったのかもしれません。

 

それを販売するほど採ったのですから相当な量だったと思います。

 

気になってどの程度か聞いたところ、1度の“漁”で玉葱袋に2袋山盛りだったそうです。

 

何十キロじゃ済まなそうな量だと感じました。

 

車で運ばないと無理な重さです。

 

その重い袋が足に纏わりついて溺れて死んだそうです。

 

すべてがそうか知りませんが、腰に紐をつけて2つ左右に袋があったことを見たかのように話していました。

 

顎の下までの私たちのルールとは異なり、泳いで更に深いところに入ったのでしょうか。

 

誰も行かないところは聖地であることは想像しますが、泥は時として足を引っ張り、急な深みもあるので私たちは顎の下としていたのです。

 

次の足の移動は絶対に片足を残して、足が沈み込まない安定度を確認していましたから、最悪の結末は避けていたのですが親には逆らえず、私たちのシジミ採りは最後となりました。

 

絶対にそれでも行くと感じた親は大学生の幽霊が足を引っ張るという噂を私たちに流し、言い聞かせ震え上がらせたのでした。

 

今でもシジミ汁を飲むときはそのことを苦い経験として思い出します。

 

そしてシジミはどんなに小さくとも、誰が見てても「身」までしっかり感謝をもって食べます。

 

こんな苦い経験のひとつがどんなに利益があるようなことであっても“その先”を予測する私の経験値になっているのかもしれません。



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