メガヒヨの生息日記

メガヒヨ(観劇、旅行、鳥好き)のささいな日常

2009王家の紋章祭り~第54巻発売~

2009年06月16日 | メガヒヨの本棚・CD棚
メガヒヨは細川智栄子氏作「王家の紋章」の読者である。
本日は年に一回となったコミックスの発売日だった。

1976年から連載が続いているこの作品。
ご存知ない方のために説明すると…
現代の女子高生キャロルが、エジプト王家の呪いによって3000年前の新王国時代にタイムスリップする。
タイムトラベラーの鉄則「歴史に干渉しない」をことごとく無視して現代の知識を披露する彼女。
「神の娘」として崇められ、挙句の果てはエジプト王妃の座にまで就いてしまう。
そんなキャロルを古代の諸外国が見過ごすはずは無く何度も敵国にさらわれて、
夫である王メンフィスはその度に彼女の救出をするハメになるのであった。

このような話が30年以上も少女マンガ雑誌で繰り返されているのである。
作者の細川智栄子氏はすでに70歳代半ばとのこと。

さて、本日発売の第54巻。
内容は、主人公キャロルの何度目かの誘拐の決着編。
第49巻で拉致されて、ようやく旦那のメンフィスの元に戻った。
ちなみにこの誘拐事件に物語本編の進展を促すものはなく、連載は一向に終わる気配は無い。
同時期に連載開始された『ガラスの仮面』でさえ「紅天女」の試演に入っているというのに。
いや、雑誌に定期連載されているだけ王家の方がマシか…?
(どっちもどっち…)

ところで、こうも連載が長くなると色々つっこみ所も多くなる。
最初はアイシスがタイムトラベラーだったんじゃないかとか、
メンフィスは18歳で死ぬはずだったのではとか、いちいち取り上げていたらきりが無い。
でも一番気になるのはキャロルのキャラクターそのもの。
「こんな16歳いないってば!!」

連載開始後30年以上も経っているので、キャロルの言葉遣い、振る舞いが時代にそぐわなくなっているのである。
何かを食べて、「んんんんん…おいしい!!」
象を見て、「うわ~~っ び、びっくりしたわん」
サソリに襲われ、「わたしのお袖にへばりついていたのよ」

現役女子高生にはない可愛げと、おばさんっぽさが同居したこの言動。
メガヒヨの従姉(50歳)が丁度そんな感じで話している。
いっそ1970年代の女子高生という設定そのまんまでよかったのにね。
(現在、コミックスでは21世紀の娘という設定にスライドしている。)

この第54巻も突っ込み甲斐のある一冊だった。
でも一番突っ込みを入れたいのは、さんざん文句いいながらも新刊を買い続けるメガヒヨ自身になのかも知れない(笑)

王家の紋章 54 (プリンセスコミックス)
細川 智栄子
秋田書店

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2 コメント

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Unknown (MARI)
2009-06-20 21:24:24
王家の紋章・・・な、懐かしい!
多分40巻くらまでは読んでいると思います。

遠近法をまるで無視した絵柄とか、癖になる妙味がありますよね。強引すぎるストーリー展開も、アナログなボキャブラリー群も(笑)

「エロイカより愛をこめて」はいまだに思い出したようにチェックするわたしです(笑)
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超長寿連載作品 (メガネヒヨコ)
2009-06-21 00:46:51
MARIさん、こんばんは!

王家は途中棄権読者が多いみたいですよね。
まるでゴールがなくて、トラック内をぐるぐる回る長距離走のようなものかも知れません(笑)
私はランナーズハイに陥ってて、やめるに止められないのかも…(^-^;

エロイカも長寿連載ですよね。
王家と並んで新刊が出ていましたけど、絵のクオリティが保たれているのはすごいな~と思います。
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