メガヒヨの生息日記

メガヒヨ(観劇、旅行、鳥好き)のささいな日常

メガヒヨ in NY2016 その8《ショーのやっつけ感想・後編》

2017年08月25日 | NEWYORK

マチネでハミルトンを観劇した日のソワレには『巴里のアメリカ人』を観に行った。
もともと観劇リストにはない作品だったけど、メガヒヨが数年前から追っかけているダンサーのKyle Brownくんが帰還兵/ヒロインのバレエパートナーとしてリプレイス登板することになったので急きょチケットを取ったのだ。


登板二日目のKyleくん、出演はすれどバレエパートナーのパートは他の人が演じる模様。
引き継ぎが完全に終わってなかったのかな?


直前に取ったチケット、しかも土曜夜なものでいい席はすべて埋まっていた。ついてはメザニン8列目を購入。

サイドの席で見切れるより、全体を観たいと思ったのだけどやっぱり舞台が遠い…。
もちろん劇場によって様々なのだけれど、メザニンは4列目以内で購入すべきかも。
二階席って1列後ろでだいぶ視界が違うからね。

座席にまつわる残念なお話もうひとつ。
アメリカの劇場ってロビーとの間に扉がないことが多く、このパレス劇場もそう。
2Fのバーで延々とおしゃべりしている人がいたらしく、その声が客席にまで響いてセリフの邪魔をして参った。
痺れを切らした紳士が注意してくれたから良かったけどね。

さて本題。
ヴィンセント・ミネリ監督、ジーン・ケリー主演の有名な映画の舞台化。
しかし設定とストーリー展開が少々違う。

ヒロインのライザは映画では空想の世界で踊るのみだったけれど、この舞台ではモダンバレエのダンサー。
主人公ジェリーの恋のライバルであるアンリはバレエ団のエラい人の息子。

ジェリーがライザの気を引く香水売り場のシーンは、舞台ではドタバタした展開。

クライマックスの♪An American in Parisはライザが出演するバレエ公演のシーンとなっている。

…あとはゴメン。Kyleくんばっかり観てたから内容はあまり記憶にない(笑)


(WickedぶりのKyleくん。Priscillaで以前パレスの舞台に立ってたときもバレエダンサー役だったなぁ。感慨。)

そういえば。
メガヒヨは、「このショーはきっと宝塚で上演されるはず!! 若い男性役で一番手、二番手、三番手って配役できるしヒロインは可憐だし。」って思っていたけれど見事に外れた(笑)

劇団四季で上演するんだってね。観に行くかどうかは分からないけど、劇場が会社から近いから迷うな。


さてお次は『The Color Purple』 
ピュリッツアー賞受賞の原作小説、ウーピー・ゴールドバーグさん主演の映画で日本でもおなじみの作品。
生Jennifer Hudson見たさに張り切ってセンター前方のチケットを取った。 


しかしながら該当の公演(日曜夜)はキャンセル。
日曜昼に振替となったが、空いていた席は最前列端っこ。

舞台はものすごく近かったんだけど、見切れるものも多かった。
目の前に小道具を置かれてしまうと視界の半分くらいが遮られて。
思わず、「自分はこのカゴを観に来たんじゃない~~~!!!」と叫びそうになった。

しかし手を伸ばせば触れそうな位置においでになったシャグ役のJennifer様には感動。スタイルがハンパなく抜群!! 脚ながっっ!!
さらに初めて拝見した主人公・シリー役のCynthia Erivoさんの歌声に圧倒された。
それと三人目のヒロイン、ソフィア役のDanielle Brooksさんの演技力にも。
怒りに震えるシーンなんて、目をむき出しにして迫力満点だった。

ほかにはスクィーク役のPatrice Covingtonさんも、アニメ声全開でDanielleさんと対をなして存在感抜群だった。
物語の進行役を担う三人組、Chrurch Ladyも素晴らしい歌唱力だった。
その一人、Bre Jacksonさんはツアー版のPriscillaのDivaだったりして、より愛着が湧いてしまった。

あ、ハルポ役のKyle Scatliffeさんを今回も観られなかったな。前回にレミゼを観たときは夏休みだった。
いつか、遠近感が狂う長身ぶりを拝見したいものだ。

キャストも良かったのだけれど、演出も洗練されていた。
大道具やシーンの切り替えはなく、布や椅子を駆使しつつ観客の想像力を誘う。
この作品のツアー版、日本に来てくれないかな~。もう一度観たい!!


さてさて。最後の作品は『Finding Neverland』

ジョニー・デップさん主演の映画の舞台化。
ピーターパンの作者が以下にしてこの作品を作り上げたかという話。

この作品はチケットを当日の午前中に買ったのだけれど、運よくラッシュチケットが残っていた。
端だけどオーケストラ2列目を37ドルで買えてラッキー!! しかも前の列には人がいなかったし。

といったものの、主人公とヒロインが代役。
でもお二人とも素晴らしいパフォーマンスを披露してくれた。

特に一幕最後、バリーが歌う♪Strongerは体が揺さぶられるような衝撃。
ヒロインのシルビアが天に召されるシーンは目に焼き付くほどに美しかった。
(本来ならここは何も知らずに劇場に行くのがいいのだけど、来日版のポスターでこのシーンのネタバレを盛大に行っていた。残念!)

もちろんこの作品でも子役が大活躍。6名の少年たちが4人兄弟を日替わりで演じる。
ということは一人の子が日によって長男だったり次男だったりする訳なのだけれど、長男から四男まで全部にキャスティングされている子もいたりして!!
自分が観た日のピーター役はAlex Dreierくんだった。幼いながらもBilly Elliotなど数々の作品に出演しているベテラン。さすがに上手かった。

いっぽう劇中劇のピーター・パン役はAmy Yakimaさん。彼女は健康的なボディの若い女優さん。
榊原郁恵さんのピーター・パンってこういう感じだったんだろな。
フライングではなく、男性役者によるリフトでウェンディとともに舞台を飛びまくる。

そうそう。この作品も石丸幹二さん主演で日本版上演決定だってね。
シルビア役は誰になるんだろう。
Broadwayで観たときはその儚さから花總まりさんが思い浮かんだけれど、石丸さんとはThe Secret Gardenでコンビを組むから可能性は低そうだし。
(それに継ぎ当ての衣装はお花様には似つかわしくないし(笑))
座長のFrohman氏役も含めて、楽しみながら想像している。


さて、駆け足ながら2016年の観劇記はこれにて終了。
この年はとても寒くて、出待ちも『巴里のアメリカ人』でKyleくんにお土産渡したときだけだったな。
今後書く2017年版の観劇記はメガヒヨのミーハー魂がさく裂するのでご期待あれ!!



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