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賛否両論大激論

この記事は下書きを書いてから
時間がだいぶ経ってしまった文章なのですが…

やっぱり思い入れが強いので、のせておくことにします。






先日のGPシリーズ中国大会での羽生選手の演技続行について、
言葉が足りなかった気がしたので、
もう一度触れておきたいと思います。

一夜明けての報道で、
あらためて彼の見せた気迫の演技に感動し、その意志の強さを称える人もいれば、
あの状況・状態での演技に疑問を抱く人、様々な意見が見られます。

これはどちらの見方も理解できるし、間違ってはいないと思います。

水をさすような言い方になってしまいますが
アクシデントに負けず、無事に滑りきったからOK、
めでたしめでたしというわけではないのです。

中継など詳しい状況を見た方はおわかりかと思いますが
衝突、転倒時に、頭部に強い衝撃を受けたことで、
脳震盪の症状を起こししばらく立てない状態にまでなりました。

この状況で激しい運動をするのは、危険だという見方が一般的です。

脳へのダメージは、言語や認知、思考、運動機能、人間のあらゆる働きに影響をおよぼす可能性があり
時間をおいてから症状があらわれることや
治療をしても後遺症として残ることも考えられます。
周囲には棄権をすすめるスタッフもいたのではないでしょうか。

そんなリスクを抱えた状態で、
それでも演技を続行するべきだったか、棄権するべきだったか。

彼は、本来今シーズンの初戦になるはずだったフィンランディア杯を怪我で欠場し
このGPシリーズ中国大会にむけて調整をしてきたという経緯があるので
今回は何としても滑りたいという気持ちが強かったと思います。

しかし無理をおして滑ることによって、
今後のスケート人生を脅かす様なダメージを受けないとも、限りません。

はたしてどちらが正解なのか。
それは誰にもわからないと思います。

決して他人が答えを出せることじゃなく、
本人が納得できるか、どんな結果でも後悔しない覚悟があるか、だと思います。


羽生選手は演技後、翌日のエキシビションには出演せずに車椅子で帰国、
精密検査を受け、幸い、脳に異常はないとの診断でした。

しかし体の怪我は決して軽いものではなく、全治2~3週間、
次のNHK杯出場は経過次第とのこと。

年末には大事な全日本選手権がありますので
無理せず十分に回復・調整してからの戦線復帰を望みます。


こんなふうにわざわざ書いているのは、
メディアで転倒の瞬間の映像ややキスアンドクライで涙するシーンなど、
ごく一部分だけが報道され、美化されているのが、非常に気にかかったからです。

いろんな感じ方があるのは否定しないけど
ただハイライトだけを見て「おめでとう!」とか「感動した!」という感想が述べられていることに、
違和感を覚えずにはいられません。

本当に苦しい、難しい状況の中で、
彼は決断し、痛みをこらえて、強い精神力と執念で、あの演技を行ったのだということが
もっときちんと伝わって欲しい!というのが、私の想いです。

彼はスーパーヒーローではなく、1人のアスリートであり、
そして、ひとりの人間だから。

今この間にも、怪我と戦っているはずです。

次の試合…NHK杯か、全日本かはわかりませんが、
そこで彼がすばらしい演技と笑顔を見せてくれた時に
ようやく初めて、安心できる気がします。

その瞬間を願って、今はただ回復を祈るばかりです。






※蛇足かもですが

中国選手が故意にぶつかったとかはありえないです

エン・カン選手(カナ表記すいません)のプロフィール見れば
不自然極まりないって一目瞭然なのに
心ない外野の中傷酷すぎるし恥ずかしいので
本当にやめてほしいですお願いします
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