clover note

徒然なる日々の覚え書き。

介護の日

2009-11-11 15:41:10 | 日々の記憶
今日11月11日は「介護の日」なんだそうです。
何でこの日なのかと言いますと・・・


『「いい日、いい日、毎日、あったか介護ありがとう」を念頭に、「いい日、いい日」にかけた覚えやすく、親しみやすい語呂合わせとしました』
厚生労働省HPより


綺麗事に満ち満ちたムカつく語呂合わせだな。
これ考えた奴、実際の介護なんてこれっぽっちもかかわった事ないだろ。
少なくとも数十年に渡る長期間の複数在宅介護の経験なんてないだろ。
あったらこんな虚しい語呂合わせの発想は出て来ないと思うよ。
頭でしか考えていないからこういう事が平気で言える。


ちなみに、今朝は粗相された排泄物の異臭で朝を迎えました。
重度障害者を在宅介護してる世帯では別に珍しくもない事でしょう、いわば日常。(苦笑)
粗相の件は単なる極一例で、その他にも24時間365日生活全般に渡って色々な出来事が発生します。
精神的にも肉体的にも凄く徒労感が募る毎日です。
一体これのどこが「いい日、いい日」なのか、厚労省の糞役人達に是非とも教えてもらいたいものだ。
綺麗事じゃすまない現実がずーっと続くのが生の介護現場なんだよ。
仕事なら嫌ならやめればそこで終わるが、家族間の介護はそうも行かない。
介護疲れで殺人事件がたまに起こりますが、その気持ちも良く分かる気がします。
こっちがくたばるか、相手がくたばるかしか終わらせる方法がないんだから…



今までの経験から間違いなく一つ言える事は、長期間の介護は介護してる人の精神を確実に蝕むという事。
痴呆的狂気に日々接していると、こちらも段々影響されて頭がおかしくなって来るんですね。
イライラする事も多くて、自分が人間として酷く醜くなっていくのを感じるような・・・
優しさや思いやりといった感情が徐々に薄れていくような・・・
精神バランスを崩した時の自己嫌悪とか・・・

これらを日々感じながら生活して行くというのは中々に大変な事ですよ。
適当にストレスを解放して心の安定を図らないと、こちらまで病気になってしまう。
まあ、そういう環境になった事のない幸運な人には、こういう気持ち分からないでしょうけど。




以前、親類から我が家の介護状況について散々知った風に干渉された事がありました。
あの時はまだ徘徊型痴呆症の祖母も生きていた時でしたが。
ついでに伯父も寝たきりでした。
で、その親類宅でも要介護の痴呆老人が出た時、やっと身をもって知ったと後で言われました。
頭で考えてるほど介護って簡単な事じゃないんですよ。
裏はグチャグチャのドロドロなのが普通なんです・・・
その件があってから、もうその親類は二度と家の事に干渉して来ることはありませんでしたね。
まあ当然です。




む、あまりに語呂合わせにムカついたんでついつい愚痴ってしまいました。
まあ、人生出来るだけ楽しく面白くやって行かないとね。
じゃないとせっかく生きてる意味がない。
「いい日、いい日」とかいって誤魔化しながら生活して行かないとやっていられない、と言うのが介護の現実か。(笑)
何という自虐的で皮肉な語呂合わせ・・・



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