鳥とパイプと日本酒のおっさんメモ

おっさんの日々の散歩における鳥たちの写真と、好きなパイプタバコの感想
好きな日本酒の感想、等を、写真でメモ

カンムリカイツブリ2023 5/13 Shall We Dance 求愛は巣材で‼

2023年05月17日 | カンムリカイツブリ
2023/5/13

カンムリカイツブリを追い求めてもう1か月以上たちますが
その間に少しだけ分かったことがあります
この日の出来事を考えるとそれが確信に変わってくることになるのですが


それらを要約すると
① カンムリのメスはあまり姿を現さない
ノビタキのように 姿をよく見せるのはオスになります この産卵の時期に限って言えることかと思いますが

② 求愛の時期 派手な変身をするのはオスなのだと思われます
外敵からメスや子供を守るためオスは自分の能力をアピールするようです

③ 体が大きくがっしりとしているのはオスになりそうです
メスはどちらかというとほっそりとしているのですが この時期は少しふっくらとしているように見えます

④ 色に派手さを感じるのはオスの方になります(オレンジ色とくすんだ黒)
目立たないような色をしているのがメスなのかもしれません

一般的に言えることではありませんが
⑤ 去年の秋に来た若鳥のペアが2組またここに現れたのではないかということ
活動範囲と行動を見るとそれが感じられます(もちろん確実なことではありませんが…)

⑥ 今このモエレには2組のカンムリのペアがいるということ
昨日まではよくわからなかったのですが この日以降それを確信することとなりました

⑦ 首の下が●のような特に濃い黒い毛があるのは もう1組のペアの片割れとなるようです

⑧ 顔つきでは個体判別はほぼ不可能ですが(見比べなければ)胴体の側面の色に結構大きな違いがあるようです そこが見分けポイントなりますが オレンジが濃いのがオス 黒っぽく目立たないのがメスと言えるかもしれません(憶測ですが)


そんなことを意識しながら写真を見てゆくと少しわかったような気になります
また 先日来より オスとメスの入れ替わりを書いてきましたが どうもほとんど違っていたようです
同じ個体(つまりオス)を見て別な個体であると思い込んでいたのかもしれません
それほど この日しっかり見たメスは(おそらくですが)体にオレンジ色の形跡を感じませんでしたので
たぶんそうなんだと思います


この日はしっかりオスとメスのペアが姿を見せ求愛ダンスを踊っていましたので
はっきりとその違いが判ることとなりました

また人間界における社交ダンスのようなその求愛の仕方を見るに
人間の方が彼らのダンスを見てその振る舞いをまねしているように感じいった次第です


この日の求愛の仕方を見るに
実に念入りに感情を高めてゆくのですが 次第に気持ちがエスカレートしてゆくのがわかります
首を横に振ったり屈んだり 顔を上に向けたりとまるで社交ダンスを見ているようですが
次第に髭を立てたり オスの方は強そうな擬態になったりとそれはもうすごいのですが

極めつけは 巣材をくちばしに咥えて踊るさまです
魚を持ってくるというのは聞いたことがありますが
今どきは巣材を持ち寄り 求愛をアピールするようです そこが感心したところになります
一緒に愛の巣を作ろうぜ  ということなのでしょうか
そんな声が聞こえてきそうです


それでは始まりです


早い時間になりますが
下ノ橋の上から海峡辺りを見渡すと
S-中洲から向こうへ泳いでゆくカンムリを見つけます


2羽並んで泳いでゆくのですが たぶんいつものペアなんだと思います



左を泳ぐのが

胴体の色の黒っぽいクロ(メスだと思います)



右を泳ぐのが いつもよく見る胴体がオレンジ色の

オレンジ(オスで個体D)になるかと思います
これよりこのペアのメスをクロ オスをオレンジと呼ぶことにします



こちらが

メスのクロで


こちらがオスの

オレンジになりますが
こうしてみると クロの方はほとんど見ていないことに気づきますね
今まで見てきたのはほとんどがオレンジだったようです それほど胴体の色が違います



沖でこの2羽は

近寄ってゆきますが


すぐに首を長く伸ばして

見つめ合います
この辺りは去年の秋にも何度も見たような記憶がありますね



  
顔を横に振りながら気分を高めているようですが



このまま2羽は

左の岸の方を眺めて



潜ってしまいました…



S-中洲の向こう側の岸のそばに

1羽見えますが



2羽はすぐにまた

近づいて行き



今度は首の髭を立てて


  
また首を振ります



ここで1羽が

顔を上に向けてアヘッをします


そうして2羽は



ともに

顔を上に向けます 感情がだんだん高まってゆきますね




ここで突然!



オレンジのオスの方が




右へ駆けだしてゆきました! 何事でしょうか…!



そうして着水したオスの体は

なんとも言われんすさまじい体に変身していました!
これは自分の力をメスにアピールしているんだと思いますね 強そうに見えますね
たぶんこういった変身をするのはオスなんだと思います
彼らの社会ではそういうことになっているんだと思うのですが人間も鳥も一緒ですね



そのオスのところへメスのクロが

寄って行き



またここでダンスが始まります




右のがオレンジのオスですが
オスの方が擬態が激しいです



 






また気分が高まったところで

2羽は離れてゆきます



こちらも橋からでは遠すぎるので土手を歩いて近づいてゆきますと
木の陰から







2羽のダンスを見ることになりました
しかし少し逆光が強いです……



一旦また

2羽は離れます



こちらは

オレンジの方ですが
目を離した隙に驚きの展開が待っていました!




いったん離れたのちまた駆け寄った2羽は
いきなり水の上に立ち上がります


そしてそのくちばしには







黒い岩ノリのような巣材が挟まっていました!



これが今どきの求愛の仕方なのでしょうか!
くちばしに巣材を挟んだまま2羽は

くちばしをこすり合いながら顔を振りダンスをしていますね









そして

天を突くオレンジです



手前がオレンジですが 少し上背が高いです



社交ダンスのように




顔をつけたまま横を向きます

映画の草刈民代さんと役所広司さんを思い出しますね



このメス
 






顔が少しふっくらとしてかわいいです
以前秋に見たメスと違う印象です 違うのでしょうか…




ダンスは続いていますが
だんだん岸に流れてきて



灌木の陰に隠れて見えなくなってしまいます…




仕方がないので下ノ橋まで戻って行くと
S-中洲の横の海峡を越えてこちらにやって来る2羽の姿が見えました






そして入江の中でもまた

2羽は近づいてダンスをしています
奥がオレンジで 手前がクロです



こちらは

クロですがいったん離れてこちらに泳いできます



奥のオレンジも

逆向きにS-中洲の前に泳いでゆきます



そこでそれぞれが水に頭を突っ込んでいたのですが
目を離した瞬間に 2羽がいきなり駆け寄ってゆきました‼‼



そして次の写真が2羽のぶつかり合ったところになります

写真を撮るのが間に合わないんですね…




水しぶきを上げてぶつかり合った2羽のくちばしには



やはり黒い巣材がしっかりと咥えられていました









両足でしっかりと立ったまま
 



巣材を加えたくちばしで濃厚な接吻をしているようですね



何度もそれを










繰り返したのち



ようやく水に座って




終了となりました



互いに上を向いて

納得したような雰囲気です
今ここに2羽の契約が成立した感がありますね
一緒に愛の巣を作るという契約が




さてその後オレンジの方は

S-中洲へ向かってゆきます
クロの方は沖にいます
どうもこのS-中洲 彼らの巣になりそうなのですが

実はこのS-中洲の左奥にはオオバンが陣取っていて
草の上ではオオバンが立ち上がっていました


なのでオレンジも




何度かどうしようかと思案していたようですが



この写真の

左奥に見えるオオバンがにらみを利かせていましたので



仕方なくそれを避けてオレンジは

S-中洲にあがるのをヤメて


クロの方へと

泳いでゆきます



こちらもまたそちらの方へと歩いてゆくのですが


こちらはオレンジですが



その横には

クロもいて



2羽は向こう岸の手前で




キンクロの群れと一緒に







漂っていました


こちらはクロが

伸びをしたところになりますが
優しそうなかわいい顔をしていると思いました。


これでこのペアのお話はお終いですが
もう少しこれには続きがありますので それは次回に
それでは また

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« カンムリカイツブリ2023 5/1... | トップ | カンムリカイツブリ2023 5/1... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

カンムリカイツブリ」カテゴリの最新記事