鳥とパイプと日本酒のおっさんメモ

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おっさんのB級グルメ哲学 ラーメン その10 狸小路編 その②

2018年08月26日 | おっさんのB級グルメ哲学
2018/8/26 日曜日

おっさんのB級グルメ哲学 もとうとう その10 となります
前回は おっさんのB級グルメ哲学 ラーメン その9 狸小路編 その①
だったのですが
今回はその続きの その② となります

前回の2000年あたりの ラーメンブームの頃のお店で 記憶に残っている店の事を少し・・・

前回後回しにしたお店は
 初代一国堂
 しなそば屋
 博多一風堂札幌店
となりますが 現在もなお営業しているのは 一風堂のみとなります。

一風堂は 少し後でできたのですが
当時 開店と同時に客がたくさん入っていたのはこの3店とも同じです
その中でいちばん客が多かったのは

このおっさんの記憶では この中の
 初代一国堂 だったのではないでしょうか。

このお店は 2006年に閉店していますが 親会社の倒産が原因のようです。

当時の様子を見る資料があまりないのですが

これは醤油ラーメンですが さがみ製麺の透明感のある麺で
所謂札幌ラーメンの系統でした
具材もボリューム感があり スープもコッテリとられていて 満足感のある
ラーメンだったようです。
スープは少し塩味が濃い目だったようですが
店内も広く テーブル席もたくさんあったので 家族連れで賑わっていましたね
このおっさんも並んで食べました。 一度だけね

どちらかといえば 純連とかそっち系の 味で 好きな人はたくさんいたようです
すすきの とか 札幌駅前とか 色んなところに次々と店を出店していたようです。

しかしながら このおっさんには 味が濃すぎて これといって食べたくなるラーメン
ではなかったようです。



次に書かなくてはならないのは
ご存知 博多一風堂 でしょうか


1985年に河原成美(かわはら しげみ)が創業 とありますが
この河原さん 凄い人で 2012年には 売り上げが 100億円を突破したようです。
とんねるずの番組で 俳優のデビット伊藤さんが この人の所に弟子入りして
ラーメン店を開く というドラマ? を見ましたが
なにかと商才のある方で 凄い人の様ですね
なので 店舗運営もしっかりしているし 現在札幌には 3店舗あるようですが
(狸小路 麻布 平岡)皆ちゃんと営業しているようです
日本全国および 海外にも相当数の店舗をかかえ ちゃんとやっているところが
凄いものです。
だいたい そうなってくると みんなおかしくなってゆくのですが
この人は違うようですね。


狸小路の 6丁目の角を南に少し下がったところに店があり 店内は広いです
店内にはジャズが流れていて この辺のラーメン屋さんとは少し趣きが違います。

ラーメンの方は

白丸元味 790円 で自家製の極細麺 と



赤丸新味 850円 の白丸よりも少しだけ太い麺 の2種類がメインとなります

チャーシューは 肩と バラの2種類を入れてあるようです
トッピングのニンニクと生姜は お好みで入れられるようになっています。

スープは 真っ白なクリィミイなとんこつで 臭みのない深くて あっさりとした
もので 美味いです。赤丸の方は 少し油分も多く 香味油が効いていて
こちらの方が味に特徴があります。

麺は自家製の細麺で この麺はうまいですね 真っ白なストレートの麺で
旭川の粉っぽい麺とも少し違う様です さりとて 札幌のような弾力のある麺とも違い
やはり旭川麺に近い様です。しかし 細い麺です
このおっさんは この麺が素晴らしいと思いました。

しかしながら スープがね・・・豚骨自体のスープは実に美味いのですが
やはり 魚出汁が入って無いと 味が単調で どうも満足出来ないんですね・・・
喉の奥の 食道部分の粘膜が 何かが足りないよ・・・と言っているんですね。
これでは やはり満足出来ないのですね。

それともう一つ大事なことですが
ここのラーメン 麺の量が とっても少ない・・・・・・
替え玉(150円)はあるのですが 初めに替え玉ありきの 麺の量としか思えないのですね
レギュラーの麺はすぐになくなってしまい 全然足りない・・・なので 替え玉を注文
というわけです。
それにしては もともとの値段が高すぎますね!
790円 と 850円 ですよ!
こんな高いラーメンは あまり見たことがないですね 
相当原価率が低いのではないのでしょうか・・・ だから儲かっているんでしょう。

これでは 客足が遠のくのは分かるような気がします
この量では女性しか 満足できないでしょう・・・。

そんなことを最初に感じましたね 麺が少ない! ってね。
美味い味ですが それ以上の何度も食べたくなるようなラーメンではないですよ。
だから 小樽の運河食堂で すみれに 負けたのですね。

札幌では この価格では受け入れられないと思います。



さて もう一軒 札幌で受け入れられなかった店があるのですが
こちらは すでに閉店しています
5丁目の 狸小路市場の入り口の脇にありましたね
それが あの
 しなそば屋 なんですね

上のリンクは 現在営業している 新横浜ラーメン博物館の中の しなそば屋のHP
なのですが
このおっさんが この狸小路のラーメン屋さんの中で というか 札幌で
こんな美味いラーメン食べたことないな
と思ったラーメンなんですね・・・。

何度足を運んだことか・・・。
最終的に 醬油より 塩の方が 美味いと思いましたが
7丁目の炭や でホルモンを腹いっぱい食べた後でも 
ここのラーメンは食べましたね。マジで・・・

それ程美味かったんですね しかし 札幌では 値段も高いし 
純連みたいに味もどぎつくはなく 大きな特徴が分かりにくいということもあり
あまり評価は高く無かったようです。
札幌の味噌ラーメンには勝てない という事の様です。



このしなそば屋も 先ほどの一風堂と同じく
その創業者は テレビでお馴染みでした
こちらの創業者は 2014年に 糖尿病から来る 多臓器不全でお亡くなりになった
あの 佐野実 さんなのですね


この人 よくテレビで見ましたが 異様に目つきの鋭い 凶器のような人で
ガチンコラーメン道という 人気シリーズがお馴染みですが
もちろんやらせの部分が多々あるのですが この人のラーメンに対する情熱は
半端なものではなかったようです。

あの レンゲで クンクンとスープの匂いを嗅ぐしぐさを見て 妙に凄いな・・・と思ったものです。

同じく テレビによく登場した 河原さんの方は 
ラーメンの凄腕実業家 という感じですが
こちらの佐野実さんは ラーメンの鬼 と呼ばれたように 
自分の体と家庭を擬制にしても 味を追求する 求道者のようなイメージがあります。

この人 商売が下手なんですね でも 美味いラーメンでした



こちらは しなそば屋の 醤油ラーメンですが
750円だったでしょうか当時は(いつも大盛で 100円増しでしたね)
こんなレポートがありました

ここのラーメン 何が美味いって 
無化調なのですが
スープがとにかく美味い 鶏ガラベースで 
名古屋コーチンを使っています
チャーシューもメンマもうまいのですが
麺がまた美味かったな
ソーメンのような ほっそい麺でストレート なのですが
旭川麺とも全然違い
もっちもちで だんりょくがあり 甘いんですね
さりとて 札幌麺のように ゴムの様な麺とは違います

道産小麦のハルユタカ を使った自家製緬で 別な所に製麺所があったようです
この麺がスープをよく絡めるんですね(表面張力かね)

魚出汁は使っていませんが 旨みがたっぷりで やみつきになりましたね
塩の方が スープの旨みがよくわかりました。
何度食べたか忘れましたが 最後塩ばかり食べてました。

しかしながら 2007年頃に 突然閉店したそうです
それなりに客は入っていたそうですが
こんな理由があったようです

あのラーメンが二度と食べられないのは とても残念なことです
おっさんだけかもしれませんが いまだに記憶の中に残っているラーメンだったようです。

一風堂のように やや高いイメージでありながら 成功しているラーメンもあれば
この しなそば屋の 佐野さんのように 美味い事この上なしの味のラーメンをつくりながら
原価率が高すぎて 閉店せざるを得ない店もあります。

当然 後者の店がなくなるのは 悲しい限りですが この経済社会のなかでは
仕方がありません。 がしかし このおっさんの中には 忘れられない記憶として
残っています。 
この札幌でやっていたお弟子さんは 新横浜ラーメン博物館の店で働いているそうです
よかったですね。
こんな話もあります



これで おっさんの記憶の中の 狸小路のラーメンの話はおしまいです
あれから随分時間が経ちましたが 今は新しいお店が札幌にはたくさんでき
美味しいラーメン屋さんもあるようですね。
食べる機会があれば 食したいものです

それでは また
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