ヴァレンタイン・デーまで残すところあと三日。忙しさもいよいよ佳境に入ってきました。
本来なら、ヴァレンタイン・デー当日にエントリーをタイムリーにアップするのがベストなのでしょうが、きっと当日の夜はヘトヘトにくたばっているのは目に見えているので、今夜、頑張ってエントリーをアップしたいと思います。
毎年のヴァレンタイン・デーの仕事におけるおおまかな流れは、こちらを参照していただくとして、今年は特に、公私共に例年以上にイベントフルな日々を過ごしています。
まずは、仕事関係ですが、2月に入り、今夏から今秋にかけてのウェディングの打ち合わせがすでに5件ほど。各ブライドやウェディング・コーディネータとの打ち合わせは済んでいるのですが、ヴァレンタイン・デーの終了と共に僕を待っているのが、これらのウェディングの見積書/企画書の作成。・・・これが結構手間なのです。特に僕の場合、結構細かいところまで気を使う方なので、ブーケひとつとっても、いくつかのオプションを提案しますし、ウェディングでの装花のイメージをスケッチにして添付したりすることも多々あるのです。なので、企画書の作成は、かなり時間の掛かる作業なんですよね・・・。
そして、来月に控えているのが、新しく就任したオークランド市長のオフィスの装花のプレゼンテーション。実は先月、オークランド市庁舎のオフィスの装花を手掛けたのですが、こちらが好評だったため、市の方から、市長のオフィスの装花もして欲しいというオファーがあったのです。と言う訳で、プレゼンテーションの作成にあたり、先週、市長のオフィスの下見に出向いたのですが、市長関係のオフィスだけでも20近くもの部屋があるのです。今の段階で決定しているのは、市長室と受付カウンターの装花ですが、まだまだ増えそうな気配です。頑張らなくては・・・。
そして、ウィークリーで手掛けているホテルやオフィス関係の生け込みですが、今週はヴァレンタイン・デーをテーマにしたものを中心に仕上げました。今回も、その中のひとつを紹介したいと思います。
ヴァレンタイン・デーに関わらず、こういった季節もののようなテーマがはっきりしているものをデザインする場合に、僕が必ず行うのがブレイン・ストーミング。つまりは、そのテーマに沿ったキーワードやイメージをリストアップし、そこから最終的なデザインのイメージを決定して行くのです。そして、今回は「ヴァレンタイン・デー」。当初から、「ハート」をモチーフにしたデザインを作ろうとは考えていたのですが、「ハート」からさらにイメージを絞って行き、辿り着いたのが「天使」でした。もっとも、天使そのものをデザインの中に取り入れるのは、可愛すぎる上に直球過ぎて、僕のテイストから外れます。そこで思案した結果が、「ハートを射抜く、キューピッドの矢」。これなら僕好みの抽象的な作風に仕上げることも可能ですし、そうと決まったら、いざ、作成開始!です。
当初は巨大なハートに大きな矢が一本射抜いているものを作ろうと思ったのですが、スケッチをしている段階で、小さめなハートを五つ作ることに変更しました。
発泡スチロールで作った大きさが微妙に異なる個々のハートにモスを貼り、さらにその上から、ヴァレンタイン・デーのイメージカラーのピンクと赤を中心としたビーズでデコレーション。そこに、シルバーにペイントしたリバーケーンとスケルトン・リーフで作成した矢を四方八方から貫通させ、それを五つの花器に高さと間隔のバランスを見ながらセットします。そして次に、花器に、ハート型のピンクと赤いアンスリウムを活けます。ちなみに少々専門的な話になりますと、モスで作ったハートと、ハート型のアンスリウムが、デザインの中で呼応しているのですが、これは、フローラル・デザインの中で「レペティション」と呼ばれるデザイン・テクニックです。似た形のものをひとつのデザインの中に取り入れることで、作品全体にリズムを与えることができるのです。
・・・と、難しい話はそのくらいにして、出来上がりはこちらです。
立体感があり、リズミカルな作品に仕上がりました。もっとも、残念なことに、平面的な写真だと今ひとつ立体感に欠けますが・・・。とは言え、甘くなり過ぎず、遊び心いっぱいの、僕らしい作品に仕上がったと思います。皆さんにも気に入っていただけると嬉しいのだけれど。
・・・と、以上が仕事関係の近況でしたが、プライベートの近況についても少々・・・。
2月10日は、僕とケヴィンの記念日なのです。今年が2周年だったのですが、この晩には、二人のアニバーサリーを祝って、バレエの鑑賞に出掛けました。
この晩に鑑賞したのは、san francisco balletの2007年シーズンの中の「プログラム1」と呼ばれるもの。このプログラムは三つの作品で構成されているのですが、それぞれに異なるテイストの作品で構成されており、とても満足のいく楽しい内容でした。ひとつ目は、モーツアルトの「ディベルティメント第15楽章」。これぞ、クラシカルのバレエと言えるような、清楚で上品な作品でした。そして、二つ目の作品は、フランスの労働者の日常をテーマに、サンフランシスコ・バレエを代表する3人の男性プリンシパル・ダンサーが時にユーモラスに、時に情緒豊かに、アコーデオンが奏でるノスタルジックな調べに合わせて、広いステージをエネルギッシュに踊ります。そして最後は、バッハ作品。こちらは打って変わって前衛的な演出が成された作品で、最初から最後まで、緊張感のある、かなりダークな仕上がりでした。客席までをも効果的に作品の一部として取り入れた照明の演出も粋で、そのアバンギャルドな内容は、今後のバレエのさらなる可能性を示したような気がします。
と、そんなこんなの僕の近況をエントリーにまとめてみましたが、何枚か写真もアップしておきます。
ケヴィンから届いた、記念日のカード。僕が彼に贈ったカサブランカの花束を早速水彩画にして、僕へ贈ってくれました。世界に一枚しか無い、僕にとってはかけがえの無い大切なカードです。
そして、ヴァレンタインを記念して、僕が愛するこのふたりのツーショットを。
最後になりましたが、皆さんも素敵なバレンタイン・デーをお過ごしくださいね。
では、地獄のヴァレンタインにいざ出陣して参ります・・・。
happy valentine's day to everyone!
from matthew xoxo
追記
僕の大好きなmikanskyさんが、彼女ご自身のブログ内で、ヴァレンタインを記念して、僕についてのエントリーをアップしてくださいました。ちょっと照れちゃうような内容なのですが、ぜひ、ここで紹介させていただきたいと思います。
mikaさん、どうもありがとう。
一通目の恋文・海の向こうの人へ
本来なら、ヴァレンタイン・デー当日にエントリーをタイムリーにアップするのがベストなのでしょうが、きっと当日の夜はヘトヘトにくたばっているのは目に見えているので、今夜、頑張ってエントリーをアップしたいと思います。
毎年のヴァレンタイン・デーの仕事におけるおおまかな流れは、こちらを参照していただくとして、今年は特に、公私共に例年以上にイベントフルな日々を過ごしています。
まずは、仕事関係ですが、2月に入り、今夏から今秋にかけてのウェディングの打ち合わせがすでに5件ほど。各ブライドやウェディング・コーディネータとの打ち合わせは済んでいるのですが、ヴァレンタイン・デーの終了と共に僕を待っているのが、これらのウェディングの見積書/企画書の作成。・・・これが結構手間なのです。特に僕の場合、結構細かいところまで気を使う方なので、ブーケひとつとっても、いくつかのオプションを提案しますし、ウェディングでの装花のイメージをスケッチにして添付したりすることも多々あるのです。なので、企画書の作成は、かなり時間の掛かる作業なんですよね・・・。
そして、来月に控えているのが、新しく就任したオークランド市長のオフィスの装花のプレゼンテーション。実は先月、オークランド市庁舎のオフィスの装花を手掛けたのですが、こちらが好評だったため、市の方から、市長のオフィスの装花もして欲しいというオファーがあったのです。と言う訳で、プレゼンテーションの作成にあたり、先週、市長のオフィスの下見に出向いたのですが、市長関係のオフィスだけでも20近くもの部屋があるのです。今の段階で決定しているのは、市長室と受付カウンターの装花ですが、まだまだ増えそうな気配です。頑張らなくては・・・。
そして、ウィークリーで手掛けているホテルやオフィス関係の生け込みですが、今週はヴァレンタイン・デーをテーマにしたものを中心に仕上げました。今回も、その中のひとつを紹介したいと思います。
ヴァレンタイン・デーに関わらず、こういった季節もののようなテーマがはっきりしているものをデザインする場合に、僕が必ず行うのがブレイン・ストーミング。つまりは、そのテーマに沿ったキーワードやイメージをリストアップし、そこから最終的なデザインのイメージを決定して行くのです。そして、今回は「ヴァレンタイン・デー」。当初から、「ハート」をモチーフにしたデザインを作ろうとは考えていたのですが、「ハート」からさらにイメージを絞って行き、辿り着いたのが「天使」でした。もっとも、天使そのものをデザインの中に取り入れるのは、可愛すぎる上に直球過ぎて、僕のテイストから外れます。そこで思案した結果が、「ハートを射抜く、キューピッドの矢」。これなら僕好みの抽象的な作風に仕上げることも可能ですし、そうと決まったら、いざ、作成開始!です。
当初は巨大なハートに大きな矢が一本射抜いているものを作ろうと思ったのですが、スケッチをしている段階で、小さめなハートを五つ作ることに変更しました。
発泡スチロールで作った大きさが微妙に異なる個々のハートにモスを貼り、さらにその上から、ヴァレンタイン・デーのイメージカラーのピンクと赤を中心としたビーズでデコレーション。そこに、シルバーにペイントしたリバーケーンとスケルトン・リーフで作成した矢を四方八方から貫通させ、それを五つの花器に高さと間隔のバランスを見ながらセットします。そして次に、花器に、ハート型のピンクと赤いアンスリウムを活けます。ちなみに少々専門的な話になりますと、モスで作ったハートと、ハート型のアンスリウムが、デザインの中で呼応しているのですが、これは、フローラル・デザインの中で「レペティション」と呼ばれるデザイン・テクニックです。似た形のものをひとつのデザインの中に取り入れることで、作品全体にリズムを与えることができるのです。
・・・と、難しい話はそのくらいにして、出来上がりはこちらです。
立体感があり、リズミカルな作品に仕上がりました。もっとも、残念なことに、平面的な写真だと今ひとつ立体感に欠けますが・・・。とは言え、甘くなり過ぎず、遊び心いっぱいの、僕らしい作品に仕上がったと思います。皆さんにも気に入っていただけると嬉しいのだけれど。
・・・と、以上が仕事関係の近況でしたが、プライベートの近況についても少々・・・。
2月10日は、僕とケヴィンの記念日なのです。今年が2周年だったのですが、この晩には、二人のアニバーサリーを祝って、バレエの鑑賞に出掛けました。
この晩に鑑賞したのは、san francisco balletの2007年シーズンの中の「プログラム1」と呼ばれるもの。このプログラムは三つの作品で構成されているのですが、それぞれに異なるテイストの作品で構成されており、とても満足のいく楽しい内容でした。ひとつ目は、モーツアルトの「ディベルティメント第15楽章」。これぞ、クラシカルのバレエと言えるような、清楚で上品な作品でした。そして、二つ目の作品は、フランスの労働者の日常をテーマに、サンフランシスコ・バレエを代表する3人の男性プリンシパル・ダンサーが時にユーモラスに、時に情緒豊かに、アコーデオンが奏でるノスタルジックな調べに合わせて、広いステージをエネルギッシュに踊ります。そして最後は、バッハ作品。こちらは打って変わって前衛的な演出が成された作品で、最初から最後まで、緊張感のある、かなりダークな仕上がりでした。客席までをも効果的に作品の一部として取り入れた照明の演出も粋で、そのアバンギャルドな内容は、今後のバレエのさらなる可能性を示したような気がします。
と、そんなこんなの僕の近況をエントリーにまとめてみましたが、何枚か写真もアップしておきます。
ケヴィンから届いた、記念日のカード。僕が彼に贈ったカサブランカの花束を早速水彩画にして、僕へ贈ってくれました。世界に一枚しか無い、僕にとってはかけがえの無い大切なカードです。
そして、ヴァレンタインを記念して、僕が愛するこのふたりのツーショットを。
最後になりましたが、皆さんも素敵なバレンタイン・デーをお過ごしくださいね。
では、地獄のヴァレンタインにいざ出陣して参ります・・・。
happy valentine's day to everyone!
from matthew xoxo
追記
僕の大好きなmikanskyさんが、彼女ご自身のブログ内で、ヴァレンタインを記念して、僕についてのエントリーをアップしてくださいました。ちょっと照れちゃうような内容なのですが、ぜひ、ここで紹介させていただきたいと思います。
mikaさん、どうもありがとう。
一通目の恋文・海の向こうの人へ
matthewさんのハートのデザインに、私のハートも射抜かれました(笑)
ほんと、まさに、そんな感じ!やられた~っ。
そして、kevinさん、お誕生日オメデトウ!!!!!
作品、ハートにモスを使うところなんかmatthewさんっぽい。甘すぎないところがイイし、でもちょっとポップなところが楽しげな感じです。
kevinさんからの記念日のカード、抑えた色合いが、いかにもkevinさんの熱い思いをあえて抑えて絵にしたって感じで、静かな深い気持ちが表れてますね。
明日のバレンタインデー、お仕事、頑張ってください!
よきパートナーといつまでもお幸せに!
14日は雨、風がすごくて私の勤めているお店はさほど忙しくありませんでした。
SF(オークランド)はいかがですか?
ハートのアレンジ、女性だけでなく、男性にもうけそうですね。
あちこちに矢が向いていて、正面からだけでなく、側面から見ても楽しめそうです。
じごーくの後はゆっくり身体を休めてください。
実は私も夫から花をもらったんですよ~(驚いた)。しかし夫は私に花を渡した直後、「ところでこれってなんていう花?」と聞きました。そしてその花はユリ…。彼はひまわりとばらとたんぽぽぐらいしか知らないようです!