僕の誕生日から一週間が経った16日はkevinの誕生日でした。
毎年、2月10日の記念日に始まり、14日のヴァレンタイン・デー、そして3月の僕たちの誕生日まで、僕とケヴィンにとってはプライベートなイベントが満載な時期です。名付けて「プレゼント贈りまくり大作戦期間」。そろそろプレゼントのネタだっていい加減尽きて来そうなものですが、今年のケヴィンの誕生日に僕が悩んだ末に用意したプレゼントは6つ。ひとつ目は、ちょっと公の場所では言えないようなもの(あはは、スミマセン!)、二つ目は「F words」満載のポスト・カード集(こういうの、ケヴィン、好きなんですよね・・・)、三つ目は鳥の大図鑑、四つ目は部屋用のウォーター・ファウンテン(マレーシアで作られたオリエンタル・ムード漂う噴水です)、五つ目は、ケヴィンの大好きなカサブランカと桜の巨大な花束、そして最後の六つ目が、ケヴィンの特に仲の良い友人を集めてのパーティでした。
そして今年は、なんとケヴィンのお父さんもシアトルから駆けてつけてくれました。ケヴィンにとっては、とても嬉しい「プレゼント」だったに違いありません。
そんな訳で、ケヴィンの誕生日当日は、僕とケヴィンとお父さんの3人だけで地元の僕たち行きつけのビストロで誕生日を祝うことに。

ケヴィン・パパから時計周りに、シェフのシャンタル、ケヴィン、僕、シャンタルのお母さんでこのビスオロの顔でもあるキム。
シャンタルの作る料理は、素材の良さを活かした愛情のこもった優しい味。お近くの方は、是非一度お試しください。(詳しくは、
こちら)
そしてやって来た18日の日曜日。
ケヴィンが特に親しくしている友人、プラス、僕サイドからはデールを招いて、彼の誕生日を再度祝ってディナー・パーティを開催。今回集まった彼の友人は、絵本の出版関係に携わっている人、及びアーティストがメインだったので、クリエイティブな話題で大盛り上がり大会! とても楽しい時間を過ごすことが出来ました。

上段左から、バークレー大学院で研究を続けているルイス、サンタクロース、もとい、ケヴィン・パパ、世界規模で絵本関係の仕事に就いているケリー、ケヴィン、ペーパー・アーティストのフアン・パブロ、某大手絵本出版社のお偉いさんのドロレス、そして下段左から、デール、ケヴィンのいくつかの絵本作品でパートナーを組んでいるジョンという面々。・・・あれ? 僕が写ってないじゃんっ!!
(って、この写真を撮ったのは自分だから当たり前なのですがー。ちょっと、デールさぁ、写真撮るの代わってよ)
と言うわけで、僕が写っているものも載せちゃいます。
そして、このパーティで僕が張り切って作ったメニューをレシピ付きで大公開! この晩には、全部で8種類の料理を用意してみんなをもてなしたのですが、おかげさまで大好評でした! 前日の晩からトマト・ソースを作リ始めた甲斐があったと言うものです。良かった良かった!

まずはチーズの盛り合わせ。行きつけのデリで選りすぐったチーズたち。

こちらは、トマトとモッツァレッラの前菜。エクストラ・ヴァージン・オリーブオイルとバルサミコでシンプルに。

エンダイブのサラダ風前菜。
レシピですが、
1)バナナ(レモン汁で色が変わるのを抑えてあります)とメープルシロップで焼き上げたハムを細かく切ったものを、リコッタ・チーズと和える。(その際に、隠し味のマヨネーズをほんの少量加えるのがポイントです。)
2)1)をエンダイブの上に乗せ、タラゴンの葉を乗せて完成。
ちなみに、このタラゴンですが、ハーブの一種です。ほんのりとリコリッシュのような風味が良いアクセントとなります。

2色ピーマン(グリ-ンとレッド)のマリネ。
1)ピーマンを4等分に切り分けたものを耐熱板の上に並べ、オリーブオイルをふりかけてオーブンで表面に焼き色が付くまで焼く。
2)焼き上がったピーマンを食べやすい大きさに切り分ける。
3)オリーブを微塵切りにする。
4)2)と3)をトマト・ソースで和え、黒胡椒と塩で味を整えた後、一晩冷蔵庫で寝かす。
5)食べる直前にエクストラ・ヴァージン・オリーブオイルをかけ、カリカリに焼き上がったバゲットを添えて完成。

特製カボチャのサモサ
1)カボチャを適当な大きさに切り、蒸す。(ラップをかけて電子レンジでチンしてもOK)
2)フライパンに油を敷き、ニンニクとショウガをみじん切りにしたものを香りが出るまで炒める。
3)2)に、たまねぎのみじん切りを加え、さらに豚挽肉を入れて炒める。その際に、クミンシードも一緒に炒めて、香りを出す。
4)3)に蒸し上がったカボチャを入れ、カレー粉を加えて、カボチャを潰すようにしながら炒める。
5)4)に缶詰のグリーン・ピースを適量入れて混ぜる。
6)餃子の皮の真ん中に、5)の種を乗せ、皮の周りに水をつけた後に、もう一枚の餃子の皮を上から乗せて合わせる。淵の部分はフォークの背で押して上下2枚の皮がきっちりとくっつくようにする。
7)6)を熱した油で揚げて完成。

こちらも僕んちの定番、プロシュート・コン・メローネ。食べる直前に黒胡椒とオリーブオイルをかけて食します。

マシュウ特製 白菜のサラダ
これは、「うちでディナーを作るからおいでよ」と友人たちを誘うと、「じゃあ、例のサラダも作ってね」と、みんなから必ずリクエストがある、僕の人気メニューのひとつです。
ザク切りにした白菜の上に、青リンゴの薄切りとマスカット、クルミ、そしてフェタ・チーズを乗せませす。通常は白ワイン・ビネガーと塩だけで食べることが多いのですが、この晩は、白ワイン・ビネガーに絞ったレモンとシャンペンを加え、ちょっと贅沢にドレッシングを仕上げてみました。しかも、ノン・オイル。美味しい上に身体にも優しいサラダです。

スタッフド・マッシュルームのトマトソースのプール浮かべ
前回のエントリーでも紹介しましたように、大きなキノコにいろいろなものを詰めて焼くのが好きなのですが、今回のレシピはこんな感じです。
1)鶏挽肉、たまねぎのみじん切り、木綿豆腐を水切りしたもの、生卵、そして、ドライのローズマリーを手で練るように混ぜ合わせる。
2)1)をマッシュルームに詰め、パン粉とパセリのみじん切りを乗せてから、オリーブオイルを敷いた天板に並べて、オーブンで焼き上げる。
3)暖めたトマトソースを平皿に盛り、その上に焼き上がったマッシュルームを並べる。
今回の肉詰めは豆腐を使っているところがポイントです。美味しいですよ~、お試しください。
そして、もう一品。写真には収めなかったのですが、茄子をふんだんに使ったシチリア風のパスタ。自家製のトマトソースと茄子のコンビネーションが絶妙でした。
食事の最後を締めくくるのは、やはり美味しいデザート! この晩用にデザートに用意したのは、前日の夜中の一時に作ったスフレ・チーズケーキとマチェドニア(フルーツサラダ)のバニラ・アイスクリーム添えの2品。マチェドニアはシャンペンを注いで食しました。
ところで、この晩に作ったメニューの2品(エンダイブとサモサ)は、僕が尊敬している音楽家である尾崎亜美が先日出版した
料理本からインスパイアされて作りました。ブルーチーズの代わりにリコッタを使ったり、ポテトの代わりにカボチャを使ったりと、僕なりにアレンジし直してはありますが、皆さん、この本は本当にお勧めです!! 通り一遍の料理本が多い昨今、亜美さんの料理本には、彼女の作る音楽同様、楽しいアイデアに満ちたハートフルな料理がずら~っと並んでいます。書店で見掛けた際には、どうか手に取ってみてみてください。ちなみに、亜美さんも3月19日生まれの魚座! 僕が尊敬したり、憧れるスタイルを築いている人には、何故か3月生まれの魚座が多いんですよね。 みんなに共通しているのは、そのときだけの流行に流されず、自分のスタイルをしっかりと確立しているところ、です。亜美さんもしかり、そのほかには、僕の大好きな浅野温子さんや聖子ちゃんなども、みんな3月生まれの魚座です。ちなみに、先日友人に、「あのさぁ、知ってた? マシュウって、あのオサマ・ビン・ラディンと同じ誕生日なんだよー」と言われたのですが、そっかぁ、彼も3月生まれの魚座ですか・・・。まあ、自分の世界をしっかり築いてはいるようですけど、僕は憧れないな~(って、当たり前ですけど)
・・・と、少々話しが脱線しましたが、こんな感じで、美味しい料理と楽しい会話で、パーティも終盤に。最後は、ケヴィンが自宅のスタジオにゲストを招いて、準備中の絵本のプレゼンテーションを行いました。この晩のゲストは絵本の出版に携わっている人やアーティストがメインだということもあり、いろいろな提案やアイデアも次々と飛び出し、ケヴィンにとって、とても実りのある晩となったようです。
kevin, happy birthday! our growing love makes me happier and happier every day. hope this is a greater year ahead for both of us. i love you so much!
そして、ケヴィンの誕生日記念にこちらの一枚を。
M(となりの部屋にいるケヴィンに大声で)「あのさぁ、デジカメをラップトップに繋ぐコード、どこにあったっけ? いつもはこの棚の上にあるのに見つからないよー」
K「ヒッ、ヒッ、ヒッ!そのコードなら、僕の鼻の中だもんね」
M「え? 今、鼻って言った? 何、鼻って!?」
と言う訳で隣の部屋に行ってみると・・・、
じゃじゃ~ん・・・
M「・・・(汗) 何でも良いけど、そのコード、ちゃんと洗ってよ・・・」
38才になって、ますますお茶目に磨きのかかったケヴィンさんであります・・・。

「人間、遊び心を忘れたら、お仕舞いですから」
最後に、今回のフローラル・デザインのコーナーを。
毎年3月17日はアイルランド人のホリデー、St. Patrick's Dayです。黒ビールを浴びるように飲んで祝うお祭りでもありますが、アイルランドのシンボルはシャムロック、つまりはクローバーです。と言う訳で、この祝日のテーマ・カラーもずばり緑色。この時期、アイルランド系の住人の多い界隈では、街中が緑色で氾濫します。
そんなわけで、St. Patrick's Dayにリスペクトを示して、僕も先週はこんな作品を作ってみました。

緑色の花(モルセラ、シンビジウム、アマランサス、オーニソガラム)を使って、トピアリー風に仕上げてみました。
クローズ・アップの画像は
こちらをどうぞ!
そして、ショップでの販売用に作った小さなバージョンがこちら。クローバーの葉って、ハートを集めた形をしていますよね。そこからインスピレーションを得て作ったのですが、小さなハート形のクローバーの葉の形状の一部を、フラックスの葉の曲線でイメージしてみました。お約束のモルセラ(英語では、ベルズ・オブ・アイルランド、って言うんですよ~)も使っています。
あ、そうそう、大切なお知らせがもうひとつありました!!!
今年もチューリップ・ショーが開催されます。僕も大きな作品を展示します。お時間のある方は、是非!! もし会場で僕を見掛けたら、気軽に声をかけてみてください! 決して噛み付いたりは・・・、しないと思いますので。

詳細は、
こちらのサイトをご参照ください。