Life in San Francisco

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サンフランシスコ在住のフローラルデザイナーです。
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ウェディング 2007

2007-03-26 07:51:56 | フローラルデザイン
ここサンフランシスコでは毎年、ヴァレンタイン・デーが過ぎると同時に本格的なウェディング・シーズンが到来します。僕もその例に漏れること無く、ブライドやウェディング・コーディネーターとの打ち合わせやら、それらの企画書や見積書の作成に追われる日々を送っている訳ですが、今回のエントリーは、ずばり、今年のウェディングのトレンドについて。ウェディングを近々控えていらっしゃる方も、いらっしゃらないけれども「せめて夢ぐらい見させてよ!」lという方も、必見のエントリーですよ~。

もちろん、新婦が10人いれば、彼女たちの好みはまさに十人十色なわけですが、それでもその時その時に、全体の流れ(トレンド)があるのは確かです。ウェディングに於いてのトレンドを左右するのは、やはり、星の数ほどあるウェディング関係の雑誌やムック本、そして、ウェディング・ドレスやアクセサリーに大きく影響を及ぼすファッション界での流行です。結婚式を控えている女性はみんな実に研究熱心で、トレンドにも敏感。僕のコンサルテーションに現れる将来の新婦たちの多くも、大抵の場合、雑誌の切り抜きなどを集めたスクラップ・ブックを持ってやって来ます。ぼくとしても、彼女達が求めているものを視覚的に把握しやすいので、これらのスクラップ・ブックは、打ち合わせを進める上でとても助かります。

ブライドが自分のウェディングを計画する場合、真っ先に決めるのはウェディング・ドレスというパターンが一般的で、花のデザインは、ドレスのテイストを基にイメージを膨らませてアイデアを絞って行くのが一般的です。なので、ウェディング・ドレスのイメージは、ウェディング全体の「テーマ」を決定する重要な要素となるわけです。そんな訳で、僕も毎年ウェディング・ドレスのトレンドをチェックしているのですが、今年のトレンドは二極化の傾向にあるようです。ひとつ目は、「ブラック」のアクセント。純白なドレスに黒い刺繍やビーズでデコレーションを施し、シックでフォーマルなテイストを全面に打ち出したもの。そして、二つ目は、「ボタニカル・モチーフ」。花や葉などのパターンを白や柔らかいパステル系の生地に取り入れたものです。ちなみに、この二つのトレンドに共通しているのは、「ストラップレス」と「リボン」です。

もっとも、ブラックを取り入れたウェディング・ドレスは、ここ北カリフォルニアでの人気は今ひとつのようですね。カリフォルニアでは、フォーマルな中にもどこかカジュアルなテイストを残したものの方が人気が高いので、あまり「カチッ」とし過ぎたものは敬遠される傾向があるようです。

と、前置きが少々長くなりましたが、ここからがウェディングに於けるフローラル・デザインについての話です。去年はブラウンの人気が高く、その影響で、花のアレンジメントも、茶色/オレンジ/ワイン・カラー/フューシアと言った、所謂「ジュエル・トーン」と呼ばれるシックでゴージャスな色合いを求める人が多かったのですが、その人気も、今年に入った途端に減速。今年は、ドレスの「ボタニカル・モチーフ」に代表されるように、「ナチュラル」「ロマンティック」「オーガニック」の三つがキーワードです。

今年に入りコンサルテーションをしたブライドのほとんどが、ロマンティックなものを求めていて、花の色目も純白ではなく、白やクリームをベースに、パステル系の色を加えたものが人気です。デザイン的には、ここずっと主流のラウンドのハンド・タイド・タイプのものに加え、キャスケードの人気が復活する兆しがあります。そしてブーケに使う花材ですが、アジサイなどの他に、野草的なもの(スカビオサ、ニゲラなど)を使って、ナチュラルかつオーガニックなテイストを全面に押し出したものをリクエストするブライドが多いですね。

というわけで、お待ちかね。

今年のウェディングのテイストをざっと写真にまとめてみました。(ちなみに、全部僕のデザインです)

今年人気の花材のコラージュ。









野原で摘んだような野草をイメージするものや実ものがトレンド。





ブーケは、白をベースに、パステル系の色を取り入れたものや、


バラや蘭のようなフォーマルなイメージの花ではなく、このような野原に咲いているようなカジュアルな花材を集めたものが人気。

*僕のブーケ・コレクションも是非ご覧になってみてください。



そして、リセプション・パーティのテーブルの上を飾るアレンジメントですが、

あまりカチッと作り込まれたものよりも、この手のナチュラルなテイストのものや、


淡い同系色でまとめてロマンティックな感じなもの、


或いは、このように、果物や野菜などを使って、オーガニックな印象を持たせたものが今年の傾向です。

この他のテーブル用のアレンジメントのサンプル画像は、こちらからどうぞ。



ちなみに、セレモニーは、牧師や神父を招いて、屋外でガーデン・スタイル風に執り行うのも今年の流行です。カリフォルニアの青い空の下、緑に囲まれてのセレモニーは、やはりフォーマルに演出されたものよりも、カジュアルでロマンティックなものの方が似合いますね。冒頭で使った写真も、先日手掛けたウェディングのセレモニー用の装花です。アーチを色とりどりの花でデコレーションをし、芝生のヴァージン・ロードには、300本のバラの花びらを敷き詰めました。



以上、今年のウェディングの傾向を簡単にまとめてみましたが、楽しんでいただけたでしょうか。

もし、もっと詳しく突っ込んだことが知りたい! というような方がいらっしゃいましたら、お気軽にメールをください。僕の出来る範囲内で、お手伝いさせていただきますので!


最後に、今年のウェディング・ドレスのトレンドである「ブラックの装飾」にちなんで、久々に真っ黒け~なこの方に登場願いましょう。







「ここんとこ、僕の出番が少な過ぎですから、マシュウさん」

chipが副会長を勤める「黒猫振興会」はこちらから!




魚座同士~後編~

2007-03-21 11:56:50 | サンフランシスコの生活
僕の誕生日から一週間が経った16日はkevinの誕生日でした。

毎年、2月10日の記念日に始まり、14日のヴァレンタイン・デー、そして3月の僕たちの誕生日まで、僕とケヴィンにとってはプライベートなイベントが満載な時期です。名付けて「プレゼント贈りまくり大作戦期間」。そろそろプレゼントのネタだっていい加減尽きて来そうなものですが、今年のケヴィンの誕生日に僕が悩んだ末に用意したプレゼントは6つ。ひとつ目は、ちょっと公の場所では言えないようなもの(あはは、スミマセン!)、二つ目は「F words」満載のポスト・カード集(こういうの、ケヴィン、好きなんですよね・・・)、三つ目は鳥の大図鑑、四つ目は部屋用のウォーター・ファウンテン(マレーシアで作られたオリエンタル・ムード漂う噴水です)、五つ目は、ケヴィンの大好きなカサブランカと桜の巨大な花束、そして最後の六つ目が、ケヴィンの特に仲の良い友人を集めてのパーティでした。

そして今年は、なんとケヴィンのお父さんもシアトルから駆けてつけてくれました。ケヴィンにとっては、とても嬉しい「プレゼント」だったに違いありません。

そんな訳で、ケヴィンの誕生日当日は、僕とケヴィンとお父さんの3人だけで地元の僕たち行きつけのビストロで誕生日を祝うことに。


ケヴィン・パパから時計周りに、シェフのシャンタル、ケヴィン、僕、シャンタルのお母さんでこのビスオロの顔でもあるキム。

シャンタルの作る料理は、素材の良さを活かした愛情のこもった優しい味。お近くの方は、是非一度お試しください。(詳しくは、こちら


そしてやって来た18日の日曜日。

ケヴィンが特に親しくしている友人、プラス、僕サイドからはデールを招いて、彼の誕生日を再度祝ってディナー・パーティを開催。今回集まった彼の友人は、絵本の出版関係に携わっている人、及びアーティストがメインだったので、クリエイティブな話題で大盛り上がり大会! とても楽しい時間を過ごすことが出来ました。


上段左から、バークレー大学院で研究を続けているルイス、サンタクロース、もとい、ケヴィン・パパ、世界規模で絵本関係の仕事に就いているケリー、ケヴィン、ペーパー・アーティストのフアン・パブロ、某大手絵本出版社のお偉いさんのドロレス、そして下段左から、デール、ケヴィンのいくつかの絵本作品でパートナーを組んでいるジョンという面々。・・・あれ? 僕が写ってないじゃんっ!! 

(って、この写真を撮ったのは自分だから当たり前なのですがー。ちょっと、デールさぁ、写真撮るの代わってよ)

と言うわけで、僕が写っているものも載せちゃいます。




そして、このパーティで僕が張り切って作ったメニューをレシピ付きで大公開! この晩には、全部で8種類の料理を用意してみんなをもてなしたのですが、おかげさまで大好評でした! 前日の晩からトマト・ソースを作リ始めた甲斐があったと言うものです。良かった良かった!



まずはチーズの盛り合わせ。行きつけのデリで選りすぐったチーズたち。


こちらは、トマトとモッツァレッラの前菜。エクストラ・ヴァージン・オリーブオイルとバルサミコでシンプルに。


エンダイブのサラダ風前菜。

レシピですが、

1)バナナ(レモン汁で色が変わるのを抑えてあります)とメープルシロップで焼き上げたハムを細かく切ったものを、リコッタ・チーズと和える。(その際に、隠し味のマヨネーズをほんの少量加えるのがポイントです。)

2)1)をエンダイブの上に乗せ、タラゴンの葉を乗せて完成。

ちなみに、このタラゴンですが、ハーブの一種です。ほんのりとリコリッシュのような風味が良いアクセントとなります。



2色ピーマン(グリ-ンとレッド)のマリネ。

1)ピーマンを4等分に切り分けたものを耐熱板の上に並べ、オリーブオイルをふりかけてオーブンで表面に焼き色が付くまで焼く。

2)焼き上がったピーマンを食べやすい大きさに切り分ける。

3)オリーブを微塵切りにする。

4)2)と3)をトマト・ソースで和え、黒胡椒と塩で味を整えた後、一晩冷蔵庫で寝かす。

5)食べる直前にエクストラ・ヴァージン・オリーブオイルをかけ、カリカリに焼き上がったバゲットを添えて完成。




特製カボチャのサモサ

1)カボチャを適当な大きさに切り、蒸す。(ラップをかけて電子レンジでチンしてもOK)

2)フライパンに油を敷き、ニンニクとショウガをみじん切りにしたものを香りが出るまで炒める。

3)2)に、たまねぎのみじん切りを加え、さらに豚挽肉を入れて炒める。その際に、クミンシードも一緒に炒めて、香りを出す。

4)3)に蒸し上がったカボチャを入れ、カレー粉を加えて、カボチャを潰すようにしながら炒める。

5)4)に缶詰のグリーン・ピースを適量入れて混ぜる。

6)餃子の皮の真ん中に、5)の種を乗せ、皮の周りに水をつけた後に、もう一枚の餃子の皮を上から乗せて合わせる。淵の部分はフォークの背で押して上下2枚の皮がきっちりとくっつくようにする。

7)6)を熱した油で揚げて完成。



こちらも僕んちの定番、プロシュート・コン・メローネ。食べる直前に黒胡椒とオリーブオイルをかけて食します。



マシュウ特製 白菜のサラダ

これは、「うちでディナーを作るからおいでよ」と友人たちを誘うと、「じゃあ、例のサラダも作ってね」と、みんなから必ずリクエストがある、僕の人気メニューのひとつです。

ザク切りにした白菜の上に、青リンゴの薄切りとマスカット、クルミ、そしてフェタ・チーズを乗せませす。通常は白ワイン・ビネガーと塩だけで食べることが多いのですが、この晩は、白ワイン・ビネガーに絞ったレモンとシャンペンを加え、ちょっと贅沢にドレッシングを仕上げてみました。しかも、ノン・オイル。美味しい上に身体にも優しいサラダです。



スタッフド・マッシュルームのトマトソースのプール浮かべ

前回のエントリーでも紹介しましたように、大きなキノコにいろいろなものを詰めて焼くのが好きなのですが、今回のレシピはこんな感じです。

1)鶏挽肉、たまねぎのみじん切り、木綿豆腐を水切りしたもの、生卵、そして、ドライのローズマリーを手で練るように混ぜ合わせる。

2)1)をマッシュルームに詰め、パン粉とパセリのみじん切りを乗せてから、オリーブオイルを敷いた天板に並べて、オーブンで焼き上げる。

3)暖めたトマトソースを平皿に盛り、その上に焼き上がったマッシュルームを並べる。

今回の肉詰めは豆腐を使っているところがポイントです。美味しいですよ~、お試しください。


そして、もう一品。写真には収めなかったのですが、茄子をふんだんに使ったシチリア風のパスタ。自家製のトマトソースと茄子のコンビネーションが絶妙でした。



食事の最後を締めくくるのは、やはり美味しいデザート! この晩用にデザートに用意したのは、前日の夜中の一時に作ったスフレ・チーズケーキとマチェドニア(フルーツサラダ)のバニラ・アイスクリーム添えの2品。マチェドニアはシャンペンを注いで食しました。


ところで、この晩に作ったメニューの2品(エンダイブとサモサ)は、僕が尊敬している音楽家である尾崎亜美が先日出版した料理本からインスパイアされて作りました。ブルーチーズの代わりにリコッタを使ったり、ポテトの代わりにカボチャを使ったりと、僕なりにアレンジし直してはありますが、皆さん、この本は本当にお勧めです!! 通り一遍の料理本が多い昨今、亜美さんの料理本には、彼女の作る音楽同様、楽しいアイデアに満ちたハートフルな料理がずら~っと並んでいます。書店で見掛けた際には、どうか手に取ってみてみてください。ちなみに、亜美さんも3月19日生まれの魚座!  僕が尊敬したり、憧れるスタイルを築いている人には、何故か3月生まれの魚座が多いんですよね。 みんなに共通しているのは、そのときだけの流行に流されず、自分のスタイルをしっかりと確立しているところ、です。亜美さんもしかり、そのほかには、僕の大好きな浅野温子さんや聖子ちゃんなども、みんな3月生まれの魚座です。ちなみに、先日友人に、「あのさぁ、知ってた? マシュウって、あのオサマ・ビン・ラディンと同じ誕生日なんだよー」と言われたのですが、そっかぁ、彼も3月生まれの魚座ですか・・・。まあ、自分の世界をしっかり築いてはいるようですけど、僕は憧れないな~(って、当たり前ですけど)


・・・と、少々話しが脱線しましたが、こんな感じで、美味しい料理と楽しい会話で、パーティも終盤に。最後は、ケヴィンが自宅のスタジオにゲストを招いて、準備中の絵本のプレゼンテーションを行いました。この晩のゲストは絵本の出版に携わっている人やアーティストがメインだということもあり、いろいろな提案やアイデアも次々と飛び出し、ケヴィンにとって、とても実りのある晩となったようです。



kevin, happy birthday! our growing love makes me happier and happier every day. hope this is a greater year ahead for both of us. i love you so much!



そして、ケヴィンの誕生日記念にこちらの一枚を。


M(となりの部屋にいるケヴィンに大声で)「あのさぁ、デジカメをラップトップに繋ぐコード、どこにあったっけ? いつもはこの棚の上にあるのに見つからないよー」

K「ヒッ、ヒッ、ヒッ!そのコードなら、僕の鼻の中だもんね」

M「え? 今、鼻って言った? 何、鼻って!?」

と言う訳で隣の部屋に行ってみると・・・、










じゃじゃ~ん・・・


M「・・・(汗) 何でも良いけど、そのコード、ちゃんと洗ってよ・・・」


38才になって、ますますお茶目に磨きのかかったケヴィンさんであります・・・。







「人間、遊び心を忘れたら、お仕舞いですから」






最後に、今回のフローラル・デザインのコーナーを。

毎年3月17日はアイルランド人のホリデー、St. Patrick's Dayです。黒ビールを浴びるように飲んで祝うお祭りでもありますが、アイルランドのシンボルはシャムロック、つまりはクローバーです。と言う訳で、この祝日のテーマ・カラーもずばり緑色。この時期、アイルランド系の住人の多い界隈では、街中が緑色で氾濫します。

そんなわけで、St. Patrick's Dayにリスペクトを示して、僕も先週はこんな作品を作ってみました。



緑色の花(モルセラ、シンビジウム、アマランサス、オーニソガラム)を使って、トピアリー風に仕上げてみました。
クローズ・アップの画像はこちらをどうぞ!


そして、ショップでの販売用に作った小さなバージョンがこちら。クローバーの葉って、ハートを集めた形をしていますよね。そこからインスピレーションを得て作ったのですが、小さなハート形のクローバーの葉の形状の一部を、フラックスの葉の曲線でイメージしてみました。お約束のモルセラ(英語では、ベルズ・オブ・アイルランド、って言うんですよ~)も使っています。










あ、そうそう、大切なお知らせがもうひとつありました!!!

今年もチューリップ・ショーが開催されます。僕も大きな作品を展示します。お時間のある方は、是非!! もし会場で僕を見掛けたら、気軽に声をかけてみてください! 決して噛み付いたりは・・・、しないと思いますので。




詳細は、こちらのサイトをご参照ください。

ストレス解消法

2007-03-15 16:08:49 | たべもの
前回のエントリーにも書いたように、ここ最近、何かと忙しい毎日を送っていたのですが、やはり時間に追われる生活が続くと、知らず知らずのうちにストレスを抱え込んでしまうことって多いですよね。

幸いにして僕の場合、然程ストレスを感じやすい方ではないとは思うのですが、さすがにウェディングの仕事などが続くと、気がついたときには口内炎がポツッとできていたりして、思った以上にストレスを抱えていたんだなぁ、なんて改めて実感したり。

そんな中、日頃、僕のストレス解消に役立っているアクティビティが次に挙げる三つです。

  ひとつ目は、チップとまったり過ごす。

   ふたつ目は、ジムでカラダを動かす。

    そして、三つ目が、料理。


今回は、この三つ目の「料理」に焦点を当ててエントリーをアップしようと思います。



料理ですが、僕にとっては一種のメディテーションのようなもの。そもそも、料理というクリエイティブな作業自体が楽しくて大好きなのですが、なんと言っても、作っている最中は、余計なことを考えずにそれだけに集中できるのところが良いですね。まず、頭の中で何を作るかイメージをし、それに合う材料を集め、完成までの手順を考え、最後にプレゼンテーション(盛りつけ)。料理嫌いな人にとっては、これ自体がストレスの元凶となりそうですが、僕にとっては、これらのプロセスがストレス発散の最たる方法なのです。

そんな訳で、多忙に過ごしている最近も、時間を見つけては料理をしているのですが、せっかくなので、最近作ったもののいくつかをピックアップしてお送りしたいと思います。



一品目。

先日の僕の誕生日に、東京の友人から小包が届きました。中身は、日本の美味しい食材たち。嬉しいですねぇ、こういうの。その中にあった茶蕎麦を使って、こんなものを作ってみました。

「サラダ風茶蕎麦」



食欲の湧かない夏場にぴったりの一品です。

レシピですが、

1)プチトマトを熱湯で1分程茹で、皮をむく。(生のままでもOKですが、皮をむいた方が、口当たりが断然良くなります)

2)春菊を茹で、水を切って食べやすい大きさに切り分ける

3)しゃぶしゃぶ用(或は、薄切り)の豚肉を、ショウガをひとかけ入れて沸騰した熱湯で茹で、水にあげて冷やしてから一口大に切る

4)たれを用意する。

  たまねぎ(半分程度)、人参(1本程度)、リンゴ(半個分)、ショウガ(ひとかけ)、ニンニク(ひとかけ)をすりおろす。(タマネギは、皮をむいて半分に切ったものを水につけておくと、目にしみる成分が抜けてすりおろすときに楽です)。これらのすりおろした材料に、酒、塩、醤油、みりん、サラダオイルを加えてドレッシング状にする。(プチトマト、春菊、豚肉、及び、蕎麦には味付けをしていないので、このたれを少々濃い目に作るのがコツです)

5)蕎麦を茹で、茹で上がったら、氷水で締め、水気を切る。

6)上の材料を混ぜる。

7)盛りつけの際に、白ごまをふって完成。


ちなみに、豚肉の変わりにエビの切り身を使っても美味しいですし、自家製のたれを作るのが面倒の場合は、しゃぶしゃぶ用の市販のごまだれなどを使うという手もあります(思いっきり手抜きですけど、ね)。



next!

次に紹介するものですが、これは先日、僕の大好きなmahari1さん一家の帰国を惜しんでケヴィン宅で昼食会を開いた際に作った中からの2品です。

当初の予定では、近くの湖畔でピクニックをするというプランを練っていたのですが、生憎、前日までの雨のために、当日もまだ芝生がぬかるんでいた上に、かなりの強風。というわけで、急遽、ケヴィン宅での昼食会に変更となったのでした。

この昼食会には、ひろくん、mikaさんご一家にも来ていただき、mahari1さんご一家が帰国してしまうという悲しさをちょっとだけ忘れて、みんなで楽しく過ごすことができました。


みんなが持ち寄った料理が並んだ食卓の図。




ぼくの定番、ライス・コロッケ。

自家製のトマト・ソースで炒めたライスの真ん中に、モッツァレッラの大きな塊がゴロ~ンと入っています。

この自家製トマト・ソースの作り方ですが、

1)たまねぎ2個分を出来るだけ薄切りに切る。
2)セロリ1本を千切りにする。
3)鍋にオリーブ・オイルを入れ、たまねぎとセロリが透明になるまで炒める
4)3)の中に、トマトの水煮(大3缶分)を手で潰しながら入れる。トマトの水煮は、なかなか溶けにくいので、この手で潰すところがポイントです。トマトの中の水分が洋服に跳ねないように、気をつけて下さい!
5)4)にローリエと固形スープ(ビーフとチキンを二つずつ)入れ、お玉で掬ったときにポタッと落ちるくらいの密度になるまで中火で煮込む。
6)最後に塩で味を整えて、完成。

ちなみに我が家では、いつも多めに作り、一食分ずつ、フリーザー・バッグに入れて冷凍しています。これだと、使いたいときに解凍するだけなので、とても便利です。このトマト・ソースですが、シンプルにパスタに絡めるだけでも美味しいですし、炒め物や煮物などに応用してもグッドです。

そして、次は、スタッフド・マッシュルーム。

マーケットで美味しそうなブラウン・マッシュルームを見つけたので、そこに豚ひき肉とたまねぎ、卵、カレー粉、塩、黒胡椒で練った種を詰め、パセリの微塵切りをふりかけたものをオーブンで焼いてみました。天板にオリーブオイルを敷くのをお忘れなく!


隠し味のカレー粉がポイントですよ~


すでにmahiari1さんご一家は日本に帰られてしまいましたが、どこにいようとも、大切な友人であることには変わりありません。また近いうちにお会いしましょう!




ところで、今週末は、僕の手料理でケヴィンの誕生日を祝う予定。すでにメニューは決定しているのですが、その模様は、次回の『魚座同士~後編~」でアップしようと思っています。お楽しみに!!

魚座同士~前編~

2007-03-12 12:20:04 | サンフランシスコの生活
みなさん、ご無沙汰しています。マシュウです。生きてます。いや、仕事が忙しくて死んでます・・・。

いやぁ~、ここ最近、仕事が忙しい上に、サンフランシスコの自宅で使っているVAIOクンが絶不調・・・。そんなこんなで、すっかりご無沙汰してしまった次第なのですが、その間にも、ここに何度も足を運んで下さった方、ごめんなさい&本当にありがとう!! (ちなみに、ケヴィン宅に置いてある僕のマックは至って元気。このエントリーもマックで書いています)



こんなにも長い期間(三週間近くも!)、エントリーの更新が滞ってしまったのは、LiSF史上、初めてのことなのですが、僕としても、とてももどかしい気持ちで過ごしていました。だって、書きたいことが山ほどあるんだもん。

というわけで、今回のエントリーが復帰第一弾。さぁ~て、何から書き始めよう。やはりまずはタイムリーな話題から、と言うことで、今回の「魚座同士」です。

Here we go!



実は、先週の金曜日は僕の誕生日でした。そして、一週間後の金曜日はケヴィンの誕生日なのです。そう、魚座同士の僕たち。ちなみに、僕の恋愛遍歴をこそっと明かしちゃいますと、過去につき合ったBFは、魚座と天秤座のどちらかがほとんどなのです。デール(天秤座)の後につき合ったBFなんて、偶然にも僕とまったく同じ誕生日でしたし。もっとも、同じ魚座でも僕とケヴィンの共通点って言ったら、感受性が豊かでクリエイティブな点くらいですか。僕はケヴィンほどハイパーじゃないし、ケヴィンも僕ほど頑固じゃない・・・。星座や占いにはまったく疎い僕ですが、そのあたりに詳しい方がいらっしゃいましたら、解説をお願いします! 




ところで、今年の僕の誕生日ですが、ケヴィンから届いたプレゼントは、こんな感じ↓。



上から、ケヴィンお手製の巨大バースデー・カード。(メッセージの部分は、甘過ぎるために公開を自粛!!)

腕時計フェチの僕のために、ディーゼルの腕統計。(今年のディーゼルの腕統計のラインナップは、なかなか良いですよ、みなさん!)

そして、誕生日の朝に、僕の職場に届いた水彩画の絵はがき。

thanks, kevin!

こんな感じでした。腕時計はもちろん嬉しいですが、やはり、世界に一枚しか無い心のこもったお手製のカードは、特別ですね。もちろん、誕生日に限らず、日頃から職場に水彩画の絵はがきが届くのですが、毎回、届く度にハッピーな気持ちになります。ちなみに、今回の腕時計で、僕の腕時計コレクションも24個に。毎月日替わり腕時計実行プラン(?)まで、その数、残すところあと7個です!



誕生日の晩ですが、仕事を少し早めに切り上げて、ケヴィンと二人でサンフランシスコ市内でバースデー・ディナー。そして、美味しい夕食の後は、ダンスのショーに連れて行ってもらいました。

ダウンタウンにある、ybca (yerba buena center for the art)内にあるホールで行われた、odc/dance downtownによるダンス・ショー。このodcですが、全米でも有名なモダン・ダンス集団です。この晩のショーは、4つの作品(そのうちの二つは、ワールド・プレミア)で構成されていたのですが、ひとつ目の作品(the water project)が、かなり前衛的かつ抽象的な内容で、個人的にはなかなか面白かったです。

とは言え、サンフランシスコ・バレーを見た後だと、ちょっと物足りなさが残るのは事実ですね・・・。もっとも、モダン・ダンスとバレエを比較するのはフェアじゃないぞ!と言う意見もあるかもしれませんが、最近のサンフランシスコ・バレエでも、かなり前衛的な作品がラインナップされることも多いですし、その上、予算の額も二桁くらいは違いそうですもんね。その辺は、仕方ないかな。

今回のショーには、日本人のダンサーも出演していたのですが、なんと彼女は、身重の身。ショーの前に配られるパンフレットには、マタニティー・リーブ(妊娠による一時的な休業)と書かれていたのですが、きっと体調が万全だったのでしょうね。ひとつ目の作品に出演していました。大きなお腹を抱えて踊る姿は、なかなか感動的。観客からも、一番大きな拍手を受けていました。



と、そんなこんなの誕生日だったのですが、今年も思い出深い一日と相成りました。素敵な一日をありがとう!>kevin。





最後に、今回のフローラル・デザインのコーナーを。

今回紹介するものも、僕が一番力を入れている生け込み先のものなのですが、ここ最近、シンプルでスタイリッシュなものが多かったので、今週は、もう少しオーガニックなテイストのものを作ろうと決めていました。

花器もシンプルなガラスを使わずに、錆びた感じのヨーロッパ風のアーンを用意。その花器の中に、高さ一メートル以上ある巨大なバード・ケージ(鳥籠)状のオブジェをセット。ちなみに、このケージは、白樺とベア・グラスを編んで作りました。そして、ケージをセットした花器の口の周囲に、カサブランカとオーニソガラム、そしてユーカリの葉をデザイン。アクセントに、ドライのワイヤー・プランツの蔓を加えて、完成です。オーガニック、かつ、アース・トーンな感じに仕上げたかったので、茶をメインに白とグリーンだけで全体の色目を抑えました。


で、出来上がりですが、こちら。 



出来立てほやほやなので、ユリが全然開いてな~い!! 来週、メインテナンスに行ったときにでも、ユリが開いたところを写真に撮って、新しいエントリーにアップしようと思っています。これでユリが開いたら(それが、この作品の完成形なわけですが)、かなり華やかな印象になると思います。お楽しみに!


そして、おまけ。

この作品を作っているときに、作業が進むに連れて、かなり「真面目」な感じに仕上がって行ったのです。別に「真面目」な仕上がりが悪いわけではないのですが、僕の場合、あまり真面目な感じに仕上がっちゃうと、なんかね、こう、照れちゃうんですよ。なので、この作品にも、小さな「いたずら」を仕掛けちゃいました。

ディスプレイを細かいところまで見た人だけが気がつく仕掛けになっているのですが、皆さんにも大公開!

さ、わっかるかなぁ、わっかるかなぁ~♪


どうです? 見えました?

え? 見えない? じゃぁ、もう少しアップ。



これでどうだぁ~!

見えなかった人のために、さらなるアップを。



ここまでアップすれば見えましたよね? そう、親指の先端くらいの大きさしかない鳥をセットしておきました。 まあ、もっとも、鳥籠とくれば、鳥や卵って発想は当たり前なわけですが、超巨大な鳥籠に、超ミニの鳥っていうアンバランスがバカバカしくてグッドでしょう? 生け込みが完成した際に、めざといスタッフの一人がこの鳥の存在に気がついたのですが、バカウケでした。こういった遊び心って、アメリカ人にはウケるんですよね。あはは。













kevinからのお願い

kevinの古い友人の一人であるjuan pabloが、今年のsan francisco prideの総指揮に立候補しています。もしよろしかったら、彼への一票にご協力ください。詳しくはこちらから。