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Life in San Francisco

Welcome!
サンフランシスコ在住のフローラルデザイナーです。
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ミューラル・プロジェクト

2007-01-29 12:57:50 | サンフランシスコの生活
例年、アメリカの花屋にとって、一月は比較的ヒマな一ヶ月なのですが、何故かこの一月は後半に突入したと同時に、大きな規模のパーティの装花の仕事が続いていて、少々疲れ気味な僕です・・・。

そんな中、楽しみにしているのが、今回のエントリーで紹介する「ミューラル・プロジェクト」。「ミューラル」という言葉は、果たして日本でどれくらい認知されているのかは、海外で生活している僕としては今ひとつ実感できないのですが、つまりは「壁画」のことですね。ちなみに、「グラフィティ」と混同されることも多いようですが、こちらは「落書き」を意味します。それに対し、「ミューラル」は、街中の壁を利用したアートです。

ケヴィンの友人の中に、ここオークランドで活躍するミューラル・アーティストがいます。彼の名前はピーター・リー。今までに、数多くの美しいミューラルを仕上げてきました。特に、レイク・メリット周辺は、ちょっと歩けば彼のミューラルに遭遇するほどです。そんな中、彼がただ今取りかかっている新しいミュ-ラル・プロジェクトが、レイク・ビュー小学校の巨大な壁面を利用したもの。この壁面ですが、ハイウェイ580号線のgrand avenueの入り口/出口に面していて、とても人目につきやすいところに位置します。

このプロジェクトでは、ピーターを筆頭に、地元のアーティストが数多く彼のアシスタントとして参加しているのですが、去年の6月から始まった当時から、ケヴィンと僕もこのプロジェクトに参加しないかという誘いをピーターから受けていたのです。とは言うものの、なに分にも忙しく、なかなか時間が取れずに数ヶ月経ってしまったのですが、一月に入り時間的に余裕ができたので、空いている時間を利用してお手伝いをすることにしました。もっとも、ケヴィンは水彩画やイラストレーションが本職のアーティストだから良しとしても、僕は、ね? 僕の両親は共に美大を出ているとは言うものの、僕はと言えば、花のデザインをする前にスケッチをする程度で、絵を描くことに関しては完全の素人。心配が無い訳ではなかったのですが、ケヴィンのアシスタント程度のことならできるかな、ぐらいの軽い気持ちで初日は臨みました。

今回のプロジェクトですが、上でも書き記した通り、かなり大規模なもの。端から端までの長さが125メートル。高さはまちまちなのですが、高いところでは4メートルを超えるところも。面積にするとかなりのものです。そして、この壁面全体を使って、このプロジェクトのテーマである「our community, our world」を基に、世界中の風景を描いて行きます。

まずは地元のオークランドに始まり、北アメリカ、中南米、アフリカ、ヨーロッパ、中近東、アジア、日本、オセアニア、南太平洋、そして、最後の南極へと続きます。

僕とケヴィンがお手伝いしているのは、地元のオークランドのパート。オークランドのランドマークであるレイク・メリット、オークランド・トリビューン新聞社のタワー、レイダーズの本拠地のコロシアムなどを描いて行きます。

やり始める前は、まったくさっぱり自信の無い僕でしたが、いざやり始めてみると、面白い! 楽しみながらいろいろと描いてきました。


使う絵の具は、アクリル系のものが中心。


ケヴィンと僕が参加した地元オークランドの風景を描いたミューラル。


こちらも、オークランドの風景。


コラージュ。まだ絵の具が塗られていない下絵の部分や完成した南極の部分などなど。

そして、これはあくまでも僕の一存でやったことなのですが(・・・というか、役得?)、せっかくの記念なので、オークランドの風景の中に、遊び心でこんなものも描いてみました。小さいので見えるかな?


レイク・メリット付近の風景の全体図。(ちなみに、全体図は僕がひとりで描いたものではなく(って、当然だけど)、ピーターとケヴィンとの共作)。どうです、見つかりましたか?

見つからない? じゃあ、もう少し、アップして・・・


もう見つかったかな?



見つからない方のために、さらにアップして、









じゃじゃ~ん! 向かって右のグリーン・アイズの黒猫がチップ。そして、左の金色の瞳の黒猫クンはノア君。

そうなんです、勝手に黒猫を描いてきました、あはは。実はこれ、黒猫振興会の代表として、ノア君とチップを描いたのです。

そうしたら奇遇にも、これを描いた2、3日後に、黒猫振興会のnoir会長から、「黒猫振興会の黒猫会員がついに200匹を超えた!」というおめでたいお知らせが届いたのです。そもそもは、noirさんと僕が、アメリカでの黒猫人気の無さに嘆いて、半ば冗談で始めたような「黒猫振興会」だったのですが、ついに200匹突破ですか。いやぁ、めでたい! よし、こうなったら、(どうなったら?)、1000匹、いや、1万匹を目指しましょう、会長! 

(おめでたい黒猫200匹突破が書き記されたnoirさんのエントリーはこちら!)




そんなこんなで、時間を見つけてはピーターのお手伝いをしている僕とケヴィンですが、ミューラルの前の通りを走る車から、「good job, guys!」、「looks great! I'm loving it!」といった声がたくさん掛かります。地元の人たちにも喜んでもらえているようで、僕としてもとても嬉しく思います。完成までには最低でも数ヶ月は掛かりそうですが、もし、僕たちを見掛けたら、是非、声を掛けて下さいね!


最後に、日暮れ前に記念に一枚。

みなさん、良いお年を!

2006-12-29 00:07:47 | サンフランシスコの生活
今年も残すところ、あと僅かとなりました。

ここアメリカの年末年始は、大晦日に各地でカウントダウンが行われる程度で、基本的に休みは元旦のみ。年末は31日まで、そして新年は2日から通常の生活が始まります。日本の「正月気分」などと言うものとはかなりほど遠いのが現実で、風情の「ふ」の字もありゃぁしません。日本人である僕としては、ちょっと寂しい気もします。やはり、正月には、家族で美味しいお節を囲んで・・・、みたいなのに憧れますね。

そういう僕ですが、年末は31日までみっちり仕事。そして、新年は2日から、一週間の予定でケヴィンとハワイへ行ってきます。去年も同じ口実でしたが、「一生懸命働いた自分たちへのご褒美」。今回も去年の正月同様、ハワイ島にある僕たちお気に入りのリゾートに滞在する予定です。去年は、初めてのハワイと言うことで、島内をいろいろと見て回ったのですが、今回は本とi-Podを持ち込んでのんびり過ごして来ようと思っています。そして、僕のmac bookも持って行く予定なので、時間があったら、現地から実況生中継でエントリーをアップしようと思っています。どうぞお楽しみに!!

ところで、去年の正月の「ハワイ旅行記」もリンクしておきます。よろしかったら、ご覧になってみてください。

ハワイ旅行記 ヒロ編

ハワイ旅行記 コナ編

ハワイ旅行記 カラニ・リゾート編

ハワイ旅行記 ヌーディスト・ビーチ編

ハワイ旅行記 トリピカル・フラワー編

ちなみに、「ヌーディスト・ビーチ編」は、これを書いてから一年近く経ったいまでも、この記事には、最低でも毎日10件程度のhitがあります。検索ワード(僕のブログに、どういうワードを検索して辿り着いたかを知るための機能)でも、「ヌーディスト・ビーチ」関係のものが毎日必ず上位にランクインされていますし、世の中には「ヌーディスト・ビーチ」に関心のあるヒトが多いんですねぇ。今回もまたリゾート近くのヌーディスト・ビーチに行くので(ハイ、一見内気そうな僕ですが(本当か?)こういう環境下では、平気で脱げるボクです、あはは)、その模様をエントリーにアップしたいと思っています。こちらも乞う、ご期待!





最後に、こちらでも紹介したことのある、L.A.にお住まいの「なみさん」が送って下さった僕たちのイラストで、今年最後のエントリーを終わりたいと思います。(なみさん、素敵なカードとイラストをありがとう!!)

みなさんもどうぞ良いお年をお迎えください。そして、今後とも、このLiSFをご贔屓のほどに!!





wishing you all the best for 2007!
サンフランシスコより愛を込めて・・・。
from Matthew, Kevin, and Chip




happy holidays to everyone!

2006-12-20 17:22:05 | サンフランシスコの生活
クリスマスが目前に迫り、日増しに仕事が忙しくなってきました・・・(泣)

本当は、いくつかのエントリーをこまめにアップしようと思っていたのですが、コンピュータの前に座る時間もままならず、結局は実現せず・・・。というわけで、今回は一気に4つのエントリーを強行的に一気にアップという荒技! さあ、みなさん、用意は良いですか。どうぞ、最後までおつきあいくださいね。


「クリスマス用のフローラル・デザイン編」

まずは、クリスマス・シーズンにちなんで、こちらのエントリーから。

今週の生け込みも、クリスマスをイメージするものを中心に仕上げました。今回紹介するものは、その中のひとつです。クリスマス・ツリーに飾られる、ガラスや陶器で出来た球体のオーナメントからインスパイアしていき出来上がったデザインです。



大きなアーンに、枝もので作った、ドイツ風のハープ型のアーマチュア(フレーム・ワーク)をセットし、頂点から、手作りのオーナメントをたくさん垂らしました。今回は、これらのオーナメントが主役なので、アクセントとなる花は、今回は二本のアマリリスのみ。


手作りのオーナメント部分の拡大写真。

写真だとどうしても立体感に欠けますね・・・。実際にご覧いただけないのが残念ですが、今回のこのオブジェ風のデザインは、このホテルを訪れる多くのゲストからも大好評でした。


「ポインセチア ノ キセツ。 part 2」


以前書いたエントリーの続編です。興味のある方は、まずは、こちらのエントリーをご覧になってみてください。

まずは、前回のエントリーの最後でも少しだけ触れた、折れてしまったポインセチアの枝の処理の仕方について書きたいと思います。ポインセチアを買ったことのある方なら、きっと経験があるかとも思いますが、ポインセチアの枝は大変折れやすく、ちょっと触った程度でも、ポキッと折れてしまうことがあります。そんなときは、捨てたりせずに、切り花として楽しんでみてください。ただし、通常の水切りでは、水が上がりにくく、すぐに萎れてしまうことも。そこで、今回紹介するのが、この方法です。


まずは、水切り。水をはったボールの中で、刃の鋭いはさみで、切り口の断面が斜めになるように切ります。斜めに切ることで水を吸い上げる断面積が大きくなり、水揚げが良くなります。


次に、切った断面をキャンドルなどの炎で真っ黒になるまで焼きます。


先端が炭のような状態になったら、即、水を入れた花器にいれます。このあと、2日程度おきに花器の水を変えれば、2週間ほどポインセチアを切り花として楽しむことが出来ます。

ちなみに、この焼く水揚げ法ですが、焼くことにより切り口を殺菌し、熱の強い刺激が水揚げを促進します。ポインセチアのほかにも、ユーフォビア、ツィーディア、アジサイなどにも効果的なほか、萎れかかったバラにもかなりの効き目があります。どうぞ、お試しあれ!


そして、ポインセチアは、1月も下旬ともなると、大抵は捨てられる運命にあるのですが、ちょっと待った~! 挿し木をすることで、次のクリスマスシーズンにも楽しむことができるのです。植物とは言え、命が宿った生き物。簡単に捨てたりせずに、大切に育ててあげてみてください。

挿し木の方法ですが、先端を8センチほど斜めに切り落とし、白い樹液をよく洗い流します。下半分の葉を取り除き、残した葉も大きいものは2分の1程度にカットしてください。植木鉢に『さし芽種まきの土』を入れて、5cmほど刺し水をたっぷり与えます。挿し木して2週間ぐらいは、湿度を保つためビニールで覆い、明るい日陰で管理します。9月に入り草丈が10cmほどになったら、昼間は明るい窓辺の近くに置き、夕方5時~翌朝8時まで明かりのないクローゼットや押し入れの中に入れます。これは、光の無い状態を毎日14時間程度繰り返すことで、色ずくポインセチアの習性があるからです。これを約10週間程度繰り返すと、真っ赤なポインセチアが咲きます。こちらも、是非お試しください。



「クリスマス・パーティ編」

次のエントリーですが、先日の日曜日に、オークランドのケヴィン宅でクリスマス・パーティを開きました。当日は、このLiSFにもお越し下さるmikamuffinさん、ご一家やmahari1さんご一家をはじめ、総勢25人の大パーティとなりました。

僕の「good party」の定義は、ずばり、「おもてなし」。そして、僕にとっての最高のおもてなしは、美味しい手料理です。

と言う訳で、この日のmatthewは25人の胃袋を相手に、頑張りました! イタリア風のメニューをメインとした献立、その数、9品。 既成のものを使うのが嫌だったので、トマトソースも前の晩から一から作りました。

この日の献立は・・・、

「ブルスケッタ」
「プロシュートのメロン添え」
「ワイルド・マッシュルームのソテー、レモン風味」
「3色ピーマンのマリネ、トマトソース和え」
「白菜のサラダ」
「カボチャのソテー 白ワイン蒸し」
「スタッフド・トマト」
「アスパラガスと自家製トマトソースのスパゲティ」
「チーズケーキ ブラックベリーとラズベリー添え」

どうです? 結構がんばったでしょう? パーティに来て下さった皆さんからも好評でした(よね?mikaさんに、mahariさ~ん?)

せっかくなので、まだLiSFに登場したことのないこの2品を紹介したいと思います。

「白菜のサラダ」

以前、ウィーンに遊びに行った際に、友人のレオポルドの家に数日滞在したのですが、そのときに、彼のお母さんが毎晩のように白菜を刻んだだけのシンプルなサラダを作ってくれました。東京で生まれ育った僕には、白菜を生で食べるという習慣がなかったのですが、これがなかなかの美味だったのです。それ以来、ことあるごとに白菜のサラダを作るのですが、僕なりに毎回いろいろなものを組み合わせて作ります。ちなみに、この晩に作ったサラダは、白菜のほかに、青リンゴ、マスカット、クルミ、そして、フェタ・チーズ。これらに塩をふり、ワイン・ビネガーだけで食します。初めて食べる(であろう)このサラダに、みんなも喜んでくれました。

「ベイクド・チーズケーキ ベリー添え」

レシピ無し、すべて目分量という料理しかしない僕ですが、このチーズケーキはその昔、何かの料理本でたまたま見つけた僕の持っている唯一のレシピ。今回は、たまたまイタリア土産でもらった美味しいチョコレート風味のビスケットがあったので、それを砕いてクラストとしました。焼き上がって冷ましたチーズケーキに、ラズベリーとブラックベリーを乗せ、最後にパウダー・シュガーをふって完成です。この日は、プロのベーカーのmikaさんが来るということで、matthewくん、内心はかなりヒヤヒヤものでした。


そして、クリスマスを祝って、久々のスリーショット。

kevin, matthew, dale

この日の朝、気紛れにあご髭を剃り落としたのですが、そしたら、なんだか思いっきりガキ面になっちゃいました(泣!




パーティに、mahari1さんの長女、りーちゃんが素敵なプレゼントをもってきてくれました。ありがとう、りーちゃん!
mahari1さんが作って下さったフランも絶品でした。こちらもありがとう!


こちらは、mikaさんお手製のシュトーレン。しっとりしてして、とても美味でした。さすが、プロのベーカー!thanks a lot!




パーティ前のおまけツーショット。


忙しい日々の合間にふっと湧いたような、気の置けない仲間との楽しい時間。パーティに来てくれたみんな、どうもありがとう! ここ最近、心も身体も疲れ気味だったのですが、思いっきりリフレッシュできました。




「happy birthday to my best friend 編」

最後のエントリーは、こちら!

12月23日。いえいえ、天皇陛下の誕生日だけではありません。僕の10年来のパートナー、チップの誕生日でもあります。
ちなみに、チップは今年で11才。人間でいったら、ギラギラの中年~実年、ですか、あはは。まあ、僕にとっては、いつまでも可愛いパートナーですが。

そんなチップの誕生日を前に、チップには内緒で、今年も、皆さんにこっそり彼へのプレゼントを大公開! 僕の大好きなカストロにあるペットショップ、best in showで買ったおもちゃです。


その名も、「bug jar」。あえて和訳するなら、「虫の入ったビン」ですか。
電池仕掛けで、瓶の中に入った作り物の虫たちが、内蔵のファンによって飛び回ります。そして瓶の底におもりが入っているので、瓶を倒しても、すぐに起き上がる作りになっています。

う~ん、チップのやつ、気に入るかな。その模様は、またいずれ、エントリーにアップします。


この写真のチップの瞳、とても澄んでいてキレイじゃありませんか? チップは僕にとって天使のような存在です。thank you always for being there for me!


チップと同じ誕生日の有名人は、矢田亜希子、山崎まさよし、宮部みゆき、笑福亭鶴瓶。でも、僕が一番気に入ったのは、あの水森亜土もこの日の生まれだということ。どうでも良いけど(って、本当にどうでも良いけど・・・)、なんだか、うれしい~のは何故?






最後になりましたが、みなさんも、素敵なホリデー・シーズンをお過ごしください。

では、matthew隊員、地獄のクリスマスへ突撃開始です。

さらば、友よ!


嬉しい出来事。

2006-12-03 23:03:38 | サンフランシスコの生活
さて、前回のエントリーの最後でも少しだけ触れましたが、今回はDaleが再登場です。

(ちなみに、彼と僕の関係については、こちらのエントリーに書き残してありますので、興味のあるかたは是非。)

Daleと僕が破局した後(字にすると、なんだかシリアスな香りが漂いますねぇ)、彼はしばらくの間、サンフランシスコに住んでいたのですが、3年ほど前にL.A.へ引っ越して行きました。という訳で、ここ最近は会えても年に2、3回という程度だったのですが、なんと先々週末、今まで住んでいたL.A.を引き払い、ここサンフランシスコへ戻って来ることになったのです。

そんな訳で、新居が決まるまでの間、今ではすっかり僕の巨大ウォークイン・クローゼットと化したゲストルームにしばらくの間滞在することになりました。一応はゲストルームですから、ベッドやテレビなどの最低限な家具も完備していますし、僕の洋服や靴さえ撤去すれば今すぐにでも寝泊まりが可能な設備は整っているのです。なので彼が来るのに合わせ、地下(そう、我が家には小学校の教室がまるまる一つはいるくらいの収納部屋があるのです)に私物を移し、準備万端の態勢に。おそらく、2、3ヶ月はここに滞在することになりそうです。

本物の兄弟以上に大切なDaleが我が家へ来たことだけでも十分に嬉しいのですが、それに合わせてもう一つ嬉しいことがあるのです。と言うのは、我が家へ居候することになったのは、Daleだけではないのです。実はもうひとりのカワイイ居候も一緒。それは、Daleの愛猫のTank。Daleの次の住処が決まるまでとは言え、夢にまで見た、多頭飼い! 嬉しい限りです。


「みなさん、お初にお目に掛かります。」

まだ僕とDaleがここサンフランシスコ市内で一緒に生活していた頃(1997年)、彼のお母さんへこの年のクリスマスプレゼントのひとつとして贈ったのが、サンフランシスコのSPCA(アニマル・シェルター)で購入した「里親の手続きの権利」でした。クリスマス明けに3人で早速SPCAへ出向いたのですが、そこで出会ったのがこのTankだったのです。それ以来、大切に育てられたTankだったのですが、しばらくしてDaleのお母さんが癌で亡くなり、その後、DaleがTankを引き取ることとなったのです。その頃にはすでに僕たちは別れて生活をしていたのですが、当時はまだ同じサンフランシスコ市内に住んでいたこともあり、どちらかが旅行などに出掛ける際には、お互いの猫を相手宅へ預けて出掛けるようにしていました。なので、ChipとTankは気心の知れた従兄弟同士のような関係なのです。


仲良く晩ご飯の図。


そんなこんなで、ここしばらくは、DaleとTankの関するエントリーも増えそうです。どうぞお楽しみに!




そして、今回のフローラル・デザインのコーナーに紹介するのは、今年初めてのクリスマス用のデザインです。

去年買った、直径6センチほどのミニ・リースが大量に残っていたので、これを使ってデザインしてみました。但し、あくまでも小さなリースなので、アレンジメントの中に入れると、今ひとつ存在感に欠けるのです。このリース達を主役にしたデザインを考えて作ったのが、今回紹介する作品です。





ジャジャーン!


35個のミニ・リースの競演。ちなみに、35個、各々に異なるデコレーションが施されているのですが、そこが今回の作品においての僕のこだわりです。


アップ画像。

いくら小さなリースとは言え、さすがに35個も並ぶと華やかな印象。クライアント先やそこを訪れるゲストからも大好評でした。評判が良かったので、ショップ用にも、この小さなバージョンを作成。早速2セットが売れました。

尚、この小さなリースを組み合わせて、こんなリースも作ってみました。ナッツ類で作ったオーナメントも結構良い感じでしょう?






最後になりますが、昨夜、KevinとDaleの三人で寿司を食べに行ったのですが、今回のエントリー用に久しぶりのスリー・ショット写真を撮る予定だったものの、カメラを持って行くのを忘れてしまい・・・。と言う訳で、「じゃあ、その変わりに自分の写真を載せてよ」というkevinの要望で(って、どういう理屈じゃ)、ボーナス写真をアップしておきます。

僕のヘア・クレイで作った、「ジャパニーズ・アニメ・ヘアスタイル(kevin命名)」だそうです。







『ジャパニーズ・アニメ・ヘア・パワーをとくと見るが良い!」


「どこからでもかかってきやがれ、悪の化身め~!

顔、怖いよ・・・(泣

お集い。

2006-10-05 16:03:34 | サンフランシスコの生活
先週末の日曜日、バークレーに在住のmikaさんとjayさんご夫婦からガーデン・パーティ(早い話が、バーベキューですね)に招待され、kevinと、このLiSFを通して知り合いになったひろくんと一緒に行ってきました。当日集まったメンバーは、やはりこのLiSFにコメントを残してくださったのがきっかけで、いまではすっかりマブダチ同然のお付き合いをさせていただいているmahari1一家(ですよね?>mahari1さーん)、そして、mikaさんのお知り合いであるかの有名ブロガー、のんしさんと言った豪華な面々。

この日のために用意したプレゼントを片手に、いざ向かうはmikaさん宅。


僕の作ったドライのリースと、ケヴィンの描いた水彩画。

当日は、曇りがちの上、少々肌寒い一日だったのですが、そんな僕たちを出迎えてくれたのが、ガーデンのあちこちに吊るされたjayさんお手製のジャンボ折り鶴のデコレーション。これには、mahari1さんの末娘のりーちゃんも大喜びでした。



mikaさんが用意してくださったアペタイザーと、ひろくんがこの日のためにわざわざサンフランシスコのチャイナタウンで買って来てくれた最高に美味しい「容記」の特大肉まんでまずは乾杯。ちなみに、グラスは誰のかがすぐにわかるように、各自、油性ペンで名前を書き込むのですが、mahari1さんのお兄ちゃんふたりと末っ子のりーちゃんのために、ケヴィンが特製コップを作成。


特製コップ。

会話が弾む中、次から次へと、バーベキューされたものがテーブルに並びます。ムール貝から始まり、MAHARIさん持参の美味しいソーセージ、手羽先などなど、普通のアメリカ人がするハンバーガー中心のバーベキューとは雲泥の差!


MIKAさんとのんしさんが用意してくださった、豆腐と鶏肉のつくね、そして、焼きおにぎり。 焼きおにぎりの味付けは2種類。MIKAさんのガーデンで採れたてのにんにくと味噌を合わせたもの、そして、のんしさん特製の醤油ベースのたれ。超美味!

満腹になったところで、主婦3人衆は、キッチンへ。窓の外から覗いたところ、中でなにやらいそいそと何かを企んでいる模様。


企み中。

そして、数分後に出てきたのが、JAYさんとひでさん(MAHARI1さんのスイート・ハニー・エンジェル←だんなさま)のためにのんしさんが焼いた、バースデー・ケーキでした。


苺とブルーベリーたっぷりのショートケーキ。日本風のフワフワのスポンジと甘さ控えめのクリームに、みんな大喜び。とても美味しかったです。どうもありがとう>のんしさん。

そんなこんなの、楽しい日曜日だったのですが、美味しいバーベキューのみならず、久しぶりに日本語の会話もたっぷりと堪能できましたし、お腹もこころも満腹な至福の時を過ごしたのでした。

thank you for having us, mika and jay!

kevin and i had such a great time seeing you guys as always, mahari1 family.

and nonshi-san, it was a pleasure to meet you! hope to see you soon.



最後に、今回のフローラル・デザインのコーナーを。

今回紹介するものですが、これは先週の活けこみ作品のひとつです。

この作品を作るに当たって、前もって頭の中でイメージしていたのが、「直線と曲線の対比」でした。二つの異なる要素をひとつの作品の中で対比させるのは、僕が日頃からよく使うコンセプトなのですが、作品全体にメリハリや緊張感を与えるにはとても有効な方法なのです。これは今回の作品に使った「直線と曲線」に限ったことではなく、例えば、二つの異なるテクスチャーの対比だったり、暖色と寒色の対比だったりと、実にいろいろです。

直線と曲線を作品に取り入れる場合、直線と曲線を描く枝物などを使うというのも手っ取り早い方法ですが、今回はもう少し一歩踏み込んだアプローチで直線と曲線を作品に取り入れました。基本的に、縦方向を直線、横方向を曲線で構成したのですが、隣り合う花材の位置を少しずつずらして、視覚的なラインを作成しました。

作品を作る前のスケッチはこんな感じ。



使った花材は、アラビカム、ジャパニーズ・アネモネ、ユリ、そしてプラド(イタリア産の薄いグリーンのカーネーション)。縦方向に伸びる直線は、アラビカムで構成。そして、横に流れる曲線を、ユリやアネモネの位置を変えて構成しました。ちなみに、花器も、曲線を描くように配置していますし、花器の中に入れた黒と茶色の小石も、配分を変えて、曲線を描くように工夫してあります。

そして、出来上がりはこちら。少し幾何学的で無機的な作品に仕上がりました。


残念ながら、この写真の中ではユリが開いていませんが、昨日見たときには綺麗に咲いていました。

楽しかった一週間をレポート!

2006-07-26 08:18:19 | サンフランシスコの生活
今回は、イベントフルだったこの一週間をかいつまんでエントリーにアップしようと思います。

まずは先週の火曜日。このLiSFにもお越しくださる、NYのShizu Shizuさんとデュッテくんとここサンフランシスコでデートをすることに!以前住んでいらしたサンフランシスコへ、一時帰国していた日本からNYへ帰る際に立ち寄ることにしたそうで、こんなチャンスを逃す手は無い!ということで実現した今回のランチ・オフ会。待ち合わせ場所に僕が選んだカストロにあるカフェ・フローラに現れたSHIZUさんは、彼女のBLOGからも伝わってくる、動物想いのとても優しい女性というイメージそのもの。そして、僕が思っていた以上にオトナの雰囲気を醸し出す、素敵な女性でした。楽しいランチの後、SHIZUさんが滞在していた彼女の友人宅で待つデュッテくんにも会いに行ったのですが、実はこの数日前、近所の公園で散歩中に、凶悪なピットブル二匹に突然襲われて、大怪我をしてしまったデュッテくん。幸いにして、噛まれた場所がすべて急所を外れていたそうで、大事には至らずに済んだのですが、とは言え、からだの節々にその悲惨さを物語る数々の傷跡。可哀想に・・・。そんなデュッテくんだったのですが、回復も早く、僕に会ったときには、うれしさをからだ全体で表してくれました。顔中のキスの数々。やはり犬はかわいいですね。日本で飼っていた犬たちを思い出しました。

そして、日本から持ってきてくださった、チップと僕へのプレゼント。まずはチップですが、初めて食べる日本の美味しいキャットフードに大興奮でした。そして、僕がいただいた「茶の葉」という高級茶の専門店のお茶の数々。お茶好きな僕にとっては、最高のプレゼントでした。SHIZUさん、どうもありがとうございました!また近い将来、お会いできるのを楽しみにしています。


冷やして飲むGREEN POWDER。厳選された抹茶と和三盆(四国でむかしながらの製法で少量生産される砂糖の一種)の絶妙なコンビネーション。美味! ちなみに、東京では、銀座の松屋のみでしか販売されていないそうです。



そして、土曜日。バークレーで「ENNIO」というイタリア出身のパフォーマーがショーを開催していたのですが、以前行われたサンフランシスコ公演を見に行ったことのある友人から、とても面白かったと聞いていたのです。

このENNIOですが、彼のニックネームは、ずばり「ヒューマン・オリガミ・ペーパー・ドール」。みなさん、オリガミですよ、オリガミ!オリガミと言えば、当然ケヴィン。というわけで、折り紙狂いのケヴィンもきっと喜ぶだろうと思い、チケットを手配したのです。

土曜日は僕が仕事だったため、夕方にケヴィンが僕をピックアップ。その足でバークレーに向かい、まずは夕食。この晩はベトナム料理を楽しみました。そして夕食の後、9時の開演までにまだ時間があったので、バークレーに行く度に気になっていた「gelato milano」へジェラートを食べに行きました。

イタリアでジェラート作りのノウハウを学んだオーナーの作るジェラートは本場の味そのもの。厳選された材料のみを使い、毎日作りたてのジェラートが24種類店頭に並びます。


ずら~っと並ぶ美味しそうなジェラートの数々。


飾り気の無いシンプルな店内。ジェラートの味だけで勝負しているぞ!って感じですね。昼夜問わず、美味しいジェラートを求める人が行列を作っています。


僕が選んだのは、チョコレートとパンナコッタ。超美味!


そして、そうこうしているうちに、開演の時間に。

ところでENNIOについてですが、そうだな、わかりやすく説明するなら、世界中のアーティストの物真似ショーなのですが、ユニークなのは、衣装がすべて紙で作られている点です。当然パフォーマーとしての才能も一流なのですが、やはり紙の衣装なくしてこの人を語れません。この晩披露された衣装のパターンは計50種類。舞台での早代わりも見事です。しかも、次へ変身するものが予想もつかないものが多く、たとえば、一瞬前まではホイットニー・ヒューストンだったのに、次の瞬間にはC3PO、みたいな。あはは。網羅するアーティストも、ポップス、オペラ、R&B、ジャズ、クラシック、民謡、カントリー各界からの大物ばかり。彼らの動作や表情も研究し尽くされていて、そうですねぇ、日本の「コロッケ」のイタリア・バージョンと言えば、伝わりやすいでしょうか。

調べてみたところ、日本でも何度か公演をしているようですね。もしまた日本で公演が行われるようでしたら、みなさん、是非足をお運びください! 大笑いの70分。ストレス解消にはもってこいのショーです。




上段左より、
エニネム、3大テノール、ボブ・マーリー
エラ・フィッツゲラルド&ルイス・アームストロング、ナイシー・シナトラ、マリリン・モンロー
バーブラ・ストライサンド、リッキー・マーティン、C3PO

このほかにも、マドンナ、ブリトニー・スピアーズ、シェール、セリーヌ・ディオン、ジャニス・ジョップリン、モナリザ、そして、力士(!)などなど、多くのキャラクターが登場しました。

ENNIOのオフィシャル・サイトは、こちら


そ、し、て、日曜日。(え? まだこのエントリーが続くのかって? はい、まだ続きますよ~。もう少しお付き合いください!)

いつもこのLiSFにコメントを残してくださり、いまではすっかりマブダチのMAHARI1さんから「手巻き寿司パーティをするからケヴィンを連れて来やがれ!(話し言葉は一部脚色)」という嬉しいお達しがあり、美味しいものにはめっきり弱い僕とケヴィンは喜んで参加してきました。この日は、僕の大好きなMIKAさんとJAYさん、そして彼らの生まれたばかりのLEOくんに、日本からいらしているMIKAさんのお母様も参加するということで、お呼ばれされたときからずっと楽しみにしていたのです。そして、やはり僕が大好きな、MAHARI1さんの家族の皆さんにも会えますし!

MAHARI1さんの用意してくださった、美味しい手巻き寿司と、MIKAさんが持参した手作りの白玉ぜんざい。思いっきり日本が恋しくなった午後でした。MAHARI1さんにMIKAさん、ご馳走さま! また呼んでください!(って、次は僕の番だったけー、あはは)


日本が恋しくなる手巻き寿司。


生まれて一ヶ月にしてすでに男前のLEO君。こうしてみると、まるでKEVINとJAYさんがカップルみたいですよね~


僕が持参したテーブル用のアレンジメントはこんな感じのもの。実際には、四角い花器にデザインしました。水を見せた、涼しげなアレンジ。



と、そんなこんなのイベントフルな楽しい一週間でしたが、MATTHEWくん、遊んでばかりではないですよぉ。次回は仕事のことでも書いて、名誉挽回をはかろうかな。

愛の絵はがき (・・・って、ちょっとクサイかな、このタイトル?)

2006-07-19 11:30:33 | サンフランシスコの生活
以前、このエントリーでも紹介したので、覚えていらっしゃる方も多いかと思いますが、あれから一年以上が経った今でも、週に一回程度のペースで(多いときは週に3回のときも!)、僕の職場にKEVIN手描きのはがきが届きます。

僕の手元には、すでにかなりの数の絵はがきが集まっているのですが、今回はその中のほんの一部を久々に大公開!

最近のものは、日本語でのメッセージはめっきり減り、その代わりに自作のポエムだったり、普通に英語のメッセージだったり。ちなみに、ケヴィン作のオリジナルのポエムですが、こちらでご覧いただけます。僕が日本語訳をつけていますので、興味のある方は是非!)

それにしても、こんなにマメなBFは初めてですねぇ。どんな高価なプレゼントにも換えられない心のこもった最高のプレゼント。僕の宝物です。

kevin, your beautiful postcards always brighten up my days at work. love them a lot. thank you, thank you, thank you! you are the best!



見かけによらず(?)ロマンティックなケヴィンの花のサイトは、こちらから!

2年分のアリガトウ。

2006-07-12 12:06:56 | サンフランシスコの生活
僕がこのLiSFを立ち上げたのが、ちょうど2年前の今日でした。

始めた頃こそ、その珍しさも手伝って、ほぼデイリーでエントリーをUPしていたのですが、ここ最近は何かと忙しく(ほら、仕事もプライベートも・・・、ね?)週に2回程度の更新頻度。とは言え、2年も続いたことに、我ながら感心することしきり、です。

が、しかし、ここまで長く続いたのは、いつも暖かいコメントを残してくださるみなさんあってのことです。実は今までにも数回、多忙な日々に追われてBLOGの持続に挫けそうになったこともあったのですが、そのたびにみなさんのコメントを読んで励まされ、今日に至っているのです。本当にありがとう!

そして、もうひとつ、BLOGを開設してよかったと思うことがあります。それは、このBLOGを通して、いろいろな方と出会うことが出来たことです。実際にお会いした方から、コメントをやり取りするだけの間柄の方まで様々ですが、みなさんからいろいろと学ぶことも多く、おかげで、世界観が大きく広がりました。本当に喜ばしいことです。


さて、いよいよ3年目に突入です。そうだなぁ、抱負というほどのことではないのですが、仕事面で、より大きなパーティやウェディングの装花を増やして行きたいと思っています。LA在住の知り合いのフローラル・デザイナーは、映画産業の中心という土地柄、セレブリティ関係の仕事も多くこなしているのですが、その点、サンフランシスコには有名人は少ないですからね・・・。でも、大規模なパーティはたくさんありますし、まずはそのあたりから、少しずつがんばって行けたらと思います。

とは言え、今までにも少なからず有名人関係の仕事もしているんですよ。いろいろな人からよく、「有名人の花の仕事をしたことがある?」という質問を受けるので、良い機会だし、それについて少しだけ書きたいと思います。

有名人関係の花の仕事は大きく分けて、3つあります。一つ目は、彼らから直接オーダーを受けた場合。二つ目は、彼らのために第3者からオーダーを受けた場合。そして、3つ目は、彼らが参加するイベントなどのための装花です。

一つ目のタイプとしては、まずは実際に会った人たちですが、ショーン・ペン(彼の奥さん用に10ダースのバラを買いに来ました)、カルロス・サンタナ(以前、彼のマネージメント・オフィスが近くだったので、よく花を買いにやって来ました)、そしてキューバ・グディング・ジュニア(彼は映画の撮影で近くに滞在していて、友人用に贈る花を買いに来ました)、アンドレ・アガシ(奥さんのシュテフィ・グラフの誕生日用の花のオーダーをしにやってきました)。それ以外のところでは、エルトン・ジョンとキャリー・フィッシャー、そしてドン・ジョンソン。彼らからは電話でのオーダーだったので、直接本人たちには会っていないのですが、その中でもエルトン・ジョンは太っ腹でしたねぇ。

次に、彼らのために第3者からオーダーを受けた場合ですが、これはたとえば、彼らが滞在しているホテルのスイート・ルームの装花や、彼らへのプレゼントなどですね。彼らが滞在するスイート・ルームの装花に関しては、彼らが到着する前にし終えなければいけないので、当然会うことはありません。ちなみに僕が手掛けたセレブリティは、ブリトニー・スピアーズ、ナオミ・ワッツ、リチャード・ギア、ジュリエット・ビノシュ、ジョージ・ルーカスの面々。

最後に、イベント用の装花ですが、たとえばそれは、コンサートの時にステージの上に飾る花であったり、控え室の装花、あるいは、トークショーなどのための装花などです。その中でも一番思い出に残っているのが、今をときめくジャズ・シンガーのダイアナ・クラール。彼女には「やられ」ましたねぇ、あはは。でも、今となっては良い思い出。彼女に対して恨みつらみといった感情はありません。彼女のほかには、ハリー・コニック・ジュニアが開催したコンサート用の花も手掛けました。トークショー関係では、思い出す限りではマーゴット・キダーくらいかな。


ちなみに、ショーン・ペン、カルロス・サンタナ、そしてキューバ・グディング・ジュニアの御三方は、本当に物腰の低い良い人たちでした。やはり有名人でも、一流どころは逆につんけんしていることもなく、フレンドリーな人が多いのでしょうかね。

・・・と、話が思いっきり脱線してしまいましたが、3周年に向けて、あくまでも自分のリズムでがんばって行こうと思っています。どうぞ、今後とも、LiSFをよろしくお願い致します!


最後に、このLiSFには欠かせない、このお二方より、皆さんへコメントが届いていますので、どうぞー。















KEVINも、彼のBLOG内で、LiSFの2周年を祝ってくれています。よろしかったら、彼のthe king of kookもご覧ください。




最後の最後に、もう一度。本当にありがとう。

ここサンフランシスコからみなさんへ、感謝の気持ちを大きな愛に込めて。

from matthew xoxo

ランチ with エイミ・タン

2006-07-03 15:17:30 | サンフランシスコの生活
先週の火曜日に、楽しみにしていたエイミ・タンとの食事に行って来ました。(彼女との食事に至るまでの経緯は、こちらをご覧ください。)

僕が彼女の作品を初めて読んだのは、まだ東京で勤めていたころでした。その頃、北京に支社を立ち上げるプロジェクトに所属していたため、支社の開設を前後して、6、7回ほど北京へに出向いたのですが、北京での仕事は、日本の常識では計りきれないことも多く、時には予定をオーバーして一ヶ月近く滞在する羽目になることも。そんな中、仕事からホテルの部屋へ帰り、毎晩の習慣になっていたのが、ホテル内のフィットネス・センターで泳ぐことと成田で買い込んだ本を読むことでした。何回目かの出張時に成田で買った本の中の一冊が、当時のBFだったDaleから面白いと聞いていたエイミ・タンの「ジョイ・ラック・クラブ」だったのです。物語の中で、自分の姉妹に会うためにサンフランシスコから上海へ渡る主人公が、たまたま北京に滞在していた自分とタイムリーに被さることもあり、のめり込むように一気に読み上げたのを覚えています。

そして、今回、ケヴィンの念願の夢がついに叶い、エイミ・タンとの食事と相成ったのですが、エイミ・タンと言えば、ケヴィンにとっては女神様同様、いや、それ以上の憧れの存在。エイミ・タンは以前にデザイン関係の事務所を経営していたことがあり、その後、小説のほかに絵本も2冊出版しています。ケヴィンをしては、自分の今までのプロファイルと絵本作家という将来の夢を、そんなエイミ・タンの経歴に重ね合わせるのも当然と言えば当然です。

そして、当日。この日のために用意しておいた、絵本とその企画書などを持参して食事へ出向きました。ちなみに、今回の食事に参加したのは、ケヴィンと僕、エイミと彼女の親友であるエミリー・スコット。エミリーもを出版しています。

僕もケヴィンからの要請で、テーブル用のアレンジメントと花束を持参。

まずはテーブル用のアレンジメントですが、以前ほかのパーティ用のサンプルに用意したものと同じものをケヴィンからのリクエストで作成しました。


ブルーとパープルのあじさいとジャスミンの蔓を氷に閉じ込めた、直径30センチほどの器状のアレンジメント。

そして、エイミとエミリーに用意したのは、ちょっと変わったこんな感じのブーケ。


白とグリーンの2色で構成。花材は、芍薬、スカビオサ、オレガノ、スモーク・ツリー、あじさいなど。ドライの花材でリースを作成し、そこに花を挿して行き、最後に花の茎をスパイラル状に束ねました。

僕たちは、約束の時間よりも20分ほど早くレストランへ到着したのですが、12時きっかりにエイミが、そしてさらに10分ほど遅れてエミリーが到着。前回のオークションでもエイミには会っていますが、今回のように膝と膝をつき合わせてのプライベートでの食事となると話は別、ケヴィンもかなり緊張している様子です。とは言え、エイミとエミリーの朗らかで優しい人柄に、ケヴィンの緊張もすっかり溶け、まずは僕たちの自己紹介から。僕たちの仕事や経歴にエイミもとても興味も持ってくれたらしく、話がどんどん弾みます。僕が強く感じたエイミの印象ですが、とても落ち着いていて頭の回転が早そうだと言うこと、そして、会話の最中、相手の目をまっすぐに見て話すところに、とても好感が持てました。

食事が進むに連れ、ケヴィンが出版を希望している例の絵本のサンプルと企画書をエイミに見てもらうことに。これにもエイミはとても真剣に耳を傾けてくれ、その上、いろいろなアドバイスや、この絵本に興味を持ってくれそうな業界の人たちの紹介までもしてくれました。作家として世界的に大成功を納めている人から、直々に貴重な意見を直に聞くことができ、ケヴィンとしもとても収穫の多い食事となったようです。

食事も中盤に差しかかった頃、僕たちの「日頃はアイデアを書き貯めるためのノートを持っているのか」という問いに、鞄から2冊のノートを取り出して見せてくれたのですが、なんと、その中から、彼女が去年(だったかな)パリへ出向いた際に現地で書いたという一節を僕たちのために読んでくれたのです。もう、これには僕もケヴィンも大感激。鳥肌が立つくらい感動しました。

そして、デザートがテーブルに運ばれてきた頃、今度はケヴィンと僕から、エイミとエミリーに「フラワー・ボーイと折り紙の木」を進呈。ふたりともこの本にとても興味を示してくれ、熱心に一ページ一ページ食い入るように読んでくれました。

結局本来の予定を大幅に上回り、レストランを後にしたのは、2時半を回ったころ。エミリーが次の約束へと去ったあと、エイミを僕たちの車で彼女の友人が待つアジア博物館まで送ることに。その際に、何ともうれしい申し出がエイミからあったのです。

「今回食事をしてみて、二人にとても興味を惹かれたので、次はもっといろうろな話をしてみたいわね」「私の自慢の書庫も二人に是非お見せしたいし、次回は我が家へいらっしゃいよ」

ま、ま、ま、ま、マジですか~~~~~~~~っ! どうしよう、エイミから直々にお誘いが!


というわけで、近いうちにエイミの自宅へ遊びに行くことになりそうです。(7月は全米を最新作のサイン会でまわるそうなので、実現したとして、早くても8月頃ですね) その時の模様は、またエントリーにアップしたいと思っています。どうぞお楽しみに!


今回、エイミ・タンという、世界的に有名な作家と食事をするという滅多と無い機会に恵まれたのですが、とても密度の濃い、有意義な時間を過ごすことが出来ました。

エイミ、そして、エミリー、どうもありがとう!



最後に、食事の後に、ウェイターに頼んで撮ってもらった僕たち4人の写真をアップしておきます。少々ピンぼけですが、和気藹々とした雰囲気だけでもみなさんに伝わるとうれしいのですが。


PRIDE '06!

2006-06-28 07:41:18 | サンフランシスコの生活
さて、今回は「初体験3連発」の「第2弾」。「PRIDE」編です。

毎年、ここサンフランシスコでは、6月の最後の週末は「PRIDE WEEKEND」と定義されていています。ひとことで言うなら、ゲイの人たちのお祭りですね。そして、その中での一番のメイン・イベントが「ゲイ・パレード」。この時期、全米のいたる街で同様のフェスティバルが開催されるのですが、ここサンフランシスコとNYなどは、その規模ではほかの街のものを大きく凌いでいます。

僕も毎年、このパレードを友人たちを見に行くのですが、今年はちょっとした「初体験」をしました。

このLiSF内でも紹介したことのあるPAWS(Pets Are Wonderful Support)ですが、彼らは毎年パレードに参加。そして今回、KEVINと僕にも是非参加しないか、という声が掛かり、二人揃って参加することにしたのです。うわ、初体験だ!

そして当日、朝9時半にパレードの出発場所に集合。簡単な打ち合わせのあと、みんなでお揃いのTシャツを着て、いざ出発を待ちます。ペットの参加もOKなのですが、さすがにこの日に集まったのは犬のみ。本当はCHIPも連れてきてあげたかったのですが、まあ、本人にとってはいい迷惑以外のなにものでもないでしょうし・・・(だよね?>チッピー)


打ち合わせのときの様子。みんな大好きなペットを連れての参加です。こういうとき、犬って良いですよねぇ。猫は嫌がるだけですから。



出発前に記念撮影。ちなみにこの日のために用意したお揃いの黒い羽のボアですが、まあ、地味派手に・・・ってことで。あはは。一応ね、チップに見立てての黒なんですけどね。


いよいよ10時半。パレードに向けて出発です。虹色のコスチュームを纏ったおねーさんたちも一緒。


ちなみにこのパレード、サンフランシスコの目抜き通りであるMarket Streetを市庁舎広場へ向けての約3キロほどの距離を歩きます。沿道には、世界中からこの日のパレードを見に来た人たちでびっしり。







たくさんの歓声を浴び、僕たちのPAWSのパレードは大成功でした。パレードの最中に観衆から多くの募金も集まり、僕としても、恵まれないペットたちのために少しでも役立つことができて、とてもうれしく思います。参加して良かったなぁ。パレードの最中に、見にきている友人たちから何度となく声が掛かったのですが、立ち止まるわけにもいかず、話ができなかったのが残念でした。

せっかくなので、ほかのパレードの参加者たちの様子もちょっとだけ紹介。さすがゲイ・パレードっていう光景でしょ?








パレードの最終地点である市庁舎前の広場には多くの露店などが並び、この日は大パーティ会場と化します。


このBLOGにもコメントを残してくださるひろくんも友人たちと遊びに来ていました。少しの時間でしたが、話ができて楽しかったです。





最後に、KEVINのBLOGへのリンクを貼っておきます。こちらには、僕たちの禁断の写真も・・・ Pride Weekendを記念しての大大大大出血サービスです。さあ、こころの準備はできましたかー。怖いもの見たさの度胸の座ったかたのみ、どうぞー。 


次回の初体験は、「エイミ・タンと食事編」です。実は先ほど帰ってきたばかりなのですが、その模様は今週末にでもアップ
します。どうぞお楽しみに!!

オークランド探訪~Rose Garden編

2006-06-10 15:35:22 | サンフランシスコの生活
前回に引き続き、今回は「オークランド探訪」第2弾。ローズ・ガーデン編です。

このローズ・ガーデンですが、正式名はOakland Municiple Rose Garden。Lake Merrittから歩いて10分ほどのところにあります。起伏のある丘の斜面を利用して作られたこのバラ園には、約300種類、6千株ものバラが植えられています。(このローズ・ガーデンのオフィシャル・サイトは、こちら。)

1931年に作られたこのバラ園は、今現在はオークランド市の管理のもとで運営されています。よって、入場料もなし。門すら設置されておらず、誰もがいつでも訪れることができるのです。日本ではちょっと考えられないですね。入場料800円、とか取られてもおかしくないですよねぇ?

KEVINのアパートメントからも歩いて15分ほどの距離なので、先週末、ふたりで散歩がてらに訪れてみました。前回ここを訪れたのは3月頃。その際には、まだほとんどのバラが蕾の状態だったのですが、この日はほとんどのバラが開花していて、それはそれは色とりどりで素敵でした。





このバラ園で栽培されているのは、いわゆるガーデン・ローズと呼ばれるものたち。花屋で売られているバラは、ハイブリッド種、つまり品種改良されたものがほとんどなのですが、ハイブリッド種のものは、主に、日持ちや見た目の良さに重点を置いた改良が施されています。ただ残念なことに、品種改良が進む過程の中で、香りを失ってしまった品種が多いのです。それに比べ、ガーデン・ローズは、香りがとてもよいのが特徴です。香りと一言で言っても、フルーティなもの、スパイシーなものなど、品種によって本当にさまざまです。


大きなバラの木


丘の斜面を利用した人工のウォーター・ファウンテンも。住宅街のど真ん中にあるこの静かなバラ園に響くのは、水の流れるかすかな音だけ。居心地の良い空間です。


くんくん、良い香りだ~!


早速KEVINは写生タイム。


完成した水彩画の前でパチリッ! 
大変良くできました。



もし、このバラ園を訪れることがありましたら、みなさんにも是非やっていただきたいことがあるんですよ。

どうか、目を瞑って、風下に立ってみてください。ここに咲き乱れる、何千、何万ものバラの花の香りを、風がそっと届けてくれるのです。

どうです? 考えただけでも、ここへ来たくなったでしょう?

オークランド探訪~Lake Merritt編

2006-06-06 16:37:56 | サンフランシスコの生活
サンフランシスコ湾を挟んで、サンフランシスコ市の東対岸に位置するのがオークランド市。この両市を結ぶベイブリッジさえ渋滞していなければ、車でせいぜい10分か15分程度の距離なのですが、世界的な観光都市サンフランシスコに比べると、どうしても地味な印象を拭えないのが、オークランドです。

オークランドとひとことで言っても、地域ごとにかなり違った顔を持っていて、例えば、ダウンタウンから西にかけては工場や倉庫街が多く、治安も良くないのですが、一方、東にそびえる山にかけての一帯は、ここベイエリアでも有数の高級住宅地になっています。ちなみに、うちの花屋は、Piedmontと呼ばれる高級住宅街の中にあるMontclair Villageという小さな村の中にあります。

と、前置きが長くなりましたが、そんなオークランドにKevinは住んでいます。彼はLake Merrittと呼ばれる小さな湖を見下ろす高台に住んでいるのですが、彼がオークランドを愛する最大の理由が、まさにこの湖なのです。そうだな、あえて東京で例えるなら、井の頭公園みたいな感じですか。遠くから東京へ観光に来る人がわざわざ足を伸ばしてまで行くようなスポットではないのですが、地元の人からは愛されているような。

このLake Merritt、歪んだハートのような形をしていて、周囲は約5キロメートル、1時間もあれば歩いて一周できる程度の大きさです。週末ともなると、ジョギングや散歩、ピクニックなどを楽しむ人たちが大勢押し寄せ、湖周辺はかなり賑わいます。


Lake Merritt

僕とKevinですが、事あるごとに、彼の家から歩いて3分程度のこの湖に散歩に出掛けます。その際に忘れてならないのが、パン。近くの店でパンやナッツを買い求めて出掛けるのですが、これはこの湖に生息するたくさんの鳥やリスたちへあげるため。ここでは、鴨、鳩、アヒル、カモメといった年間を通してここに棲む鳥たち以外にも、鵜、ペリカン、おおさぎのような渡り鳥も多く見られます。湖の中には鳥専用の人工の島も作られ、まさに鳥たちにとっては楽園のような湖なのです。


geese on parade
パンを目当てに一斉に集まって来る鴨の群れ。ちなみに、写真ではわかりづらいですが、胴体だけをとっても猫の1.5倍くらいの大きさ。50羽くらいに囲まれると、かなりの迫力ですよ!


「もっとパンをちょうだいよー」




「ぼくにもパンをちょうだい。早く早く~!」
おまえは鳥かぁ~



おおさぎ


鶴のような鳥。(名前は不明・・・)長いくちばしで、花の蜜を吸うミツバチをすばやくキャッチして食べていました・・・。ぼくだったら、鳥に生まれ変わっても、虫を食べる種類にはなりたくないなぁ。木の実だけを食べて生きていたいー。



僕のイチオシ、変な髪型のアヒル! 実物は結構笑えます。




そして、鳥たちにパンをあげたあとは、リスたちにピーナッツを。


M「そこのリスさん、ピーナッツを持ってきましたよ」


リス「こりゃ、どうも。」
M「どういたしまして。」


大抵はこの後、Kevinは湖畔に咲き乱れる花の写生を、そして僕は読書をしてのんびり過ごします。日頃忙しいふたりにとっては貴重なリラックス・タイムです。


Kevinの描いた、僕がアヒルと話をしているところ。


KEVINの視線で書かれたLake Merrittはこちらから。



次回は、きれいなバラが満載の「ローズ・ガーデン編」です。お楽しみに!!









最後に、今回のエントリーとは、な~んにも関係のない、皆さんお待ちかね「今週のKevinのおちゃらけ炸裂顔」写真を・・・。

今回も炸裂してます。それにしてもよくこうもまぁ、いろんな表情が作れますねぇ。(ある意味、感心)





で、もう一枚。

ここ最近のエントリーではおちゃらけ写真の続いたKevinですが、まあ、ここらで一発、彼の名誉挽回のためにも「おすまし写真」でも。ね?




黙っておとなしくしていれば、ねぇ? でも、この「黙っておとなしくしている」っていうのが、何にも増して苦手なKevinさんなのでした。



では、また!!  See you, all!

ついに絵本が完成!

2006-04-26 14:45:31 | サンフランシスコの生活
最近このBLOGにお越しくださった方はご存知ないかもしれませんが、この絵本を作成したきっかけは、去年の暮れにKEVINと僕が買った一本のクリスマス・ツリーでした。しかしながら、このツリー用のオーナメントをほとんど持っていなかったため、KEVINの「MATTHEWのBLOGで折り紙のオーナメントを募集しよう!」というなんとも気紛れな一言がそもそも「事の発端」だったのです。そこで早速、このBLOG内で折り紙のオーナメントを募集したところ(その模様はこちらで)、たくさんの方から、続々と僕たちの手元へ手作りオーナメントが届き、まさに世界でひとつだけのユニークなツリーが完成したのでした。

そんな皆さんへ、お礼と感謝の気持ちを込めて作ったのがこの絵本なのです。

当初はこのツリーのイラストを描いて、みなさんへお送りしようかと考えていたのですが、せっかくだからこんなこともしよう、あんなこともしようと話合っているうちに、最終的に絵本という形に相成ったのです。そして、クリスマスから4ヶ月たった今、ついにみなさんのお手元へこの絵本をお届けできる日がやって来ました。

絵本の内容ですが、もちろん、このクリスマス・ツリーにちなんだコンテンツとなっています。出演者はKEVINと僕、そして、僕たちに折り紙を贈ってくださった皆さんです。(チップも2箇所で出演してます。な~んにもしてないのにねぇ。役得ですなぁ>チップさん)。 詩的な内容なので、少々抽象的ではありますが、子供はもちろん、大人の鑑賞にも十分堪える本に仕上がったと思っています。


二人でせっせと製本中。印刷は専門のところに出したのですが、製本は自分たちですることに。究極の手作り!!



中身をちょっぴり公開! 


発送準備、完了!



というわけで、明日の朝、一斉に郵送をいたします。アメリカ国内の方は2、3日中に、日本とヨーロッパに在住の方には1週間ほどでお届けできると思います。どうぞお楽しみに! 


折り紙を贈ってくださったみなさん、本当にありがとうございました。




最後に、今回の「折り紙企画」に参加できなかったという方にもこの絵本を楽しんでいただけるよう、この絵本をダウンロードできるサイトをただいま製作中です。完成した暁には、またここで報告させていただきます。乞う、ご期待!





追伸) 万が一、何かの事情で絵本が届かなかった場合等ございましたら、必ずご一報ください。





追記) もし無事に届きましたら、ここにその旨を書き込んでいただけるとありがたいのですが・・・。お手数をお掛けしますが、よろしくお願いいたします!

近況

2006-04-21 09:52:06 | サンフランシスコの生活
先週末のイースターまで何かとプロジェクトが多く、心身ともにかさつき気味だったので、月曜日からまるまる一週間休みを取りました。リフレッシュするため、というのが最大の目的なので、毎日、好きな本を読んだりしてのんびり過ごしています。

今回は、そんな僕のここ数日の様子をまとめてみました。

まずはイースターの日曜日。僕の大切な友人の一人であるEMILの個展へ行って来ました。彼は、陶芸家、グラフィック・デザイナー、そしてフローリストと、多方面で大活躍のアーティスト。今回の個展は自作の陶器をメインに、フローラルデザインもいくつか展示するというなかなかユニークなものでした。



今回のショーでは、主に二つのシリーズを展開。ろくろを使ったものと、ハンド・ビルドのものです。


こちらは、ろくろで作ったものに、ユニークな形の取っ手をつけたもの。左右対称な花器の部分と、非対称な取っ手。この対比が作品に面白いアクセントを与えていますね。


EMILと彼の作品たち。
手前はハンド・ビルドのもの。

そのほかに、2点ほど、会場で撮影した写真を貼っておきます。





EMILならではの洗練さが漂う、素敵な個展でした。

ちなみに、彼のサイトですが、こちらからどうぞ!


そして、先日「黒猫振興会」のNOIR会長のBLOG「猫にごはん」で読んだこちらの記事。 ついに、ほうれん草の缶詰デビューをしてしまったことへの後悔が綴られた、笑い、じゃなくって、涙無しには読めないエントリーですが、そうなんですよ! アメリカには「なぜにこんなものまで」というような缶詰が多いのなんのって、みなさん・・・。新鮮な野菜が豊富なアメリカで、なぜにわざわざなんでもかんでも缶詰にするのか理解に苦しみます。僕もアメリカに来た当時は、珍しさから、いろんな缶詰を買っては見たものの、美味しいものに巡り会う確率の実に低いことといったらありません。それ以来、ほとんどの野菜の缶詰には手を出さない僕ですが、そんな中、4種類の缶詰だけは定期的に買って食べています。

それが↓のもの。


上から時計周りに、アーティチョーク・ハート、パーム(椰子)の芽、そして、オリーブです。

*チップさんは(いやいや、渋々)特別出演。ちなみにあまりにも非協力的な彼だったので、缶詰のあたりにキャットニップを蒔いて釣ったのですが、イマイチ効果はありませんでした・・・、とほほ。チップさんの鼻の頭についている白いものがキャットニップです。というわけで、後ろから友人のダニエルにチップを押さえてもらっての撮影です・・・。手が掛かるネコめ~>チップ。


話を元に戻しますが、この↑の写真の物以外では、たまにコーンの缶詰を買うくらいですね。

写真で紹介したもののうち、アーティチョークとオリーブはご存知の方も多いのではないかと思いますが、椰子の芽はいかがでしょう? 味から言いますと、そうだな、白いアスパラにもちょっと似た感じもしますが、テクスチャーは全く異なります。どちらかというと、たけのこの水煮に似たざくっとした歯ざわりです。


中身はこんな感じ。そのままマヨネーズで食べるのも良し、オリーブオイルとバルサミコでトマトなどとマリネするのもGOOD。お試しあれ!

この椰子の芽の缶詰ですが、ちょっとした思い出があるのです。僕がまだ可愛かった(だって、本当に可愛かったんだよー)小学生の頃、父が仕事でブラジルに毎年行っていたのですが、その度に、この椰子の芽の缶詰を持ち帰って来たのです。ブラジル産のものは、↑の写真のものの3倍くらいは太いのですが、これが本当に美味で、それ以来僕の好物となったのす。日本にいたころは、滅多に見かけたかったこの椰子の芽の缶詰ですが、幸運なことに、ここアメリカでは大きなスーパーへ行けば簡単に手に入ります。機会のあるかたは、是非一度お試しください! 美味しいですよ~!




・・・と、なんだかとりとめのないエントリーになってしまいましたが、次回は「CHIPの大冒険編」、あるいは、「エイミ・タンに会いに行く編」のどちらかになる予定。エイミ・タン(AMY TAN)って、皆さんご存知ですか? 「ジョイ・ラック・クラブ」などなど、世界的な大ヒット作品を発表し続ける、ここベイエリア在住の作家です。明日の晩、KEVINと一緒にとあるファンド・レイジング・パーティに行くのですが、その際に彼女に会う予定。いまから、ドキドキです。

再会を楽しむ (&僕版サンフランシスコ観光ガイド)

2006-03-28 17:15:57 | サンフランシスコの生活
先日、ここサンフランシスコで嬉しい再会を果たしました。僕も大好きな人気BLOG「ロサンゼルスな理由」のdaidaiさんがサンフランシスコへいらしたのです。そして、今回はだんなさまと、日本から遊びにいらしていたお母さま、そして高校入学を控えた姪っ子さんもご一緒でした。

去年の春頃だったかな? daidaiさんがこのLinSFにコメントを残してくださったのがきっかけで、それ以来お互いのBLOGを行き来する仲となったのですが、去年の夏、僕がKEVINを連れてDALEに会いにLAへ遊びに行くことになり、その際に、DAIDAIさんをお誘いして「ディズニー・ランドでオフ会」となったのでした。

そして、秋にも再度LAへ行く機会があり、その際にもDAIDAIさんとLACMA(ロサンゼルス群立美術館)でデート。「次は是非サンフランシスコで!」などと話ていたのですが、まさかこんなに早くに実現するとは思っても見ませんでした。


そして3度目の再会となった今回ですが、僕が仕事だったがために、DAIDAIさんたちご自身でサンフランシスコのめぼしい観光スポットを回っていただき、僕は火曜日の午後から合流。いろいろと観光コースを考えたのですが、せっかくなので一味違うサンフラン観光を楽しんでいただこうと思い、ちょっぴりDEEPなスポットをご案内することにしました。

DAIDAIさんたちが滞在していらしたユニオン・スクエア近くのホテルで待ち合わせしたあと、DAIDAIさんのだんなさまが運転する車でいざ出発。僕がナビゲーターです。まずは日本町を抜けて、ゴールデン・ゲート・ブリッジへ。橋を渡ってすぐのVISTA POINTで対岸のサンフランシスコの全景を楽しんでいただき、その後、サウサリートへ。このサウサリートですが、アーティストがたくさん住む小さな港町です。散策を楽しんだ後、僕のとっておきのスポットへ。ここは去年の夏、黒猫振興会NOIR会長ご夫妻がサンフランシスコへいらした際にもお連れした知る人ぞ知るスポットなのですが、ここからのゴールデン・ゲート・ブリッジの全景は圧巻! 晴れている日には、サンフランシスコならず、オークランドやアルカトラズ島も見渡せます。

晴れた日にはこんな感じ。


パノラマを楽しんだ後には、再びサンフランシスコへ戻り、MARINA地区、PACIFIC HEIGHTS、そしてALAMO SQUARE周辺の住宅街をご案内。この辺りは、サンフランシスコならではの綺麗な家並みを楽しむにはもってこいのスポットです。ちなみにサンフランシスコの建物は大まかに3つに分けることができるのですが、出窓が台形にせり出しているのが、一番古い「ヴィクトリア様式」。出窓の形が直角なものが次に古い「スティック様式」。そして、一番歴史が浅いのが「クイーン・アン様式」と呼ばれるもの。これは、魔女が被っているようなとんがり帽子のような屋根が特徴です。


坂だらけのパシフィック・ハイツ周辺。サンフランシスコでも特に高級な地域です。


アラモ・スクエアからの風景。サンフランシスコのポスト・カードでは必ず使われるのがここから見たこのアングルの写真。ここに写っている家は、サンフランシスコで一番有名な六軒ですね。

「うっかり下着姿でカーテンなんて開けられないなぁ」(DAIDAIさんのだんなさま・談)  確かに!


こちらもアラモ・スクエア周辺の住宅。ぼくんちは、ここから歩いて数分の距離です。

そしてこの後、今回のコースで一番DEEPなスポット、カストロです。

実は、カストロをご案内するべきかどうかは、お母様や姪っ子さんもご一緒ということだったので最後まで迷ったのですが、(何しろ、免疫が無いと結構刺激の強いところですから・・・)DAIDAIさんご夫妻からは「是非!」ということでしたので、お連れすることにしました。  僕とKEVINも良く行くカストロで一番有名なカフェ「CAFE FLORA」でまずは休憩。9割以上を占める男性客(その内訳ですが、ほぼ100%ゲイ)という見慣れぬ光景に、「カストロに来たんだ~」と実感するDAIDAIさん。お茶を飲んだ後は、カストロを散策し、ショッピングなどを楽しみました。


レインボー・フラッグ(ゲイを象徴する虹色の旗)が溢れるカストロ・ストリート。ゲイのメッカというと、場末的な怖いイメージがあるかもしれませんが、実はとても清潔で綺麗な町並み。おしゃれなレストランやカフェ、そしてブティックなどが軒を連ねています。(もちろん、バーもたくさん!)

そうこうしているうちに夕刻。DAIDAIさんのリクエストで、クレメント・ストリートにある僕のお勧めのビルマ料理レストランへ。ここからKEVINも合流しました。インドとタイ、そして中国に囲まれているという立地条件から、ビルマ料理はそれらの良いところをまとめてミックスしたような感じなのですが、日本人の口にはとっても合いますね。日本人って、中華もタイ料理もインド・カレーも大好きですもんね。ビルマ料理が嫌いなはずがありません。皆さんも機会がありましたら、是非!

ハイパーお茶目系(と、僕が勝手に命名)のKEVINには、内気のはずの姪っ子さんもすっかり打ち解けた様子。良かった良かった!

そして、KEVINを見てお母さまが一言。
「KEVINさんはとっても笑顔が素敵ね」

あのぉ・・・、お母さん、僕にはそんなこと言ってくださいませんでしたが・・・ 僕の笑顔だってなかなかじゃないですか~?(←うぬぼれ)


食事を楽しんだ後は、いよいよ今夜の最後のスポット、ツイン・ピークスへ。このツイン・ピークスですが、サンフランシスコの南地域に聳え立つ丘で、ここから見るサンフランシスコのパノラマは最高に綺麗なのです。この晩は綺麗に澄み渡り、DAIDAIさんたちもここから見る夜景もご満悦。


実際はこの写真の100倍は綺麗!(ですよね?>DAIDAIさん)
日本のように街にネオンが溢れているわけではないので、どちらかと言うとしっとりと落ち着いた感じの夜景です。

ちなみに、昼間の風景はこんな感じです。



いや~、それにしても束の間の時間でしたが、とても楽しかったです。LAがもう少し近ければ、もっと頻繁にお会いできるんですけどね・・・。残念!

DAIDAIさん、また近い将来お会いできることを楽しみにしています!




最後にもう何点かサンフランの写真を皆さんへ!



サンフランシスコの「いろは坂のミニ・バージョン」ロンバード坂。


野鳥たちが生息するクリッシー・フィールドは市民の憩いの場所。こんな自然が市内のど真ん中にあるのもサンフランシスコの魅力のひとつです。


市庁舎。この周辺には博物館やオペラ座、シンフォニー・ホールなどが揃っています。


みなさんもサンフランシスコへ是非遊びにいらしてください。 とても良いところですよ。 それに僕にも会えるし!! どうです? 来たくなったでしょう?