例年、アメリカの花屋にとって、一月は比較的ヒマな一ヶ月なのですが、何故かこの一月は後半に突入したと同時に、大きな規模のパーティの装花の仕事が続いていて、少々疲れ気味な僕です・・・。
そんな中、楽しみにしているのが、今回のエントリーで紹介する「ミューラル・プロジェクト」。「ミューラル」という言葉は、果たして日本でどれくらい認知されているのかは、海外で生活している僕としては今ひとつ実感できないのですが、つまりは「壁画」のことですね。ちなみに、「グラフィティ」と混同されることも多いようですが、こちらは「落書き」を意味します。それに対し、「ミューラル」は、街中の壁を利用したアートです。
ケヴィンの友人の中に、ここオークランドで活躍するミューラル・アーティストがいます。彼の名前はピーター・リー。今までに、数多くの美しいミューラルを仕上げてきました。特に、レイク・メリット周辺は、ちょっと歩けば彼のミューラルに遭遇するほどです。そんな中、彼がただ今取りかかっている新しいミュ-ラル・プロジェクトが、レイク・ビュー小学校の巨大な壁面を利用したもの。この壁面ですが、ハイウェイ580号線のgrand avenueの入り口/出口に面していて、とても人目につきやすいところに位置します。
このプロジェクトでは、ピーターを筆頭に、地元のアーティストが数多く彼のアシスタントとして参加しているのですが、去年の6月から始まった当時から、ケヴィンと僕もこのプロジェクトに参加しないかという誘いをピーターから受けていたのです。とは言うものの、なに分にも忙しく、なかなか時間が取れずに数ヶ月経ってしまったのですが、一月に入り時間的に余裕ができたので、空いている時間を利用してお手伝いをすることにしました。もっとも、ケヴィンは水彩画やイラストレーションが本職のアーティストだから良しとしても、僕は、ね? 僕の両親は共に美大を出ているとは言うものの、僕はと言えば、花のデザインをする前にスケッチをする程度で、絵を描くことに関しては完全の素人。心配が無い訳ではなかったのですが、ケヴィンのアシスタント程度のことならできるかな、ぐらいの軽い気持ちで初日は臨みました。
今回のプロジェクトですが、上でも書き記した通り、かなり大規模なもの。端から端までの長さが125メートル。高さはまちまちなのですが、高いところでは4メートルを超えるところも。面積にするとかなりのものです。そして、この壁面全体を使って、このプロジェクトのテーマである「our community, our world」を基に、世界中の風景を描いて行きます。
まずは地元のオークランドに始まり、北アメリカ、中南米、アフリカ、ヨーロッパ、中近東、アジア、日本、オセアニア、南太平洋、そして、最後の南極へと続きます。
僕とケヴィンがお手伝いしているのは、地元のオークランドのパート。オークランドのランドマークであるレイク・メリット、オークランド・トリビューン新聞社のタワー、レイダーズの本拠地のコロシアムなどを描いて行きます。
やり始める前は、まったくさっぱり自信の無い僕でしたが、いざやり始めてみると、面白い! 楽しみながらいろいろと描いてきました。

使う絵の具は、アクリル系のものが中心。

ケヴィンと僕が参加した地元オークランドの風景を描いたミューラル。

こちらも、オークランドの風景。












コラージュ。まだ絵の具が塗られていない下絵の部分や完成した南極の部分などなど。
そして、これはあくまでも僕の一存でやったことなのですが(・・・というか、役得?)、せっかくの記念なので、オークランドの風景の中に、遊び心でこんなものも描いてみました。小さいので見えるかな?

レイク・メリット付近の風景の全体図。(ちなみに、全体図は僕がひとりで描いたものではなく(って、当然だけど)、ピーターとケヴィンとの共作)。どうです、見つかりましたか?
見つからない? じゃあ、もう少し、アップして・・・

もう見つかったかな?
見つからない方のために、さらにアップして、

じゃじゃ~ん! 向かって右のグリーン・アイズの黒猫がチップ。そして、左の金色の瞳の黒猫クンはノア君。
そうなんです、勝手に黒猫を描いてきました、あはは。実はこれ、黒猫振興会の代表として、ノア君とチップを描いたのです。
そうしたら奇遇にも、これを描いた2、3日後に、黒猫振興会のnoir会長から、「黒猫振興会の黒猫会員がついに200匹を超えた!」というおめでたいお知らせが届いたのです。そもそもは、noirさんと僕が、アメリカでの黒猫人気の無さに嘆いて、半ば冗談で始めたような「黒猫振興会」だったのですが、ついに200匹突破ですか。いやぁ、めでたい! よし、こうなったら、(どうなったら?)、1000匹、いや、1万匹を目指しましょう、会長!
(おめでたい黒猫200匹突破が書き記されたnoirさんのエントリーはこちら!)
そんなこんなで、時間を見つけてはピーターのお手伝いをしている僕とケヴィンですが、ミューラルの前の通りを走る車から、「good job, guys!」、「looks great! I'm loving it!」といった声がたくさん掛かります。地元の人たちにも喜んでもらえているようで、僕としてもとても嬉しく思います。完成までには最低でも数ヶ月は掛かりそうですが、もし、僕たちを見掛けたら、是非、声を掛けて下さいね!
最後に、日暮れ前に記念に一枚。
そんな中、楽しみにしているのが、今回のエントリーで紹介する「ミューラル・プロジェクト」。「ミューラル」という言葉は、果たして日本でどれくらい認知されているのかは、海外で生活している僕としては今ひとつ実感できないのですが、つまりは「壁画」のことですね。ちなみに、「グラフィティ」と混同されることも多いようですが、こちらは「落書き」を意味します。それに対し、「ミューラル」は、街中の壁を利用したアートです。
ケヴィンの友人の中に、ここオークランドで活躍するミューラル・アーティストがいます。彼の名前はピーター・リー。今までに、数多くの美しいミューラルを仕上げてきました。特に、レイク・メリット周辺は、ちょっと歩けば彼のミューラルに遭遇するほどです。そんな中、彼がただ今取りかかっている新しいミュ-ラル・プロジェクトが、レイク・ビュー小学校の巨大な壁面を利用したもの。この壁面ですが、ハイウェイ580号線のgrand avenueの入り口/出口に面していて、とても人目につきやすいところに位置します。
このプロジェクトでは、ピーターを筆頭に、地元のアーティストが数多く彼のアシスタントとして参加しているのですが、去年の6月から始まった当時から、ケヴィンと僕もこのプロジェクトに参加しないかという誘いをピーターから受けていたのです。とは言うものの、なに分にも忙しく、なかなか時間が取れずに数ヶ月経ってしまったのですが、一月に入り時間的に余裕ができたので、空いている時間を利用してお手伝いをすることにしました。もっとも、ケヴィンは水彩画やイラストレーションが本職のアーティストだから良しとしても、僕は、ね? 僕の両親は共に美大を出ているとは言うものの、僕はと言えば、花のデザインをする前にスケッチをする程度で、絵を描くことに関しては完全の素人。心配が無い訳ではなかったのですが、ケヴィンのアシスタント程度のことならできるかな、ぐらいの軽い気持ちで初日は臨みました。
今回のプロジェクトですが、上でも書き記した通り、かなり大規模なもの。端から端までの長さが125メートル。高さはまちまちなのですが、高いところでは4メートルを超えるところも。面積にするとかなりのものです。そして、この壁面全体を使って、このプロジェクトのテーマである「our community, our world」を基に、世界中の風景を描いて行きます。
まずは地元のオークランドに始まり、北アメリカ、中南米、アフリカ、ヨーロッパ、中近東、アジア、日本、オセアニア、南太平洋、そして、最後の南極へと続きます。
僕とケヴィンがお手伝いしているのは、地元のオークランドのパート。オークランドのランドマークであるレイク・メリット、オークランド・トリビューン新聞社のタワー、レイダーズの本拠地のコロシアムなどを描いて行きます。
やり始める前は、まったくさっぱり自信の無い僕でしたが、いざやり始めてみると、面白い! 楽しみながらいろいろと描いてきました。

使う絵の具は、アクリル系のものが中心。

ケヴィンと僕が参加した地元オークランドの風景を描いたミューラル。

こちらも、オークランドの風景。












コラージュ。まだ絵の具が塗られていない下絵の部分や完成した南極の部分などなど。
そして、これはあくまでも僕の一存でやったことなのですが(・・・というか、役得?)、せっかくの記念なので、オークランドの風景の中に、遊び心でこんなものも描いてみました。小さいので見えるかな?

レイク・メリット付近の風景の全体図。(ちなみに、全体図は僕がひとりで描いたものではなく(って、当然だけど)、ピーターとケヴィンとの共作)。どうです、見つかりましたか?
見つからない? じゃあ、もう少し、アップして・・・

もう見つかったかな?
見つからない方のために、さらにアップして、

じゃじゃ~ん! 向かって右のグリーン・アイズの黒猫がチップ。そして、左の金色の瞳の黒猫クンはノア君。
そうなんです、勝手に黒猫を描いてきました、あはは。実はこれ、黒猫振興会の代表として、ノア君とチップを描いたのです。
そうしたら奇遇にも、これを描いた2、3日後に、黒猫振興会のnoir会長から、「黒猫振興会の黒猫会員がついに200匹を超えた!」というおめでたいお知らせが届いたのです。そもそもは、noirさんと僕が、アメリカでの黒猫人気の無さに嘆いて、半ば冗談で始めたような「黒猫振興会」だったのですが、ついに200匹突破ですか。いやぁ、めでたい! よし、こうなったら、(どうなったら?)、1000匹、いや、1万匹を目指しましょう、会長!
(おめでたい黒猫200匹突破が書き記されたnoirさんのエントリーはこちら!)
そんなこんなで、時間を見つけてはピーターのお手伝いをしている僕とケヴィンですが、ミューラルの前の通りを走る車から、「good job, guys!」、「looks great! I'm loving it!」といった声がたくさん掛かります。地元の人たちにも喜んでもらえているようで、僕としてもとても嬉しく思います。完成までには最低でも数ヶ月は掛かりそうですが、もし、僕たちを見掛けたら、是非、声を掛けて下さいね!
最後に、日暮れ前に記念に一枚。
