Sparkring Life

旧・京都Sparkring Life
通って住んだ足掛け10年の京都生活を終え、横浜に住まい中。
書く人:maiky

京都ひとり暮らし物語 #1

2010年03月02日 | 【京都】Diary


3月になっていつも思い出すのは、生まれて初めてひとり旅に出た日のこと。
2005年3月9日、自分に足りない部分を探しに、ひとり京都へ旅に出ました。
そこで心に出来た【夢】を実行したのが、2007年1月20日のことでした。

今日はちょっと自分なりにまとめてみようかと思います。
文字ばっかりで、長くなりそうだけど。
すみません、よろしければお付き合いくださいね。


私にとっての、「京都ひとり暮らし」は、修行でもあります。

 人見知りを治し、自分の力で生活できるようになること
 「京都」という恰好の舞台で、好きな歴史の勉強をして知識を深めること
 いままで一切してこなかった家事を、将来困らないように頑張ること 
 接客業に挑戦して、人と直接関わる仕事を見つけること


思い立ってから実行までの約2年間、自分なりに考えた目標です。
こうやって文字に並べると大そうなことのように見えるけど。
でもこれは、私なりの「覚悟」でもありました。

成人して社会人になっているとはいえ、両親の承諾なしには出来ません。
ただ「京都が好きだから~」では、私が親でも納得できません。
成人して社会人になっているからこそ、しっかりとした意見を述べられなければ、
許してもらえるとも思っていませんでした。

巧みな話術をもってすれば、口にするのは簡単です。
だからまず、夢実行までの間に地元で出来ることから始めてみました。

“京都が好きということの証明”  → 【京都検定を受験する】
“自分の力でひとり暮らしをする” → 【貯金スタート】
“私が京都をどう旅しているか”  → 【親と一緒に京都旅行】


などなど。
いま思えば、京都検定はいいタイミングで発起してくれました!
合格するかしないかではなく、勉強している過程が大事なんですよね。
その過程で、「五感を使って勉強したい」という思いもさらに強くなりました。
神奈川と京都、距離もあれば文化も違います。
机上だけではなくて、実際に見て歩いて、聞いて感じて学びたかった。
それは、いつか京都でひとり暮らしをした先も続けていきたいという夢にもなりました。

それからもう大人ですし、社会に出てお給料をいただいている身なので、
金銭面でも親に迷惑をかけるわけにはいきません。
「ちょっとだけでも出してくれ」なんて、みっともないでしょ!?
ただ恥ずかしながらそれまでほとんど貯金がなかったので。

『引越し資金&1年分の家賃』 が賄えるだけの貯金を始めました。

金額は大まかです。引越し資金も大体の相場で考えたし、
家賃も自分の希望する金額(例えば6万とか)で計算してみました。


それと結構大事かなーと思っているのが、親と一緒に京都へ行くこと。
自分がどんな感じに旅をしているのか分かってもらえるでしょ?
親も久しぶりの京都だったし、私が案内するという感じになってた。
それまでに私も何回かひとり旅を重ねていたので、あれこれあれこれ、
うっとおしいほどに喋りまくり、行きつけのこ豆やさんにも連れて行きました。
私は普通に楽しくて旅をしていたけど。
親にしてみれば、「自分の子がひとりで旅して学んだこと、知り合った人を、
楽しそうに教えてくれる」というのは安心するんじゃないかなぁと思うのです。
聞いたことないので分からないけど(笑)



「京都ひとり暮らし」の憧れを抱きながら、まずは地元で京都検定の勉強、
地道な貯金、そしてほぼ毎月京都に通うということを積み重ねて。
検定は落ちたけど貯金は目標達成、京都での知り合いも少しずつ増えていって、
会社にも退職の意を伝え、初ひとり旅から約2年後に無事京都へやってきました。

とりあえず、まずはここまで。
次の記事では京都へ引っ越してからのことを書きますね。


6 コメント

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一人旅 (yuzuko)
2010-03-02 23:52:32
そうですか、3月9日初一人旅でしたか

私の初一人旅は屋久島でした
私も初一人旅は忘れられない
その後、いろいろ…
でも、京都メインで絡めることが多いです

親を連れて行くと安心ですよね
私も4年前、親と京都に行きましたよ

3月9日私の誕生日だったりします
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こんばんは (でー)
2010-03-03 00:15:38
わたしも京都が好きで、いつかは「京都で暮らしたい」とぼんやりと考えていました。
maikyさんが素敵な京都ひとり暮らしをされていることに憧れ、
どういった過程があったのか気になり、前のブログも全部読ませていただきました

ブログを読んでいても、maikyさんがはっきりとした自分の考えを持っているのもわかりますし、
なおかつ目標も実証したから御両親も納得されたのでしょうね。

今回の記事を読ませていただいて、身の引き締まる思いがしました!
あらゆる面で前途多難ですが。。まずは自分の意志をはっきりさせたいです。
次の記事も楽しみにしています
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感動しました(^o^)/ (Ichino)
2010-03-04 00:55:01
4年前のお雛祭り3月3日、私の一人旅も行き先は京都でした。
ドキドキ、ワクワク、新幹線の中で落ち着きませんでした。
二度と会えなくなってしまった人が眠る、東山五条の大谷本廟さんにお墓参りでした。
信じられないでいる事実を受け入れなさいと、自身に言い聞かせるための旅だったのです。
薄日が差しながらキラキラ小雪が舞って寒かったけど、お日様の光の柱が天と結ばれているような感じがしたことを覚えています。
瞳を閉じると今もその光景が見えてきます(*^_^*)
京都暮らしは生半可な気持ちでは出来ないとは思っていましたが、#2の方も読ませていただいて、ただただ素晴らしい、尊敬の言葉しかありません!!!
とても私には出来ることではありません。
しっかりとした考えがおありになって、行動力があって、一生懸命に生きていらして、頭が下がります。
京都に住む、それはただ住むのではなく、生活を成り立たせてこそ自立なのですよね(*^^)v
私はこれからもmaikyちゃんのブログで、京都の空気に触れさせていただけて嬉しいです。
とても素晴らしいお話、有難うございました。
これからも更新を楽しみにしています!!!
長々失礼いたしました<(_ _)>
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★yuzukoさんへ (maiky)
2010-03-05 21:39:33
yuzukoさんもうすぐお誕生日なんですね!?
少し早いですが、おめでとうございます~^^

そうなんですよー3月9日。
やっぱり初ひとり旅というものは忘れられませんよね。
初めての冒険のわけですからね。
屋久島も行ってみたいなぁ~。
アシタカを探しに…(笑)

自分としては大人のつもりでも、親からすれば子どもですからね。
いつまでも「保護者」なんですし。
一緒に旅して良かったなって思います。
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★でーさんへ (maiky)
2010-03-05 21:43:18
ぎゃ~全部読んでくださったのですね!?
かなりセキララに書いている頃もあったから、
今自分で読み返しても恥ずかしくなります^^;
でも、たいへんな労力だったことでしょう…
ありがとうございます。

日々をいつも通りに暮らしていると、つい初心や決心を忘れてしまいがちですが、
たまに振り返ってぶれていないか確認するのもいいですよね。
また気を引き締めようと思いました。

私も前途多難なのは同じですっ。
この先どうなるのかな~という不安は漠然とだけど、あります。
だけど自分の真ん中はしっかりと持って、
毎日元気に過ごすことが大事なんだろうなって思います!

でーさんもファイトですっ。
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★Ichinoさんへ (maiky)
2010-03-05 21:49:29
改めて思うのは、やっぱり女性というのは強いですね。
自分を奮い立たせるために、ひとりで旅をしようとするのですから。
男性のひとり旅より、女性のひとり旅の方が昔からリスクも高かったですしね。
Ichinoさんが見たお日様の光の柱、「天使の梯子」と呼ばれているものですよね。
あれって本当に幻想的で、空と大地の距離感を感じさせてくれるものですよね。
Ichinoさんと、大切な方との距離は、そう遠くないはずです^^

私はただ「移住」を達成しただけで、まだ「目標」は実行中です^^;
きっと終わりはないんだろうなぁって思います。
住むだけでは簡単ですもんね。お金があればなんでも出来ますし。
でも、そんなんで自分が満足するのかといったら…NO。
それを模索していくのもなかなか楽しいなって思います。

まだまだ未熟者ですが、こんなブログでよろしければ今後ともよろしくお願いしますっ
ありがとうございました^^
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