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開き直り

2005-07-16 14:04:33 | Weblog
落札価格と工事の質、「国発注」も無関係…専門家分析 (読売新聞) - goo ニュース

  国土交通省が発注し2003年度に完成した約1万3000件の入札工事に関するデータをもとに、読売新聞が複数の専門家に、落札率(予定価格に占める落札価格の割合)と工事の品質に関する分析を依頼したところ、「両者には、ほとんど相関関係がない」との結論が15日得られた。
 同省は「一般競争入札だと、落札価格が下がって品質低下を招く」との理由から、多くの工事で「談合の温床」とされる指名競争入札を採用。全国10県で価格と品質の相関関係が否定されたとの本紙報道に対し、北側国交相や岩村敬同省次官は「国と地方では違う」と反論していたが、分析結果はその主張を根底から覆した形だ。

 工事に関するデータは、国交省が民主党の尾立源幸参院議員の求めに応じて提出した。対象工事からは、1000万円未満の約1800件の工事は除かれている。読売新聞では、入札契約適正化法の指針に沿って同省が算定した各工事の「成績評定」と「落札率」の関係について分析を依頼した。

 その結果、京都大経済研究所所長の佐和隆光教授(計量経済学)の分析では、両者の関係の強さを示す相関係数は0・18。「関係があると言うには相関係数が少なくとも0・5以上であることが必要。この数値ではほとんど関係はないと言える」としている。

 さらに、両者の関係を正確に調べるうえで統計学上意味のある工事を佐和教授が抽出し、その落札率と工事成績の関係を分析したところ、相関係数は0・06と、よりゼロに近付いた。これは、落札率が10%下がっても成績評定は100点満点で平均0・6点しか下がらないことを示すという。

 慶応大商学部の跡田直澄教授(公共経済学)の分析でも、全工事を対象にした相関係数は0・18で、契約金額など他の要素を加えて計算すると、さらに関係は薄くなり、落札率が1%下がっても成績は0・07%しか下がらないとの結果が出た。明海大歯学部の井川俊彦教授(統計学)も「相関関係はない。むしろ、落札率が高いグループでも、品質の低いものが多いなど、大きなばらつきが目立つ」と分析した。

 国交省はこれまで、03年度完成工事のうち、落札率が著しく低いと、それ以外の工事に比べ、不良工事の割合が3・6倍に増えるとの理由で、「一般競争入札だと工事の質が確保できない」と説明。北側国交相や岩村次官の発言は、これに基づいたものとみられるが、佐和教授は「国交省が強調している低入札の不良工事は全体の0・4%にすぎず、統計学上は『異常値』として処理されるべきだ。それを全体の傾向のように示すのはおかしい」としている。

 3人の分析結果に対し、国交省技術調査課では「国交省としては、落札率と工事の成績には明確な関係があると考えており、低入札の方が明らかに工事成績は悪い。このデータについては、これ以上、分析する予定はない」としている。


結局、県発注分析報道に引き続き、国発注も落札率(予定価格に占める落札価格の割合)と工事の品質に関してほとんど相関関係がないとのこと。
なのに、この結果に対し国は「国交省としては、落札率と工事の成績には明確な関係があると考えており、低入札の方が明らかに工事成績は悪い。このデータについては、これ以上、分析する予定はない」とほざいている。
ここまで豪語するのなら、自分(国)の考えが間違ってないという根拠をデータで明らかにしてもらいたい。
増税する前に、こいつらの仕事のやり方を変えさせる方が先とちゃうかなぁ。