新・シュミのハバ

ついに、定期小説の更新スタート!!!
いつまで、続くのやら・・・。

素晴らしき日常、とセコイ一日

2006-07-19 22:48:29 | 変な話
素晴らしき日々は、何気ない九段下。

とはいえ、日常は戦いの連続である。
僕らに与えられた試練は、ときに厳しく、ときに切なく。

「CDを50枚売れば5000円プラス」
とあるCDショップの広告のその文字が頭から焼きついて離れなかった。
初夏だった。

7月は怒涛のリリースウィークが続く。
何がかというと、CD、DVD、本、エトセトラである。
ちなみに7月中に買った(または予約した)商品のラインナップとして
CD:
・くるりとリップスライム「Juice」
・Mr.Children「箒星(DVD付)限定盤」
・MAXIMUM THE HORMONE「恋のメガラバ」
・mihimaru GT「ツヨクツヨク」
・スピッツ「魔法のコトバ」
・Dragon Ash「Ivory」
・コブクロ「君という名の翼」
・上木彩矢「Secret Code」
・アンダーグラフ「素晴らしき日常」
・くるり「ベスト オブ くるり/TOWER OF MUSIC LOVER」
DVD:
・コブクロ「KOBUKURO LIVE at 武道館 NAMELESS WORLD」
・青山真治監督作品「エリ・エリ・レマ・サバクタニ 豪華版」
本:
・東野圭吾「赤い指」
・乙一「失われる物語、文庫版」
・オムニバス小説「LOVE or LIKE」

と、金額にすると物凄いことになってしまうのだ。

というわけで、CDを売りに行くことを決心した。

CDを100枚大きめのカバン二個に詰め、売りに出掛けた。
一つは自転車のカゴに無理矢理詰め込み、もう一つはハンドルにぶら下げて出発した。
そして、一杯一杯の状態で7キロ近く自転車を走らせた。
途中、何度も死にかけたが、なんとかCDショップに到着した。
頭の中で谷村新司と加山雄三の「サライ」が流れていた。

その店は一階が電気屋で二階がCDショップになっていたため、100枚のCDが入ったカバンを抱えて階段を駆け上がった。
レジにどデカいカバンを持っていくと、店員が驚いた顔をしながら僕の顔を見ていた。
査定時間が一時間ほどかかるということで、本屋で「さおだけ屋はなぜ潰れないのか」を立ち読みしながら査定を待った。

そしてついに査定が終わった。
店員が、なぜか得意げに査定金額を僕に見せた。
絶句した。
なんと査定枚数が99枚になっていたのである。
一枚、査定できないCDを返品された。
なんと、中身が入っていなかったのである。
「箱だけの販売は致しておりませんので。」と店員が皮肉を込めて言った。
「あっ、箱だけの販売はしてないんですか。」と僕はワケの分からない言葉を返した。

しかし、ここで引き下がるワケにはいかなかった。
あと一枚あれば5000円プラスなのである。
あと一枚あれば・・・
と、ここで僕はひらめいた。
そういえばここはCDショップなのである。

僕は店員に、「買取はまた今度にします」と思いっきり迷惑な事を言い放ち、100枚のCDを返してもらった。
そして、どデカいカバンを抱えながら、中古CDの棚に行った。
そこでDA PUMPの100円で販売されていたアルバムを手に取ると、何食わぬ顔でそのCDを購入した。
そして、一旦店を出た。
僕は急いで階段を駆け下りた。
そして、先ほど買ったCDの値段のシールを剥がすと、また階段を駆け上がった。
そして何食わぬ顔で、レジへと向かったのである。

店員が物凄い怪訝な顔をしていたが、無視した。
そして、「あの、コレ買取お願いします。」と言い放ったのである。
無理だろうな、と思っていたら、意外にあっさり整理番号が書かれた紙を渡された。

100枚もあるのに査定時間が10分くらいしかかからなかった。
また何食わぬ顔をしてレジに向かった。
そして、店員から買取金額約13000円を手にすると、何食わぬ顔をして店を出た。
こうして僕は買取アップ10000円+買取金額3000円を手にしたのである。
自転車で、13000円と中身のないCDを持って、家に帰った。
有意義な一日であった。

と、また無意味な文章をだらだら書いたが、今日もブレイブなストーリーは身の回りで展開されなかったので、こんなことしか書けない。
なんかもっと、夜の校舎窓ガラス壊してまわる、みたいなことできればいいのに。