2008年3月19日(水)祖母が逝ってしまいました。享年94歳・・・大往生です。合掌。
従前より年相応に痛んできてはいました。年明けから祖父が急激に要介護状態になり、一時期は”危ないかなぁ”と思われたのですが、これまた急激に回復。寝たきり状態から自力で入浴できるほどに・・・。一安心していた矢先でした。
今月初め位から”ボケ”の状態が酷くなってきて、言動が怪しかったりはっきりしたりの繰り返しだったそうです。それでも、体調の良い日には祖父と入浴したり、世話をしている母や妹に感謝の言葉があったり・・・それなりに元気ではあった様でした。
朝、新聞を取りに行ってこけたのが堪えたのでしょうか?痛みもあったのでしょう、ぐったりと寝ているようになったそうです。身体も心も急激に弱ってしまったのでしょう。当日、朝はお茶を飲んだそうですが、午前中に様子を見に行くと息も無く、忽ち掛かりつけの医者が来てくれたのですが駄目でした。
通夜の日、雨は降ったものの午後にはあがり、明けて葬儀当日は春らしい暖かな日でした。祖母に近親の親族が集まり、小振りながら良い葬儀でした。晩年は人付き合いも無く、家から出る事も殆ど無かった祖母でしたが、充分にお別れが出来た事でしょう。
祖父曰く、「極楽の門が開いている”彼岸”に逝けて良かった。」なるほど。こうした教えが安らかに死を受け入れさせてくれるのでしょう。死と向き合うのが人生。”如何に生きるか”即ち”如何に死ぬるか”。あらためて考え、受け入れた気がします。
また、祖父は葬儀の翌朝、こんな事を言っていました。「一昨日は人生の節目だったよ。いろいろあった、思い出すよ。(昨日は)さしみが旨かったから歩けた。(若いころは)餅が好きで、鍋いっぱい食べた。食は力だ。その分働いた。」短く断片的ですが、深い言葉でした。97歳。元気でいてください。