まさおレポート

「容疑者Xの献身」 読書メモ

東野圭吾氏「容疑者Xの献身」をオフィスの帰りの電車で読みはじめ、家に帰ってからも読み続けて深夜に読み終えた。つまり面白かった。

この物語は隅田川沿いの青いシートで囲った小屋がおおきな役割を演じる。新大橋の浜町よりにあるこの地域に10年ほど前に住んだ。住んだというのは正確ではない。当時勤務した会社の新サービス立ち上げ期でウィークデイは家に帰れずに、マンションを借りてもらってホテル代わりの仮住まいをした。

毎朝隅田川を眺め、視野には少し青い小屋も入った。整然としており住民はこぎれいにしていた。毎朝リヤカーをひいて段ボール集めにいく人達と行き会った。ある日そのひとりが新大橋通りで倒れていた。事故にあったのだ。男は解放されたようなおだやかな顔を天に向けて、額からかすかに血を流していた。救急車が近づいていた。引き取り手のないままに息を引き取るのかと思った記憶がある。

小説の事件の舞台のすぐ側に住んだ経験があるなどはそうあるものではない。そんな場所に関する興味も手伝って一気に面白く読んだ。あえて言えば弁当屋で働く女性のイメージが結びにくい。石神も現実にはいそうもない男だが。
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