半年ごとに国に帰るカップル、その友人と一緒にバイパス沿いにあるアリーナに一年ぶりでいく。喫煙の可否で部屋はわかれており、どちらも去年と同じく満席に近く賑わっている。メニューにWAGYUと書かれたもの200Gをミディアムレアで食べる。オーストラリア産なのにWAGYUとは日本人を意識したネーミングかな。肉はテンダーロインでいつも家庭で食べるものよりやや脂っぽい。同席者に「どうだ 味は」と聞かれたので7 . . . 本文を読む
登場人物の相関は一筋縄ではいかない。マトリクスのなかに埋め込まれたそれぞれの人物のふるまいは混とんとしているが、まさにそれが人の世だろう。
①親に見守られずに育った4人の兄弟たちの奇人性。もっとも手をかけられなかったドミトリーが父を殺すと考えるのが自然だが、もっとも長い時間を父と過ごしたスメルジャコフが父を殺す。父はスメルジャコフを他の兄弟に比べて可愛がっていた。ドミトリーやイワンが持っていた嫌 . . . 本文を読む
かつて職場の若い女性から聞いた話だが、その女性は海外旅行の旅先で2回も知人に会ったことがあるそうだ。あるときはパリの街角で、あるときは南米のとある街で、それぞれ別の友人にばったりあったそうだ。
友人の男性から聞いた話では、ガールフレンドと休暇を楽しんでいた韓国の焼肉屋のトイレで、これもばったりと会社の上役にあったという。
いずれも遭遇する確率を計算すると、とんでもなく小さいものになる。
法華 . . . 本文を読む
60型ディスプレイを購入してからよく映画を見るようになった。昨夜はThe Readerを観た。2008年の米独合作で、ベルンハルト・シュリンクの小説「朗読者」を映画化したもの。ケイト・ウィンスレットが好演している。
とにかく映像がきれいだ。主人公の少年が池で泳ぐところを上から撮った映像や、20年経った後にハンナの墓を訪れる丘の映像は見事だ。
例によって予備知識なく見だしたので、最初は15歳の男 . . . 本文を読む
バリ島土着の人々はバリヒンドゥ教一色だ。このバリヒンドゥーはインドに発生したヒンドゥがバリに伝来したものだが、インドのそれとはかなり趣が異なると聞く。何が具体的に異なるのか詳細はしらないので今後の興味のある探求テーマとなる。最も興味をそそるのは、ある宗教あるいは一派が伝来してその土着の信仰と結びつき、どのような変遷と混淆を見るのかという点にある。
葬儀の際に棺を運ぶ牛のはりがたや街の角でときおり . . . 本文を読む
バリ島土着の人々はバリヒンドゥ教一色だ。このバリヒンドゥーはインドに発生したヒンドゥがバリに伝来したものだが、インドのそれとはかなり趣が異なると聞く。何が具体的に異なるのか詳細はしらないので今後の興味のある探求テーマとなるが、わたしの最も興味をそそるのは、ある宗教あるいは一派が伝来してその土着信仰と結びつき、どのような変遷と混淆を見ることができるかという点にある。
バリのヒンドゥ教は儀式を尊重し . . . 本文を読む
今日はバリのサカ歴の新年、お正月だ。ついこのあいだウク歴のお正月であるガルンガンがあったからバリでは西暦、ウク歴(210日毎)、サカ歴(太陰暦で一年)の合計3種のお正月があることになる。もっともバリ人は西暦のお正月にはほとんど関心を払わない。
この日はブト・カロがバリ中で活動が活発化するため、そのとばっちりを恐れて人々は家に閉じこもり、火や灯りを使わない。バリ中で外出が禁止され、街は極めて静かだ . . . 本文を読む
ニュピ(nyepi バリの新年)を明日に控えてオゴオゴの準備が進んでいる。新年を迎えるために、鬼や悪魔を一掃する行事らしい。鬼や悪魔を追い払うために、それよりも一層恐ろしい姿かたちの異形のものをこしらえ、夜の8時過ぎから大通りを練り歩く。バンジャールごとにこのオゴオゴを作り、行列する。
8時過ぎに第一陣のオゴオゴがやってくると、通りは瞬く間に見物客であふれて、人々の頭越しに写真をとる。
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滞在中のビラでの年中行事になっている家寺のお祭りや建築完成祝、お葬式に祭事を執り行う坊さんをまじかに5回ばかり見た程度で、バリの坊さんを特に詳しく知っているわけではない。多少きらびやかな帽子をかぶったあごひげを生やした老年の坊さんがマントラを唱えながら聖水を振りかける儀式が延々と続く。見かけはどこにでもいるバリの老人で、帽子とひげが見た目に異なるだけの素朴な印象だ。滞在ホテルに招かれる坊さんはこの . . . 本文を読む
いつも思わず笑ってしまう(微笑んでしまう)のだが、ビラのスタッフたちは実に仲がよくて、勤務中でも男同士で手をつないだり、肩を組み合って歩いている。男女のスタッフでも特に恋人でもなさそうだが肩を組み合ってあるいている。まあ、特に深い意味は無いのはすぐにわかる。日本で幼稚園の子供たちが手をつないであるいているのとそう変わらないのだろう。
わたしの目に、(あるいは旅行者の目にもやはりおかしく映るらしく . . . 本文を読む
今日はバリ在住20年という女性と仕事の待ち時間によもやま話をした。そのうちバリの日本料理店の話になった。料理にとって大事なことは料理人の漂わせるオーラではないかということで話が合った。料理人の漂わせるオーラとは、要はその人が食べ物や酒、ワインに触れるだけで一層おいしくなる雰囲気をもつ方の漂わせる雰囲気をさしている。手にふれるものを何でも金に替えるミダス王みたいなものだ。昔、フランス料理の仕上げに唾 . . . 本文を読む
「カラマーゾフの兄弟」 長男ドミトリーがどうしても三千ルーブルの金を工面する必要がある。最後の手段で出かけたホフラコーワ夫人とのやりとりは切羽詰まった場面なのだが、とてもおかしい。ドミトリーの必死の借金のお願いがホフラコーワ夫人には通じていないで、夫人の金鉱探しのビジネスのドミトリーに対する勧誘にすり替わっている。頭に血が上っているドミトリーには途中までホフラコーワ夫人の違う話がみえていないので、 . . . 本文を読む
昨夜の12時近く、突然、本当に突然、猛烈な雨と嵐が始まった。それはバリで初めて経験するレベルのすごいもので、飛び込んでくる雨に思わず窓を閉めた。その直後に停電になり、朝起きても依然電気がこない。その後、延々と停電は続き、ようやく3時過ぎに回復した。昨夜の嵐で電柱が倒れたためだという。
停電ではネットは使えないのでプールサイドに集まってきた皆さんと歓談、真夏(バリは常夏だが)の怪談話で盛り上がる。 . . . 本文を読む
雨季、乾季の変わり目のせいか、このところ風が強い。鉢植えにしているブーゲンビリアが風で倒れそうだ。なにかしっかりした支えが必要だろう。昨夕いつもの時間にプールに入ると、いつになく冷たい。風がプール表面の気化熱を奪い、水温を下げるのだろう。早く安定した涼しい風が吹いて欲しい。
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