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まさおレポート

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映画 回想の名台詞 地獄に堕ちた勇者ども

2025-05-05 | 映画 絵画・写真作品含む
久々に傑作と云える映画をみた。生涯忘れがたい映画作品の一つになろう。この壮麗にして暗鬱、耽美的にして醜怪、形容を絶するような高度の映画作品を見たあとでは、大ていの映画は歯ごたえのないものになってしまうにちがいない。 三島由紀夫 映画芸術より   . . . 本文を読む

映画 回想の名台詞 フェリーニの「道」 ジェルソミーナはザンパーノの神、そしてわたしの神は

2025-05-04 | 映画 絵画・写真作品含む
青年 「この世の中にあるものは何かの役に立つんだ 例えば この石だ」ジェルソミーナ 「どれ?」青年 「どれでもいい こんな小石でも何か役に立ってる」ジェルソミーナ 「どんな?」青年 「それは・・・おれなんかに聞いても わからんよ           神様はご存知だ           お前が生れる時も死ぬ時も           人間にはわからん           おれには小石が       . . . 本文を読む

ネトフリ「幸せの列車に乗せられた少年」理屈抜きに涙腺緩む

2025-04-30 | 映画 絵画・写真作品含む
ナポリもモデナも20年ほど前に訪れたのでそれだけでもこの映画は懐かしいのだ。 戦後の貧窮したナポリで母一人男の子一人の親子がモデナに共産党を介して子供を預ける。この母親は愛情は溢れるほどあるのだがうまく表現ができない。 モデナでは里親になってくれた女性を少年は慕う。少年は当初の予定通り小麦が実る頃にナポリに帰ってくるが母親とうまくやっていけない。少年はバイオリンを質屋に預けられたことで列車に飛 . . . 本文を読む

映画 オール・ザット・ジャズ

2025-04-28 | 映画 絵画・写真作品含む
死の受容プロセスを精神科医エリザベス・キューブラー・ロスは5つの段階があると。 1.否認 頭では理解しようとするが、感情的にその事実を否認している。2.怒り 「どうして自分がこんなことになるのか」という怒り。3.取り引き 神や仏にすがり、死を遅らせてほしいと願う。4.抑うつ 回避ができないことを知る。5.受容 オール・ザット・ジャズではこの5段階 否認・怒り・取り引き・抑うつ・受容が繰り返 . . . 本文を読む

俺たちに明日はない

2025-04-26 | 映画 絵画・写真作品含む
俺たちに明日はない 1967年アメリカ映画 「車にもたれて寄り添う」シーン、この時、ボニーもクライドも、心の奥底では「この逃避行の終わり」が近いことを感じている。 追っ手は確実に迫っている 逃げ道はもうほとんどない それでも、誰も手放したくない 彼らが抱き合うのは、勝利でも希望でもない。「死に向かうことへの痛み」と「せめてもの慰め」。 彼は、女を幸せにする力が自分にはないと知って . . . 本文を読む

映画 回想の名台詞 明日に向かって撃て 「綺麗なとこで泳ぎを習って」

2025-04-25 | 映画 絵画・写真作品含む
「飛ぼう!」「いやだ!」「なぜだ?」「泳げないんだ!」 「綺麗なところで泳ぎを習って」「泳ぎの話はするな」「女はどうだ」「手当たり次第さ」  このあと壮絶な死が。土壇場まで追い込まれてもオーストラリア行きの夢を語るならず者ポールニューマンの表情がいいですね。それに対するロバートレッドフォードの「女はどうだ」も切ない。   . . . 本文を読む

ルキノ・ビスコンティ―作品 美と官能は退廃と背徳によって輝きを増す

2025-04-24 | 映画 絵画・写真作品含む
追記 1981年のジャック・ニコルソン、ジェシカ・ラングの作品をNetflixで改めて観た。驚いたことにほとんどの細部を忘れている。そしてなんとエロい映画なんだと改めておもい知った。ジェシカ・ラングの匂いたつ色気とジャック・ニコルソンの悪の魅力に圧倒される。 初稿 今回帰国中にルキノ・ビスコンティ―の作品を7本連続してみた。貴族出身でバイセクシュアルの監督ビスコンティ―が描いた世界が見えて . . . 本文を読む

映画「ハリーとトント」ねえ、最後にしたのはいつ?

2025-04-23 | 映画 絵画・写真作品含む
「ねえ、最後にしたのはいつ?」 ハリーが旅先で娼婦と出会い質問される。これを観た当時30代のわたしはニヤリと笑ったが今では哄笑の後に一度は言われてみたいとの微かな羨望がある。 「人生は不可解だ!だからこそもがく」 これって人生最大でかつ最深のテーマだ。そしてこの不可解を未解決のまま突き抜けて穏やかな境地に至る。     . . . 本文を読む

映画「ひまわり」ひまわりの下にもイタリア兵の捕虜が埋まっています

2025-04-20 | 映画 絵画・写真作品含む
セリフではない、単なるアナウンスだが妙に深く刻み込まれた。 「家族をお探しの皆さん。1942年から44年の間にロシア戦線で行方不明になられた兵士の消息をお知りになりたい方は、右14番の窓口にお越しください。右です。繰り返します。右14番の窓口にお越しください」 プーチン この映画のこのセリフが心に染みないのだろうか。 1000㎞四方の雪 気がつくと家の中にいた 見知らぬ家 会った . . . 本文を読む

ネトフリ 「海の沈黙」を観た 昨年の小樽旅行と重なる風景

2025-04-16 | 映画 絵画・写真作品含む
このところ別の興味で日々を過ごしていたので映画をみる機会から遠ざかっていた。映像の美しさに惹かれた。ストーリーも興味を引くに十分だ。昨年行った小樽を思い出しながら観た。牡丹が謎めいて未だによく理解していないが。さすが倉本聰、このお年ですごい作品を作るもんだ。構想60年か、なるほどすごい作品にはそれなりの年月がかかるのかと月並みな感想を持ったが多分そうではないのだろう。竜二の存在がそれを否定している . . . 本文を読む

ネトフリ じいさんず 初めての銀行強盗 を観た

2025-01-03 | 映画 絵画・写真作品含む
愉快なコメディで、わたしと同年輩やそれ以上の年齢の仲良しじいさん3人が年金中止でパイが食えなくなることに憤慨し銀行強盗を思いつく。そして成功しめでたしめでたしで終わる。たわいのない筋であり毒にも薬にもならない、がははと笑い飛ばして以上終わりなのだが妙に後を引く。必殺仕掛け人をご存知だろう、藤田まことが闇の仕掛け人で、悪人を非合法にバッサバッサと始末していく。悪に悪を持って成敗していくのが痛快で、非 . . . 本文を読む