ソーシャルカンニングの時代

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もちろん、ヤフー知恵袋に限らず投稿サイトでは、ポイントや評価という回答者への金銭ではないインセンティブがあることは承知しています。でも、合格を切実に願う浪人生が貴重な制限時間を割いて問題文を投稿しているということは、時間内に、世界の何処かから解を授けてくれる人がいるのを信じているからで、その信頼はとても強固のように見えるし、実際に応えてくれる人がいた。これは、ある意味で梅田望夫氏や佐々木俊尚氏あたりが唱えていた、インターネットやソーシャルネットワーキングの理想社会そのものなんじゃないかという気もします。

いっそ別枠で集合知を活かした答案を作成する試験を実施してもいんじゃないでしょうか。デバイス持ち込み可で。というのも、今でも覚えているんですが、自分が受験生だったとき早稲田政経の日本史の問題で、歌人の会津八一の誕生日を問う問題がありました。どうしてもわからなかったからギブアップして正解を見たら「８月１日」。これは只のクイズなんじゃ・・・。山川の用語集を丸暗記してくるような猛者がいますから、易問ばかりだと差がつかないのはわかるのですが、こんなバカバカしい問題（？）を出すのだったら、ネットありきで答案を競わせるのもいいかも知れないと思うのです。