音次郎の夏炉冬扇

思ふこと考えること感じることを、徒然なるままに綴ります。

最近注目の3人

2010-06-14 00:32:22 | 時事問題
最近ワタシが注目している3人です。

【東海由紀子】
来月の参議院選挙の東京選挙区はいつにも増して大激戦区ですが、蓮舫への刺客と目される自民党公認で出馬予定の東海由紀子氏は、NHKスポーツキャスター、松下政経塾、外資系企業の要職という華々しいキャリアの持ち主ですが、あの東海辰弥さんの奥様でもあるんですね。東海さんといえば、京都大学ギャングスターズを2年連続日本一に導き、ミルズ杯(最優秀選手賞)を獲得した名QBで、当時はアメフトファンだけでなく一般にもその名を轟かせた伝説の人であります。

富山の県立高校時代は野球部だったのでパスは強肩、ラインの選手顔負けのガタイでありながらランにも定評があり、投げてよし走ってよしに加え、京大生の頭脳で複雑なフォーメーションを周知させる戦術理解度も抜群と、往年の若大将シリーズみたいなスーパーヒーローでした。彼を擁した京大は水野監督のもと、86年~87年と日大とレナウンを連続撃破。当時のアメフト界に君臨していたザ・体育会の日大・篠竹監督を切歯扼腕させたのは痛快事でした。

東海さんに憧れた人は多く、私も京大2連覇の翌年に予備校の寮にいたのですが、熱烈な信奉者のことを覚えています。彼はなんとしてもギャングスターズに入りたいと念じ、机に19番のユニホーム姿の写真を貼って、深夜まで猛勉強していましたが、結局その夢は叶いませんでした。ギャングスターズにはすぐ入部できるでしょうが、その前に京都大学に合格するのが難しいのです。余談ですが、ちなみにこの寮に私と同時期にいて、いつも玄関前で夜遅くまで素振りをしていた男は、後に東京六大学野球の首位打者になりました。

今はアサヒビールのビジネスマンとして、世界を股にかけて活躍しておられる東海さんですが、奥様の選挙では応援に入るのかな。自民党にも候補者本人にもさしたる関心はありませんが、ナマの東海辰弥さんと都内の何処かで遭遇できるとすれば、それだけはとても楽しみです。


【甲田良美】
今週は予選落ちでしたが(初優勝の後はもみくちゃ状態なので仕方ないか)、前週のリゾートトラストレディースで見事初優勝を飾った27歳、プロ1年目の新鋭です。この甲田プロは今時珍しいキャディーあがりで、高校まで女子ソフトボールの主将として活躍し、あの上野由岐子と同学年で対戦した経験もあるそうです。(「ファールチップがやっと」だったとか) いいじゃないですか、古くは岡本綾子、小林浩美といった海外でも名をなした先達もこの競技出身者であり、『1Q84』のヒロイン青豆は、学生時代からソフトボール選手として鳴らしたという設定です。今はどうか知りませんが、ソフトは女子で身体能力の高い子がやる代表的なスポーツでしょう。技術的にも頭が動かないステディーなスイングで、プレッシャーにも強そうなので、今後が期待されます。

男子女子を問わずジュニア出身者が主流のゴルフ界ですが、ゴルフチャンネルで昔のアマ大会の映像見てると、そのまんま現在のトッププロのオンパレードです。女子の場合、ジュニアで活躍すればかなりの確率で一線に残れそうです。(ジュニア人口が増加した今後はわかりませんが) ゴルフは金がかかるスポーツのため、プロゴルファーは親がプロ、練習場経営者(好きなだけ球が打てる)、トップアマというケースが非常に多く、普通の銀行員である遼クンのお父さんなんかはレアケースといっていい。大体週に4回もコースに出る自営業者というのは、会社を部下に任せてまわっていけるほどの余裕があるわけですから、一種の貴族です。

でも、子どもの頃からゴルフ一筋の職人タイプはなかなか世界では通用しません。特に日本の男子が世界で結果を残せないのは、体格の問題もそうですが、もともとの身体能力がそれほどでもないので、アスリートとしても化け物みたいなPGAツアープロに伍していくのが厳しいという現実があるからです。小柄で運動神経は平凡でも、藍ちゃんやさくらちゃんのように、親のサポートに乗って腕を磨き、あそこまで到達した選手というのも、もちろん素晴らしいのですが、お受験にも通じる人造人間集合的匂いがするゴルフ界に、甲田プロのような天然系の選手が出てきたのが嬉しい。要は色んなタイプがいるという多様性が大事なのです。

彼女はルックスにも恵まれていて、安西ひろ子似の目がパッチリの愛くるしい顔立ちでスタイルも抜群の健康美人です。それにしても凄いなあと思うのは、竹村真琴とかビジュアル系として有名な人はともかくとして、経歴的には地味な甲田良美プロにも、既にフェアリーパウダーというアパレルブランドのスポンサーがしっかりついていることです。先物買いの眼力の持ち主がいるんですね。それはともかく、早いとこ2勝目をあげて名実ともにトッププロの仲間入りを果たしてほしいですね。甲田プロ、応援していますヨ。


【川島永嗣】
3連敗どころか、3試合で1点もとれないんじゃないかと思われる今回の日本代表の中で唯一の光明は、イングランド戦の好セーブ連発で、どうやら正GKの座を射止めた感のある川島永嗣の存在です。彼の抜擢はもっと早くても良かった。この遅咲きの逸材も地元埼玉の公立高校出身というので一層シンパシーを感じます。

日本代表のGKは、民主党の鳩・菅みたいに、長らく川口と楢崎の二人が交互にまわしてきました。私は今回の川口の代表入りは無意味だと思っていますが(経験者なら楢崎はじめ沢山いる)、3回も出た川口よりも未出場のカズを帯同させた方が余程粋なキャスティングなのになあ・・・と今でも思っています。

スキージャンプ、スケートなどの五輪4回連続出場とかいって20年近くも席を譲らないベテラン勢に云いたいのですが、世界トップ10に入れないレベルであれば後進に道を空けてあげるべきです。こういうことを書くと、「相対的に国内上位が選出されるのが筋で、年齢や経験で逆差別はすべきじゃない」という反論が予想されます。でもそれは違うと思う。人は大舞台での経験を糧にグーンと伸びることが多く、その機会が与えられない若手は不幸です。仕事の世界でも、先輩や上位層がパージされたり、ぞろっと異動したりしたために、紹介案件などがまわってくるようになった若手が、そのまま波に乗り大成したとか、よくある話なんですね。柔道の谷みたいに、過去の栄光と政治力で延々と特別待遇で居座る人がいると、チャンスを得られない下の人たちのモチベーションに影を落とし、全体の底上げを阻害するだけだと思うんです。もういいじゃないですか、さんざんいい思いをしたんだから。

川島の話に戻ると、185cmで80㎏と恵まれた体格で、Wikiによると、プロ入りまではFWだったこともあり、足下の技術はGKでも屈指のレベルにあるんだとか。しかもゴールキーパーなのにヘディングシュートの名手だって・・・。最後のセットプレーでは、中沢・闘莉王と3人で攻めあがった方がいいんじゃないでしょうか。

こういう不遇だった異才の持ち主が、一線に躍り出て活躍するのは嬉しいことです。次の監督には、川島のように埋もれている才能を引き上げて開花に一役買って欲しいと切望します。



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4 コメント

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いいですね~ (TK)
2010-06-14 19:03:38
こんにちは、ご無沙汰しています。

>でもそれは違うと思う。人は大舞台での経験を糧にグーンと伸びることが多く、その機会が与えられない若手は不幸です。仕事の世界でも、先輩や上位層がパージされたり、ぞろっと異動したりしたために、紹介案件などがまわってくるようになった若手が、そのまま波に乗り大成したとか、よくある話なんですね。

↑非常に同感です。

最近の音次郎さんの記事は切れ味が増してますね。
・政界は理想的な再チャレンジ社会
・木瀬親方処分は重すぎる
・クルマ嫌いになった若者
↑どれも大変納得します。
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コメントありがとうございます (音次郎)
2010-06-15 08:03:17
TKさん、お久しぶりです。
昨日は疲れて帰宅したので、試合開始直前に寝てしまい、明け方にネットで日本勝利を知りました。雨の埼玉スタジアムにあの時刻であれだけたくさんの人が集まったのですから、サッカー協会は熱心なサポーターを大事にしなければなりません。
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Unknown (オーロックス うしこ)
2010-06-16 08:01:30
川島、浦東魂見せてくれましたね♪
中澤は三郷工業だったか…
このところ、サッカーが弱い埼玉
2人には頑張ってほしいものです。
しかし、長谷部も海外に行って成長しました↑やはり海外で揉まれるというい事は大事なんでしょうか。
一方、相撲協会は、どうなることやら…?
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コメントありがとうございます。 (音次郎)
2010-06-22 21:10:44
うしこ様、亀レスですみません。
川島はオランダ戦よくやったと思います。
浦和東は埼スタの至近距離でお膝元。なんでレッズは彼を獲らなかったのか。下部組織だけでなく、埼玉公立の逸材も取り逃さないようにしないと。
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