音次郎の夏炉冬扇

思ふこと考えること感じることを、徒然なるままに綴ります。

トム・ワトソンの至言

2010-11-18 23:58:02 | スポーツ
今日から開幕した男子ゴルフトーナメントのダンロップフェニックストーナメントに、あのトムワトソンが出場しています。日本ツアー参戦は12年ぶりですが、メジャー8勝を含む通算56勝で米ツアーの賞金王を5度もとった超大物が、読売新聞のインタビューに応えています。その語っている内容が非常に興味深いので、備忘的に。

トム・ワトソンといえば、61歳でありながら飛距離は衰えず、昨年の全英オープンはあと一歩のところで優勝を逃したものの健在ぶりを示し、遼クンと同組でラウンドした際も、孫を見守るような温かい視線が印象的でした。読売新聞18日朝刊に掲載された記事の概要は、

この大会の2度の優勝(80年、97年)はよく覚えていると云い、全盛期にしのぎを削ったAON(青木・ジャンボ尾崎・中嶋)との交流に触れたあと、自身が長く活躍する秘訣を問われ、健康と試合に出続けることの重要性を説いています。日本のホープ石川遼選手については、ショートゲームの巧さに感銘を受け、高い弾道は自分の若い頃を見ているようで、将来が有望だと称賛しています。

最も唸らされたのが次のくだりです。


インタビュアー:日本の若手が世界で活躍するにはどうすべきか。

T・ワトソン:世界で戦うことも大事だが、日本の試合にも出た方がいい。自分のルーツは忘れず、家族や友人とゆっくり過ごす時間が必要だ。ゴルフをしっかりして、居心地のいい場所も持つ。それが偉大な選手になるための条件だ。いいプレーをしていた時のタイガー・ウッズは、コースでは(自分の世界に集中し)完全な静寂の中でプレーできていたが、今の彼はスイング面でも、それができていない。プレッシャーとリラックスのバランスを取ることが大切ということだ。


悪い例として出しているように見えますが、スタンフォード大の後輩でもあるタイガーを慮っているところが好漢トム・ワトソンらしい。しかし前段の「世界に出ていくには日本を大事にせよ」というのは示唆的です。

ワトソンは2つのことを云っていると思うのですが、一つは「ルーツを忘れるな」で、もう一つは「プライベートを充実させよ」でしょうか。最近は留学生に訊かれて、日本のことを調べたりしていますから、私自身すごく実感できるものがあります。遼クンにも同様の趣旨で激励したようですが。

それと、ふとダルビッシュのことを連想しました。今オフにメジャー挑戦表明が噂され、球団も大エースの流出を半ば覚悟していたふしがありましたが、一転残留のウラには夫人とのゴタゴタがあったようです。本場へ打って出るのは、私生活を整理してからということでしょうか。

そういえばタイガーがツイッターを再開したようなので、フォローしてみることにします。


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