音次郎の夏炉冬扇

思ふこと考えること感じることを、徒然なるままに綴ります。

首都高を91歳男性が逆走

2010-01-12 05:10:49 | 事件
こ、怖いなあ。60代でよぼよぼになってしまう人もいれば、80代でも仕事もゴルフも現役なんていう人がいるので、人間の個体差は大きい。高齢者だからといって、ある年齢で一律に規制してしまうのはどうかと思うのですが、他人への甚大な影響を考えたら自動車の運転は自粛すべきなんでしょうね。

91歳、首都高1.3キロ逆走 正面衝突で4人死傷(asahi.com)

とばっちりを受けた30代の教員夫婦は軽傷のようですが、重傷という5歳のお子さんのことが気になります。大事に至らなければいいのですが。

350字足らずの新聞記事から読み取れる情報は多くないのですが、件の91歳男性が住んでいたのは千葉市若葉区更科町だといいます。ここから最寄りの高速道路出入り口といえば、よく渋滞情報でアナウンスされる穴川ICの一つ先の貝塚ICになるかと。もし男性が長年この辺りに在住していたのであれば、京葉道路は都内方面にアクセスするメインルートであり、今回事故が起こった首都高7号線に京葉道が接続してから既に40年近く経っています。だから慣れない場所で勝手がわからなかったという訳ではないはずです。

男性は錦糸町料金所を通過してから本線でUターンしたといいますから、おそらく手前の一之江か小松川で降りる予定だったのかもしれない。この男性の属性やバックグランドは不明なので想像するしかないのですが、三連休最終日の夕方に無職の91歳が高速道路を使ってどこに行こうとしていたんでしょうか? 一瞬お爺ちゃんが幼い孫に会いに行く図を想像しましたが、よく考えたら91歳となればもう一世代上になります。車を持ち出す際に、それを制止する家族はいなかったのか? など多くの謎が残ります。


高速道路「逆走」が多発 年間900件以上 45%が高齢者(産経ニュース)

この記事によると、高速道逆走の45%が高齢者というデータがあるようです。認知症のため、高速道路を走っている自覚がないケースも多いようで、これはかーなーり恐ろしい・・・。年齢による免許停止が難しいのであれば、逆送を防止する対策を考えなければなりません。カーナビでガンガン警報を鳴らすのも勿論ですが、今回の事故の盲点は、錦糸町料金所のゲートが開いていたということです。

もう一度状況を振り返ると、今回の91歳男性は首都高7号線上りの錦糸町料金所を通過した後、Uターンして今しがた走ってきた本線に戻り、逆方向を1.3km行ったところで対向車と正面衝突したということです。昔であれば料金所に人がいますから、入ろうとしたら咎められたでしょう。しかしETCは正規の方向から走ってきた車にはバーが下りて遮断されますが、逆方向からの侵入には反応しないというのがわかりました。しかし、逆走が超レアケースでなく年間900件以上発生しているわけですから、想定の範囲外ではないはずです。改善すべき問題でしょう。



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