音次郎の夏炉冬扇

思ふこと考えること感じることを、徒然なるままに綴ります。

卒園式

2008-03-19 23:18:06 | 身辺雑記
月日の流れるのは速いもので、今日は娘の幼稚園の卒園式です。私は手ぶれのせいで、ビデオカメラマンとしては失格の烙印を押されているため、ビデオ撮影は奥さんに任せて、保護者席に陣取りデジカメの方をを担当しました。

娘は3年保育のうえに、キッズやピアノで放課後の常連だったこともあり、この園では牢名主的古参のようでデカイ顔をしています。そういえば入園前の2年間も、長男の通園や行事で度々此処に来ていましたから、もう足掛け5年にもなるのです。

上の子の幼稚園選びの際に、11月の寒空の下に願書受付に徹夜で並ばせるところが多いことを知った私たちは「しゃらくせー」と立腹して、この来る者拒まずのマンモス幼稚園に子どもを入れることにしました。いわゆる「お勉強幼稚園」ではないカジュアルなところが気に入り、昨年隣の市に引っ越した後も、10ヶ月間引き続き通わせて、今日の卒園の日を迎えたというわけです。

娘は2年皆勤賞で表彰されて誇らしそうでしたが、上には上がいるもので、3年皆勤という猛者も数人いて思わず拍手しちゃいました。とにかく来続けた人を皆の前で表彰するというのも幼稚園ならではです。まあ卒業式というのは、ある種の感慨を起こさせますね。終身雇用が崩れた今、皆で一緒に入って皆で一緒に出て行く場所というのは、もはや学校しかなくなりましたから。

先日の寝台特急「銀河」ラストランのニュース映像では、最後になるとワーッと集まってきてカシャカシャ写真撮って満足して帰るという、毎度お約束ともいうべく「鉄」の方々の生態の一端を見ましたが、西村京太郎氏の「人が一緒に移動するというのは人生そのものなんです」という含蓄ある談話を寄せていたのが印象的でした。

上の子の時に感じたのですが、幼稚園の入園式というのは母親が主役だと思います。特に長子のママたちには、我が子がうまくやっていけるだろうかと不安そうな半面で、ようやくここまで漕ぎ着けたという安堵感が顔に出ています。出産から乳幼児期の世話、夜泣きや病気怪我に対処し、難関の公園デビューも乗り越えてきた歴戦のママたちは、予選を勝ち抜いて甲子園に出てきたチームや、激戦を戦い議席を得て選挙後の初国会に登院する国会議員たちのようです。

でも卒業式は何といっても先生と生徒が主役です。娘の担任の先生は、今回初めて卒園生を送り出したようで感無量の面持ちでした。たしか彼女が新人の年に年少組の副担任につき、翌年初めての担任として受け持ったクラスに娘が世話になり、引き続き年長でも担任だったのです。当時は女子高校生みたいなあどけなさがあったのですが、3年たって髪型はキャバ嬢みたいになるし、仕切りも堂々としていて、こんなところにも人の成長を見るのは、自分がおぢさんになったからでしょうか。

次は入学式です。


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