ワールドカップMVPは決勝で退場処分となったジダンが受賞しました。このゴールデンボール賞は、各国記者の投票によるものですが、これで3大会連続して優勝国から選出されないことになりました。でも「最高殊勲選手」でなく「最優秀選手」ですから、ジダンの決勝トーナメントでのパフォーマンスを考えると、当然の結果といえましょう。
今朝の試合は、前半のフランス先制点が限りなくシミュレーションに近い、イタリアにとって不運なPKによるものだったことを考えると、セットプレーから文句なしにゴールを決めたイタリアの優勝に違和感はありません。仮にジダンがPK戦に出ていたとしても、フランスの勝利が約束されたわけではないので。
それにしても、あの「頭突き」が話題になっていますね。
無言のジダンの代わりに、一方の当事者であるマテラッツィに報道陣が殺到したという・・・。「何を言ったんだ」と。
「偉大な選手がこんな大舞台の中、レッドカードで経歴を閉じたんだ。本来ならば決勝に勝ってジダンは5分間のスタンディング・オベーションを受けていたはずだ。それだけに悲しいんだよ」と語ったのはレイモン・ドメネク監督。
他も総じて、「華麗な経歴の汚点」「なぜ自らのキャリアの最後を報復で終わらせたのか」「キレた方が負けだ」という論調ですが、本当にそうでしょうか?
あの頭突きは、間違いなくジダンの歩んできた道であり、言い換えればジダンそのものなんですね。
インタビュー等などで見られる、はにかみやで静かな話し方から、謙虚で控えめな性格と評される反面、試合においては警告を受ける回数は少なくない。 有名なところでは、1998年フランスW杯で南アフリカの選手を両足で踏みつけ(2試合出場停止)、ユベントス時代の2000年チャンピオンズリーグではハンブルガーSVの選手へ頭突き(5試合出場停止)、レアル・マドリード時代の2004年リーガ・エスパニョーラではムルシアの選手に対して頭突き、また、2005年のリーガではビジャレアルの選手に対して突然平手打ちをするなど、瞬間的に頭に血が上りやすいことでも知られている。 最近では、2006年ドイツW杯の韓国戦で警告累積、次の試合が出場停止になった際、競技場内の扉を蹴り壊した。(Wikipedia)
あの官能的なボールタッチや、ピッチの外では物静かな紳士のジダンとはイメージが結びつきませんが、実は頭突きの常習犯だった!
しかし、最後を飾るとか引き際をどう魅せるかといったナルシスティックな意識は、劇場型政治家や役者なら、いの一番に考えるでしょうが、極限状態で戦っているスポーツ選手には、本来無縁なのかもしれません。これまでのキャリアで、何度も頭突きで退場をくらってきたジダンは、当然それをやればどうなるかもわかっていたでしょう。でも人って、~せずにはいられない―can't stop ~ingなことが誰しもあるんだと思います。あの場面でそれをやってピッチから去っていったジダンが人間的に思え、すごく格好いいなあと思いました。事実、苦楽を共にしてきたフランスのチームメイトは彼を責めてはいません。1対1で相手を倒すことが尊いと考えているのでしょう。江戸時代の昔から、五人組連帯責任の呪縛から解放されない日本人には理解できないメンタリティーかもしれません。
わが国には、90分間徹底的にマンマークされ、前線でユニ引っ張られたり、小突かれたり、踏まれたり、口撃され続けるほど、それだけ相手に畏怖されるようなエースがいませんからね。それに、最後にひとり芝生で数分間寝転んで涙流して、ホームページにケレン味たっぷりの手記を載せるような格好マンもなんだかなあという感じですしね。
その意味で、最後まで「手を使わずに」相手と闘って退場したジダンは、真のサッカープレーヤーと言えるのではないでしょうか。
今朝の試合は、前半のフランス先制点が限りなくシミュレーションに近い、イタリアにとって不運なPKによるものだったことを考えると、セットプレーから文句なしにゴールを決めたイタリアの優勝に違和感はありません。仮にジダンがPK戦に出ていたとしても、フランスの勝利が約束されたわけではないので。
それにしても、あの「頭突き」が話題になっていますね。
無言のジダンの代わりに、一方の当事者であるマテラッツィに報道陣が殺到したという・・・。「何を言ったんだ」と。
「偉大な選手がこんな大舞台の中、レッドカードで経歴を閉じたんだ。本来ならば決勝に勝ってジダンは5分間のスタンディング・オベーションを受けていたはずだ。それだけに悲しいんだよ」と語ったのはレイモン・ドメネク監督。
他も総じて、「華麗な経歴の汚点」「なぜ自らのキャリアの最後を報復で終わらせたのか」「キレた方が負けだ」という論調ですが、本当にそうでしょうか?
あの頭突きは、間違いなくジダンの歩んできた道であり、言い換えればジダンそのものなんですね。
インタビュー等などで見られる、はにかみやで静かな話し方から、謙虚で控えめな性格と評される反面、試合においては警告を受ける回数は少なくない。 有名なところでは、1998年フランスW杯で南アフリカの選手を両足で踏みつけ(2試合出場停止)、ユベントス時代の2000年チャンピオンズリーグではハンブルガーSVの選手へ頭突き(5試合出場停止)、レアル・マドリード時代の2004年リーガ・エスパニョーラではムルシアの選手に対して頭突き、また、2005年のリーガではビジャレアルの選手に対して突然平手打ちをするなど、瞬間的に頭に血が上りやすいことでも知られている。 最近では、2006年ドイツW杯の韓国戦で警告累積、次の試合が出場停止になった際、競技場内の扉を蹴り壊した。(Wikipedia)
あの官能的なボールタッチや、ピッチの外では物静かな紳士のジダンとはイメージが結びつきませんが、実は頭突きの常習犯だった!
しかし、最後を飾るとか引き際をどう魅せるかといったナルシスティックな意識は、劇場型政治家や役者なら、いの一番に考えるでしょうが、極限状態で戦っているスポーツ選手には、本来無縁なのかもしれません。これまでのキャリアで、何度も頭突きで退場をくらってきたジダンは、当然それをやればどうなるかもわかっていたでしょう。でも人って、~せずにはいられない―can't stop ~ingなことが誰しもあるんだと思います。あの場面でそれをやってピッチから去っていったジダンが人間的に思え、すごく格好いいなあと思いました。事実、苦楽を共にしてきたフランスのチームメイトは彼を責めてはいません。1対1で相手を倒すことが尊いと考えているのでしょう。江戸時代の昔から、五人組連帯責任の呪縛から解放されない日本人には理解できないメンタリティーかもしれません。
わが国には、90分間徹底的にマンマークされ、前線でユニ引っ張られたり、小突かれたり、踏まれたり、口撃され続けるほど、それだけ相手に畏怖されるようなエースがいませんからね。それに、最後にひとり芝生で数分間寝転んで涙流して、ホームページにケレン味たっぷりの手記を載せるような格好マンもなんだかなあという感じですしね。
その意味で、最後まで「手を使わずに」相手と闘って退場したジダンは、真のサッカープレーヤーと言えるのではないでしょうか。
日本代表もあれ位の気迫見せろよ!
その区別のつかないヤツがいるのが哀しい