音次郎の夏炉冬扇

思ふこと考えること感じることを、徒然なるままに綴ります。

愛犬の去勢手術

2009-11-07 23:25:03 | 身辺雑記
我が家の愛犬エースが本日去勢手術を済ませ、夕方に無事帰還しました。本件が以前からの懸案事項だったのは、私がなかなかGOサインを出さなかったからであります。

犬を飼っている人の誰に訊いても、やった方がいいよと答える去勢手術ですが、私の中ではなかなか腹に落ちず躊躇していました。

・発情期に限らず性的ストレスがなくなる
・生殖器系の発病率が抑えられる
・攻撃的な性格が緩和される

去勢することで上記のようなメリットが得られることはわかっていました。娘がソファーで昼寝している時など、エースが上に覆いかぶさって盛大に腰を振っている様子を見るのは、思わず獣姦という言葉を連想させるほどで、あまり気分のいいものではありません。ミニチュアダックスフンドという犬種からして、吠えるのはある程度仕方ないとして、近所のほぼ同年齢のワンちゃんが、術後は他人が近づいても吠えることはなく、大変おとなしくしている実例を目の当たりにして、妻の勧めにも半ば同意していました。

ただ、彼は♂としてこの世に生を受けながらも、人間の都合で一度も異性と交流することなく生涯を終えることになるわけです。病気でもないのにタマタマを取ってしまうのも、オス犬としてのアイデンティティーを同意なしに一方的に奪ってしまうことになるので抵抗があったのです。

勿論、自然のままがいいといったところで、ペットとして家の中に拘束しているのは我々の方だし、生殖させる予定はありません。となれば、病気予防とストレス軽減は犬のためにもなるという多くの先輩達が辿ったであろう理路を経て、予約していた病院について行きました。

単純な外科的措置であれば「治療」と割り切れるのですが、去勢のメリットとしておとなしくなるというのが逆に心配でした。あんなに手を焼いていたはずなのに、これは不思議な感情です。「手術によって性格が変わる」というのは、昔読んだSF小説で脳の中になんかを埋め込んで人格が一変してしまったみたいな世界を想像して怖いなと。

空手の稽古から帰ってきたら、エースが戻っていました。半日「入院」していたので寂しかったのか、すごい勢いで抱きついてきました。吠えるテンションも従前のままです。すぐには変わらないそうですが、なんだかホッとしました。


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4 コメント

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愚かな動物の癒しと愛玩の対象 (マルセル)
2009-11-08 12:51:51
まあ牛豚は食用で実に可哀想な存在ですが、犬猫は所詮人間という愚かな動物の癒しと愛玩の対象に過ぎないのかもしれません。
さて世界の中では性犯罪を犯したら去勢するという国があるそうです、日本でも性犯罪が減るかどうか、悪質な強姦罪に適用実験をしたらどうかと思います。
史記を書いた司馬遷は宦官で去勢された男ですが、その声は女性のようだったという伝説があります。
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そうですね (音次郎)
2009-11-11 01:03:25
>マルセルさん、毎度ありがとうございます。
性犯罪者も一様ではないと思いますが、去勢によって、自らが抱えきれないほどの支配性や攻撃性、性的欲求などがなくなりストレスフリーの状態になれば、もしかしたら当人もハッピーかもしれません。
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家の犬にも悩んでいます (すみれ)
2009-11-11 11:49:36
家も雄犬で、すごい攻撃的な犬(訓練士さんにも“癖の強い犬”と言わしめた)なので、密かに同じ心持で悩んでいました。
考えてみます・・・。
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術後は順調 (音次郎)
2009-11-14 23:59:36
>すみれさん、毎度です。
今のところ内面の劇的な変化は見られませんが、外傷の治癒の方は順調です。また報告します。
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