イスラム排撃

フランス議会で、ブルカ（イスラム教徒が使う、女性の顔を覆うスカーフ）禁止法案が成立する見通しのようです。
フランス国内におけるブルカ禁止は、2009年初夏に「ブルカは女性の自由と尊厳に反するものだ」としてサルコジ大統領が言い出したものですが、これが成立するとなると、フランスからのイスラム教徒の実質的“追放”と受け取られることになるかもしれません。

時を同じくして、オランダでは極右政党“自由党”のガート・ワイルダース党首がかつて製作した反イスラムのショート・フィルム「Fitna」に関する裁判が行われており、その判決が注目されています。
オランダでは以前から、イスラム移民が閉鎖的なコミュニティを形成してしまうことが問題視されていましたが、フランスで反イスラム法ともいうべき上記法案が成立した場合、その影響でオランダでも反イスラムの動きが加速する可能性があります。
そうした動きは、他の欧州諸国にも波及することになるでしょう。
以前のエントリでもお伝えした反イスラムの動きが欧州中に拡がることで、欧州諸国とイスラム諸国の間で溝が深まるおそれがあります。

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