p3ぶろぐ おかわり : 糸井正和経済経営研究所

金融・経済・経営の幅広い分析をお届けします。身近な路地裏経済から陰謀渦巻く国際戦略まで、様々なハナシをお楽しみ下さい。

今何G? そうね、代替ネ

2018-11-18 08:30:00 | 企業・産業
現在我々が使っているスマホは、主に4G(LTE)無線通信インフラの上でサービスを提供されています。
それより以前、3GのガラケーやPHSを使っていた頃に比べると、高速に、便利に、かつ多岐にわたるサービスを受けられるようになりました。
そして2020年には、次世代(5G)の無線通信インフラがサービスインする予定です。

ただし、我々がスマホを使う分には、色んなサービスに動画とかVR/AR技術なんかが入り込んでくるんだろうなぁ、くらいではあります。
そうなったらむしろ、ワタシのようなオっさんとしては、ウザったく感じる場面が多くなるかもしれません。

さて足下では、世界のスマホ出荷台数の減少が伝えられています
スマホの普及過程はピークを越えて、高性能化・大画面化やカメラの高機能化などがもたらす代替需要が、市場のドライバーになりつつあると言えるでしょう。
5Gになっても、ソレは変わらないだろうと、ワタシは思います。
一時的に4G→5Gの代替需要が盛り上がるでしょうが、ソレは2年からせいぜい3年程度で、終息するのではないでしょうか。

一方で、この秋から総務省の主導で始められている実証実験の内容を見ると、5G無線通信は、より広い範囲の社会インフラに組み込まれるカタチになるようで。
つい一昨日(11/16)も、楽天が野球のスタジアム内サービスで様々な応用を検討しているコトが報じられています。これは、なかなか面白い。他のスポーツにも応用して、そのエンターテインメント性を高めて欲しいですネ。
通信機器メーカーの中のヒトによると技術的な“壁”がまだ高いようですが、頑張って頂きたいトコロです。
…なので、無線通信装置というカテゴリーは、スマホ以外に新たな応用領域を拡げて、市場が拡大するコトが予想されます

そうなると、継続的に不足が予想されるのが、無線通信関連の電子部品。
5G化によって、無線通信関連電子部品メーカーの更なる成長が期待できるでしょう。
ところがその電子部品メーカーの株は、先日のiPhone XR増産中止報道で、大きく値を下げました。
“アップル関連企業”として株価を伸ばしたこれまでの経緯が、逆に株価を引き下げたカタチです。

株式市場では、一旦付いた“レッテル”は、なかなか払拭されません。
5G時代になっても、それら電子部品メーカーの株価が、伸びる業績に対して、代替需要が主となるスマホに足を引っ張られる展開が懸念されるトコロです。

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