幹事さんのひとりごと

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カチカチ山

2013年02月28日 | 暇人の無駄知識
昔々、あるところに、おじいさんとおばあさんがいました。
おじいさんが畑で種を蒔いてると、タヌキがその種を食ってしまった。
おじいさんはタヌキを捕まえて、タヌキ汁にしようとおばあさんに支度させた。
縛られたタヌキはおばあさんをだまし、縄から抜けるとおばあさんを殺した。
おばあさんの皮をかぶり、おばあさんの肉をナベで煮ておじいさんに食わせた。

それを聞いたウサギ。
タヌキのいる山で焚き木を集めてたところにタヌキが来た。
冬になる前に焚き木を集めた方がいいぞとタヌキにも焚き木を集めさせ、
背負って山から下りようとするタヌキの焚き木に火打石で火をつけようとした。
「カチカチ」
タヌキがなんの音かと聞くとカチカチ山のカチカチ鳥の声だと。
焚き木に火がつきパチパチと音をたてるとそれはパチパチ山のパチパチ鳥だと。
ボーボー燃えはじめるとそれはボーボー山のボーボー鳥だと。
タヌキは背中が燃えて逃げていった。

タヌキの家にウサギが訪れ、背中の火傷の薬だと言って唐辛子味噌を塗った。
怒ったタヌキがウサギを探すと舟を作るからと木を切っているウサギがいた。
魚を釣るためだとタヌキも舟に乗ることを勧めた。
ウサギは木の舟、タヌキには泥の舟。
泥か溶けてタヌキは川で溺れ死んだ。


すごい話だねぇ。
民話として「うらみ」「つらみ」、「復讐」、「他人を信用してはダメ」という
いましめの伝え話ならばありえる話かもしれない。
でも、子ども用の童話としてはいかがなものだろうか。
絵本にもなってるんじゃないの?
だまし合いとか、仕返しとか子どもに教えるべきことなの?

おじいさんの種を食ってしまったタヌキ。
おばあさんを殺したタヌキ。

それはもちろん悪者で。
それに復讐したウサギは英雄?
タヌキをだまして殺したウサギが英雄と呼べるんだろうか。

ウサギの肉は鶏肉に似てる。
昔、獣を食ってはならないとされたことから、ウサギの肉を鶏肉だとして
食したことからウサギは一羽二羽と数える。
昔からウサギは食用にされてたことで、今でもウサギは食肉となる。
逆にタヌキは民家の近くに出現したという話も聞くのに、タヌキの肉って
見たこともないし聞いたこともない。

英雄のウサギは殺して食うのに悪者のタヌキは「かわいい~」なの?
なんだかおかしいよね。

ウサギとカメ。
ウサギを食うための言い訳のために作られた話のような気がして。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ボーボー山の (夫婦岩)
2013-02-28 20:16:18
ボーボー鳥?=棒々鳥?=バンバンジー?
あれ?中華料理の話でしたっけ(笑)

汚い手を使った人間、罪を犯した人間ですら
英雄視されちゃう世の中を説いたものじゃないでしょうか…なんてな。
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いずれ (幹事)
2013-03-01 10:23:08
子ども用の童話とするにはいかがなものかと。
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タヌキの肉は (雲板)
2013-03-01 12:01:59
「臭い」と「エグい」を足して2で割ったような味で
その上、全身砂肝のような歯ごたえだとか
食ったことネェーし、食いたいとも思わんけど

同じ物語でも、時代によって感じ方が違ってたのか?
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タヌキ鍋 (幹事)
2013-03-02 08:35:42
昔話ではよく聞くけど、実際に食った話は聞かないね。
ウサギとカメの話でウサギを悪者扱いするのはウサギを食うための口実なんだろうか。
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