発達は退化だ

携帯などない時代、知り合いの電話番号など暗記してた。
今の時代、自分の携帯の番号さえ覚えてない方は多いだろう。
ましてやメールアドレスなど記憶しておくことができる人ってそんなにいない
のではないかと。

移動手段にしてもそうだ。
昔は数十キロを歩いて出かけることもあったはずで、それが自転車・バイク・車
そして汽車・電車・新幹線と。
交通の発達はすなわち体力の退化なのではないか。
今の時代、数十キロの道のりを歩いて行こうと考えるやつって逆に異常だと
思われるに違いない。

その反面、身体を鍛えるということが常識化されつつあり、エクササイズだの
ジョギングなどと。
ジム通いしてる方も多いはずで、ビリー先生のキャンプDVDが飛ぶように売れた。
あの過酷なキャンプを続けてるっていう話を聞いたことはないけど。

いずれ発明は必要の母と呼ばれるように、必要とは楽しようということで。
楽をすれば退化に繋がるのは間違いないし。
計算するにもそろばんの出現ではかろうじて暗算の部分があり、手を動かすという
身体で覚えるという部分はあった。
それが電卓に取って代わった段階で計算するという能力は退化していくのだろう。
PCで式を入力しておけば数字入れただけで勝手に計算してくれる時代だから。
おそらく今後は数字を入力しなくても言葉で言っただけや書いた式をスキャン
させただけで自動計算するものが出てくるだろう。

そうなると怖いのが自分の頭で計算しないということ。
もしかすると家族の顔さえ覚えてないで、メガネにつけたスキャナで誰なのかを
判断してくれるようになるかもしれない。
もうイスかた立ち上がらなくても意識しただけでなんでもできる時代になるかも
しれないし。
そうなれば考えることも必要なく、ロボットが自動で判断して勝手に物事を
こなしてくれるかもしれないし。

ここまでくると人間が必要なのかという究極の状況。
ロボット同士がネットで物事を済ませる。
人工頭脳が全て行ってしまう。
人類は退化して不必要となる。

で、逆にロボットに使ってもらう人間が出てくる。
せめてロボットのペットとして人間が飼われる時代が来ないように祈るだけ。