日誌その１

委員長が２人倒れたと。
同級生の将三のやつは前から40℃の熱があったそうで。
穀保町で御神輿を迎えてたときも首に氷当てて数人に支えられてたもんな。

そんでお旅所で相染の委員長が熱中症で倒れたといううわさ。
それで御幸曳山のスタートが遅れたとか。
戻りでは元山町が駅入口の信号に引っかかって、事故処理に手間取って委員長が
臨港署に連れて行かれたとか。
どこぞの曳き子が転んで病院に連れて行かれたとか。
うわさはいろいろ飛び交って。
救急車も来てたようだからなんかあったんだべかと。

うちの町内では組み立て中にやぐらの手すりがはずれ落下してきれいに着地したやつ。
戻りのスタートで桜の棒で吹っ飛んだ振り棒。
あとは足の筋を痛めた会計部長と足の豆が痛くて歩きにくい給与。
坊主にした頭のてっぺんまで日焼けしたヤリ方。
ふれあいではりきりすぎて手に豆作ったお囃子方。
声がかれて出なくなった数名。

20日曳山のスタート。
大人だけで公園から出す。
心配してた出口のじゃまもの。
道路建設課にしったげ文句言った物体。
歩道のヒートパイプのボックスを公園入口に設置して
「公園には車の乗り入れを想定してませんでした」
とぬかした物体も、公園の入口の木を撤去して入口広げたおかげでなんとか通過。

そして向きを変える。
よーいこーら
ギギギと半分で止まってしまった。
いきなり副委員長の激が飛ぶ。
「おめぇらヤリはなになまけてるんだ！」
一発で曲げろと。
うちの山車は重いんだよな。
やぐら組む前でも空の台車の片側でも5、6人じゃ持ち上げられない。
そんでもさすがに激が効いてその後は全て一発曲げ。
観客拍手喝采。

午前会所に戻り昼食の段階で給与が飛んできた。
公園の入口向いに加○町の曳山が止まってますがどこに停めますかと。
なぬ～委員長会議で言ったじゃないかと。
うちらは間違いなく公園入り口に停めるから。
会所の入口に他町内が曳山停めるだと？

もめごとは避けたいんで進行が移動させたとの報告。
ってちょっとしか動いてない？
しかも完全休憩？
んじゃ俺が文句言ってやるとすごんで向かうと加○町の前に小○町が停車中。
音頭上げの○に捕まって話しこむ。
まぁ停められないこともないからいいやと。

そこへ雲板さん登場。
うちらが先に停めると越せないからお先にどうぞ。

午後から順調に進む。
暑さでへたばって動きが遅い。
子供達にアイス食わせてる間に大人で一気に旧組合病院前を通過しようという
ことになって走る。
やべ！
垂れ下がった電線に引っ掛けて見返し札折る。
さらに垂れ下がった電線。
どうやらジャスコの電波障害のために引き込んだアンテナ線。
結局、総務と副委員長2人で対応。
先に引っ掛けた南○と総括と警察が来てジャスコで工事受け持つことになったとか。
一応お怒りの住民の方をなだめて菓子折り届けて4時間がかり。

5時過ぎに郵便局前に到着して7時からのふれあいまで休憩。
って会館に準備した40食の晩飯。
子供達が集まって食っちゃったと弁当買いに奥様走る。
それを総務が給与に活入れる。
やめろと。
給与が悪いんじゃないと。

7時からふれあい。
綱触ってもいいですか？
から始まって、夢にまで見た土崎の曳山を曳けて来てよかったと握手され。
交差点ど真ん中。
溢れかえる観客に演芸大会最優秀賞の秋田音頭とおまけの演芸を披露し拍手喝采。
駅入口まで戻って町内に帰る予定が、おもしれえからもうちょっとやるべぇと。
アンコールにお答えして郵便局まで引き返す。

さすがに翌日もあるからと町内の連中綱につけ。
戻りじゃねぇんだから振るなと言い聞かせ、一気に町内に戻る。
お疲れさんでした。