幹事さんのひとりごと

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奥の細道

2007年10月04日 | 記憶のかなた
つきひはひゃくだいのかかくにしてゆきかうとしもまたたびびとなり

中学のころ奥の細道を暗記させられた。
この歳になってもまだその一部を覚えている。
そして記憶が曖昧なことに気が付く。

うまのくちにしょうがいをうかべひびたびにしてたびをすみかとす

あれ?馬の口に生涯をどうやって浮かべるんだ?

こじんもおおくたびにしせるあり

ここらへんはいいのかな?

よもいずれのとしよりかへんうんのかぜにさそわれて

うんうん確かこんな感じだったな。

さんりにきゅうすうるよりまずまつしまのつきこころにかかりて

いきなりこうだっけ?

あんまりウソかいてもしょうがないんで正解をば

おくのほそ道

月日は百代の過客にして行かふ年も又旅人也。
舟の上に生涯をうかべ、馬の口とらえて老をむかふる物は
日々旅にして旅を栖とす。
古人も多く旅に死せるあり。
予もいづれの年よりか、片雲の風にさそはれて、漂泊の思ひやまず、
海浜にさすらへ、去年の秋江上の破屋に蜘の古巣をはらひて、
やゝ年も暮、春立る霞の空に白川の関こえんと、そゞろ神の物につきて
心をくるはせ、道祖神のまねきにあひて取もの手につかず。
もゝ引の破をつゞり、笠の緒付かえて、三里に灸すゆるより、
松島の月先心にかゝりて、住る方は人に譲り、杉風が別墅に移るに、
草の戸も住替る代ぞひなの家。
面八句を庵の柱に懸置。

やっぱ記憶ってあいまいなものでとんでもなく抜けてるところが多かったな。
で、作者は松尾芭蕉
江戸時代の有名な詩人だな。
詩人というより「俳諧師」というのが正解のようで。
三重県の伊賀の国の生まれ(って忍者?)

全国を旅して俳句を読んで有名なんだろうけど、中でもみちのくを旅した
「奥の細道」が知られてるところか。
松島に行くのが目的だったんだろうけど、足を伸ばして秋田県の象潟まで来た。

象潟や 雨に西施が ねぶの花

象潟の蚶満寺(かんまんじ)に残る芭蕉の碑。
当時の象潟は松島に似た飛島が点在する風光明媚な場所で、松島ほど有名じゃ
なかった。
それを中国の美人の西施になぞったとか。
西施は敵国に身をささげた悲劇の美女。
松島に比べ「うらむがごとし」と。

秋深き 隣はなにを する人ぞ

これ、松尾芭蕉が死の床に伏す直前に読んだ句だとは知らなかった。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お庭番だった (もみじ)
2007-10-04 09:41:17
松尾芭蕉忍者説を真剣に唱えている人もいるんですよね。小説の題材としては面白いです。
幹事さん、松尾芭蕉は各地を回って地方情勢を将軍様にお伝えするお庭番だった、てことにして小説書かない?
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いいっすね (幹事)
2007-10-04 10:43:25
隠密っすか?
俳諧師という仮の姿で旅するご老公。
って水戸黄門?
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